2018年2月11日日曜日

週末の京都セミナーにはたくさんの方にご来場いただき
またお声がけもいただきまして嬉しかったです。ありがとうございました。

次は3月3日㈯ 東京 http://www.yutaka24.jp/?url=/seminars/detail/278

3月24日㈯ 千葉 http://www.yutaka24.jp/?url=/seminars/detail/279

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週末NYは朝方に猛烈に買い戻されてなんとプラスで引けましたね。ダウ平均。
2/9(金曜日)24190.90(+330.44 +1.38%)
500ドル下落して500ドル上げてと1000ドルものボラティリティ。激しい~(;'∀')
印象的な下髭を付けてプラスで引けたのですが、さて下げ止まったでしょうか。

※ダウ平均日足

VIX指数の急騰により、それに連動するETFなどの投資商品の早期償還による損失が
株式市場の急落の一因とされています。

VIX関連投資商品の損失を穴埋めするための株などのリスク資産の売却が出ているという
想定がされるのですが、果たしてそのリスク資産売却は先週の下落で終わったのか?!
ということがポイントになってくるかと思われますが、

これらの商品による損失とは別に、VIX指数の値動き自体を投資判断の材料とする
タイプの投資家からの潜在的売り圧力は22兆円との試算も。 
http://www.quick.co.jp/6/article/13825

つまり、問題になったETF商品による損失補填が済んだか済まないか、というだけでなく
VIX指数の乱高下が収まらない限り、これに連動する形でリスク資産を自動で売却する
という仕組みのファンドがたくさんある、ということですね。

上記記事にもありますが、これが今話題の「リスクパリティ」戦略ファンドからの売り。

バンカメは6日付リポートで「CTAとリスクパリティ投資家は2000億ドル(22兆円)の
世界株を売却している過程にある」と試算しています。
これが先週金曜9日までに終わったとみていいでしょうか。

記事中に
「彼らは資産の組み入れ比率の調整を2週間から1カ月ごとに実施することが多い」
「大幅な配分変更には数日かかる」と書かれています。
変動率が大きくなった後、一定の時間をおいて株売りが膨らむとの見立て、、?!

VIX指数が急騰したのが、先週月曜5日です。週末9日までの5日間ですべてが
終わったとみるのは時期尚早かな、、、という気もしますね。

後は、今後VIX指数が落ち着いてくれるかどうかです。
このまま高止まりなら、リスク資産売却は続くでしょうし、
VIXが落ち着きを取り戻して沈静化するなら、売却は止まる、
ということでしょうか。

では、そのVIXが何故急に動き出したか。

→ 恐らく犯人は米金利上昇でしょう。

このところ旧・新債券王と呼ばれる著名投資家らが米長期金利の2.6%突破に
警鐘を鳴らしていましたが、2.6%台を突破し2.7%台へと上昇し始めたところから
株の下落は始まっています。1/29に米株はトップアウト。
そして、米1月分雇用統計の数字を受けて金利上昇が加速すると
株の下落に拍車がかかっていますね。

※ダウと米長期金利


VIX急騰はちょっと遅くて、米長期金利が2.8%台へタッチしたところからでした。

株式市場の手仕舞いの方が早くスタートしていた、とも言えます。

VIXは2.8%台の米金利上昇で急騰した事実を鑑みると
2.8%台を下回ってこないことにはVIXも落ち着かない可能性があり
米10年債利回りの上昇が止まらないことには、
まだまだリスク資産売却は落ち着かないかもしれません。
9日㈮NYクロースで長期債利回りは2.855%です。

ちなみに米長期債利回りは30年にも及ぶ超長期に下落を続けてきました。
これが2016年7月には1.3%台にまで低下したのですが、ここがド底。
英国ブレグジット騒動の直後ですね。
そのあと反転、2016年11月の米大統領選でトランプ氏当選で跳ね上がり
一気に2%大台に乗せ2.6%まで上昇するのですが、この上昇では米株も一緒に上昇、
決して米長期債利回り急騰を懸念する声は出てきませんでした。
米長期金利がわずか1%しかないってのはさすがに低すぎでした。

ではなぜ今、金利上昇が問題なのか。

このチャートがそれを表しているでしょう。
30年下落トレンドのレジスタンスを超えてきたの。

※米長期金利30年の下落トレンド終焉確実?!


