なんだかすごく変な相場になっています。
①19日夕刻、英国の欧州連合(EU)離脱交渉で、
バルニエEU首席交渉官は、焦点となっていた離脱後の激変緩和に向けた
「移行期間」を、2019年3月29日の離脱後から20年末まで設けることで
合意したと発表。
また、市民の権利と離脱精算金について完全に合意、と発表しており、
これを好感して、ポンドとユーロが急騰しました。
英国は2020年末までの移行期間中、EUのルールに従いつつ、
EUの単一市場での自由貿易を続けることができるということのようです。
英国はこの移行期間中にEUから流入する移民について離脱前と同じ権利を与えることを
受け入れた上でのEUからの譲歩を引き出したということみたいね。
(争点となってきたアイルランドの処遇では解決を先送り。
バルニエ氏は「全て合意するまで何も合意していないのと同じだ」と
アイルランド問題を片付けなければ全体的な合意はあり得ないとも指摘)
※左上ユーロドル 右上ポンドドル 左下ユーロ円 右下ポンド円 1H
英国にとっては、かなりのポジティブ要因だと思われます。
②ECB関係者らからタカ派発言
ECB金融刺激の漸進的縮小、市場の期待と見解一致-政策委メンバー
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-03-19/P5TBX76JIJUO01
ECB、討議の焦点シフト QEの行方から利上げの道筋に=関係筋
https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-0319-sources-idJPKBN1GV1X5
ECBは議論の主眼をQEから金利にシフトさせてきている
2019年央までに利上げを開始との見方も
ハト派の一角も、債券購入の年内終了に前向きな姿勢
これらのニュースに反応してユーロはさらに一段高。
欧州通貨が全面高となっています。
ユーロ円ショートは買い戻しました。
131.76円Sを130.56円で買い戻し。129円台まで下がっていたのに、、、、(-"-)
ブレグジット交渉のネタだけだったらもう少し様子見しようと思っていたのですが
ECBのタカ派スタンスを見てこれはまずいと。
代わりにユーロドルを1.2310ドルでロングしています。
チャート的にはユーロ円も目先強そうです。
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そもそもが、リスクオフの様相を呈し始めておりドル高円高の相場でしたが、
そこにポンド高、ユーロ高が加わって、為替市場は見極め難しい展開に。
そしてNY時間には注目していたダウの三角持ち合いがいきなり下方ブレイク。
※ダウ日足 Chart:TradingView https://jp.tradingview.com/chart/
こちらはくりっく365株CFDのダウ
ということで、すかさずダウを24758ドルでショート。
FOMC受けてどちらかにブレイクすると思っていたのですが、
その前に崩れるとは。
きっかけはフェイスブック。フェイスブックが米大統領選挙で利用者の個人情報を、
トランプ陣営の契約したデータ会社に個人情報を漏洩したという報道で急落。
※Facebook
これが全般米株市場に悪影響を及ぼしてしまっている模様。
テクニカルに素直についていこうと思っていましたので
ダウショート参戦ですが、難しいのは、株価下落、VIX上昇なのに
ドル円が崩れないこと。クロス円もユーロ円、ポンド円と上昇しちゃってます。
欧州から出てきたニュースで欧州通貨高になってしまっているので
リスクオフ時の典型であるドル高、円高にユーロ高、ポンド高が加わって
典型的なリスクオフ時の値動きじゃなくなっちゃってるのね。多分。
ということで、ドル円がすっかり身動き取れなくなっちゃってますが
FOMCでドルに主体性が出てくれれば、膠着も解けるでしょうか・・・。
FOMCも重要ですが、トランプ政権の保護主義はドル安政策であり、
年間通じてはドル安がトレンドとなるとするならば
ECBのタカ派スタンスが明確となった今、ユーロの買いが最も安心感が
あるのかもしれない、、という気がしますが、
気になるのはユーロロングポジションですね。
IMM通貨先物ポジションのユーロロングは高水準。
これがきれいにならないと積極ロングは怖いところなんですが、、、
※IMM通貨先物ポジションユーロ
http://trend-line.co.jp/rand/zaiko/cftceuro.htm
それでもレンジの下限近くまでユーロドルが下落していたところからの反転ですので
ユーロドルロング今度こそ1.25台を根固めして1.30ドルに向けた上昇になるかな??
と淡い期待。
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