2018年4月1日日曜日


新年度入りで、本邦機関投資家勢の動向が注目となりますが
新年度から、張り切って計画通りに動き始めるというものでもありません。

突然センチメントが変わるとも思えませんが
年度替わりで、年度末に向けての特殊なフローがなくなる、という点においては
年度末に向けての小さなトレンドが解消される可能性は出てきます。

例えばドル円相場は3/23に104.63円まで円高ドル安が進行していたのに
3/28には107円台タッチするまで円安ドル高が進行。

日経平均の方は3/26に20347円まで安値示現も
3月最終営業日となった3/30には21512円まで最安値から最高値までは
1000円余りもの反発となりました。

こうした思わぬ反発が見られたのも、年度末特有の需給によるものと推測されますが
では新年度入りの今週の取引からがらりと先週までのセンチメントが
(今回の場合は、株高、ドル高円安)変化してしまうはずだ、
とも言いきれません。3月最終週は、新年度入りからの相場動向を先読みして、
ポジションを整理、リバランスする向きがなかっただろうか?
現時点では、そこまではわかりません。4月からのトレンドを先読みした
値動きが出ていたとするならば、2月から下げ続けた日経平均は
3/23(金)に12.22まで下げたPERがやりすぎだとみて、
週明け26日から物色再開となった、という可能性も。

※日経平均PER時系列 https://nikkei225jp.com/data/per.php

ですから、現時点で、ここから株やドル円相場が買いとか売りとか、
決め打ちしないことですね。。。

日本株は海外投資家が11週連続で売り越しています。
よって海外投資家は3月第2週~3週も売り越しているのですが、
売り越し幅は減少しており、減少していた裁定買い残も23日をボトムに増加傾向に。

過去10年、海外投資家は4月に日本株を買い越してくるという特徴があるのですが
ひょっとすると、今年もそうした傾向がみられるかもしれません。
海外勢の売りが止まって、買いに転じる可能性もあるかも、ってことですが
ただ、あくまで短期的に、、、ってことです。

というのも日経平均はチャートを見ると、大倉キャプテンが指摘しているように
見事なアイランドリバーサルトップで天井売ったように見えます。

※日経平均


テクニカル的には、下落トレンドのチャネルの上限で売りたいチャート。

つまり、明日からの新年度入りで日本株、日経平均が買われて上昇したら
絶好の売り場が提供されるんじゃないかってこと。

今週の上昇局面からは、小さく売りを仕掛けていきたいかな・・・。

なんてったて、5月のセルインメイの格言は例年強烈に効いていますし
今年は米朝首脳会談の行方はイスラエル米大使館がエルサレムへ移転される計画も
5月だったと思うので、中東紛争リスクにも注意が必要。

政治的、地政学的リスクが高まる中で、セルインメイが意識される
ここからの相場で上昇が続くとは考えにくく、
ここから5月に向けての1か月間は高値があればあるほど
売りのチャンスとみています。

今週は米雇用統計が注目ですが、
その前に日本は日銀短観がでますね。
大企業製造業の業況判断は小幅な上昇が見込まれていますが
企業の想定為替レートが前回調査から円高方向に修正されていると
日本株にとってはネガティブ。
経常利益計画が下方修正される可能性につながるとの思惑が
株売りにつながるリスクとなります。

※10月発表の短観の2017年度の想定為替レートは大企業製造業で1ドル=109円29銭

まずは、明日の短観で一度日本株は売られるかもしれません。
超短期ではショートも魅力ですが、
中期的には上がってほしいかな。。。より高いところで売り参戦したいなぁ・・・
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今週の主な予定です。

2日(月)
日銀短観(第1四半期)
米3月 ISM製造業景況指数(23:00)

3日(火)
日銀企業物価見通し
豪中銀政策金利
米3月 自動車販売統計
ブレイナードFRB理事講演
ミネアポリス連銀総裁講演

4日(水)
米ADP雇用者数(21:15)
米2月 製造業新規受注
米3月 ISM非製造業景況指数
セントルイス連銀総裁講演
クリーブランド連銀総裁講演

5日(木)
豪2月 貿易収支
米2月 貿易収支米新規失業保険申請件数
アトランタ連銀総裁講演

6日(金)
米3月 雇用統計
パウエルFRB議長講演

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