VIX急騰で大騒ぎしているってことは、これまで低ボラティリティ相場は続くと
思っていた投資家がVIXをショートしていたため、
それが踏みあげられて損が出ているってことね。

低ボラ相場が続く、という見通しは、
低金利時代がまだ続くという楽観から生まれています。
なにしろ金利の下落相場は30年も続いてきたのです。
そして、景気が上昇しようが、雇用が改善しようが
なかなか上がりませんでした。

これはリーマンショック以降に世界の中央銀行が大規模な
量的緩和策を実施してきたことで異常な金余り時代に入ってしまったため、
余った資金がすかさず金利が上がれば債券市場に流れ込むためだとされてきました。

ところが、、、世界は出口に向かっています。そういえば。

米国は2015年12月から利上げサイクルに入っており、
2017年10月から60億ドルのバランスシート縮小をスタートしています。
2018年1月からは120億ドルに増えていますね。
4月からは180億ドルへと増額されます。

2017年はFRBの資産縮小がマーケットのリスクと指摘され続けましたが
何も起こらなかったので、すっかり忘れ去られていました。

そして、ECBもテーパリングを開始しています。
2018年1月からこれまで600億ユーロの資産買入れを300億ユーロに減額しています。
これは資産圧縮ではないのですが、2018年9月まで継続。

日銀は、、、まだ緩和継続です。
そうそう、金曜には日銀総裁、黒田氏続投の報道がありました。
これで、日本の緩和継続は長期化するとの認識が改めて確認された格好。

日銀総裁、黒田氏が続投へ 大規模緩和を継続
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26780860Z00C18A2000000/

だから、ドル円相場はこの株式の急落にも下がらないんですね。
日本だけが緩和継続なんだもの・・・
だから、この相場の乱高下が沈静化したらやっぱり円安なんだと思います。
けっして今が買い場ではありませんが。

話を戻すと、金余りの時代は終わるというコンセンサスが醸成されつつある中、
金利が上がれば、どこかの誰かが債券を買ってどうせまた落ち着くだろうとは
考えられなくなってくるということでもあります。

金利上昇の背景には、期待インフレ率の上昇など前向きな材料もありますが
米国バランスシートの縮小も少なからず影響を及ぼしているという認識が広がれば
さらにこのバランスシート縮小は加速していくわけですから、止まらない可能性が。。。

市場はこの30年の金利低下の時代が終わったとみて泡食ってるのね。

Twitterでお世話になっている@kamadaさん
こんなチャートを紹介されていました。



恐ろしい・・・・。

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さて、私は9日金曜の午後に、日経平均ショートとクロス円ショートを
買い戻して手仕舞ってしまいました。

思えばそのあとNY時間にもっともっと下がっていたのですけれど、、、
出張があったので、週末リスクは反対方向への踏み上げもあるかな、と不安で。

22000円台で日経ショートは21644円で
86.14円の豪ドル円ショートは84.80円で
87.35円のカナダ円ショートは86.51円で手仕舞っています。

26370ドルのダウCFDショート
1.24617ドルのユーロドルショートのみ継続です。

ドル円相場がこの株の急落にも大きく下がらない背景は
全般、ドル高になっているから、ということもありますね。

※通貨インデックス一覧

ドル高ですね。円もちょっとは買われていますが、もみあいの範疇。

単純に、これまで売られていたドルの巻き返しですが、
株などのリスク資産を売却してドルに戻すというようなレパトリが起きていると
考えるとわかりやすいですね。資源関連国や新興国への投資を引き揚げて
ドルに戻すというような動きも出ているでしょう。

リスク回避の時はドル高なのです。
基軸通貨ドルを基準に投資されてきたリスク商品が
売れれてキャッシュかされれば、また基軸通貨ドルに戻るというわけです。

ドル高もあって、ドル円はあまり下がらないということですね。

だから、ドル円ショートにはあまり妙味がないと思いますねぇ、、
売るならクロス円でしょうけれど、、、。

先週末のNYクローズにかけてはダウが猛烈に買い戻されて終わりました。
この動きに連れて、クロス円も反発して終わっています。

ダウも、日経も下落幅がそれなりに大きくなっていますので
長期的にはトップアウトして下落トレンドにあるとしても、
戻りを入れるときはかなり大きな上昇を伴う可能性も否定できません。

2番天井を取りに行く過程では相当な反発があるかも、、、と思いますが
それもこれも米長期金利動向でしょうね。

今はボラが高いので、ポジションは少なめにしておきます。
ダウショートもいったん買い戻すべきか、長期で持つべきか悩みますね。
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