2018年4月10日火曜日

先週末4月6日金曜のダウが500ドルを超える下落を見せたのに
週明け9日月曜の日経平均は110円高ですって。
わからないものですねぇ。
(そうなる可能性もあると思って日経ロングのままにしてましたのでホッしてるとこ)

トランプ大統領がTwitterで
「中国と貿易をめぐる論争で何が起きようと 習近平国家主席と私は常に友人だろう」

とつぶやいたから、と指摘されていますが、後付けでしょう。
今日の日経上昇はショートカバーがメインだったかと思われますが、
今夜米株は高い。先週500ドル超下げて、今夜は400ドル超上昇中。

方向感がありません。

※ダウ平均日足 


次の大きな下落を前にエネルギー充電期間じゃないかとみていますが
少し戻りが入るんじゃないかと思っているのですが、
そこまで強い相場でもないのよね…。

ドル円相場、今日は107.10円台まで上昇したのですが
現在再び106円台に落ちてきていて、ダウが高くても関係なし。

106.50円台ドル円ロングはまだ利益ですが、
なかなか伸びないですね💦やっぱり戻りを売るほうがいいかなぁ。

ただ、クロス円が比較的しっかりしているので、サポートされている格好。

※ドル円、クロス円一覧


日経ロングは、今夜ダウが高いのでまだ継続でイイと思うんだけど
決してチャートがいいわけじゃないので、落ち着きません。

というか、今日はユーロが急上昇したせいで、
ドル安となったことが影響しているようね。

ドラギECB総裁:ユーロ圏経済、年内は堅調な拡大続く-年次報告
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-04-09/P6X6ES6JTSEQ01

ECBが年次報告を公表。

「将来について言えば、
ユーロ圏の景気拡大は2018年を通じて力強いペースを維持する」

とタカ派的内容で、ECBが引き締め的スタンスであることが確認された格好。
これでユーロが上昇しちゃったために、ドル安に。

その割に、今日発表されたドイツの2月の輸出は前月比▼3.2%
なんと2015年8月以来2年半ぶりの大幅な落ち込みとなっています。

ドラギさんの言うように景気拡大が続くでしょうか。
ユーロ高はドイツの輸出に影響を及ぼし始めています。
また、上記記事中にも米中貿易摩擦はドイツにも悪影響との記述がありますが

志摩力男氏が今夜の有料メルマガで指摘されています。

「米国で生産されたドイツ車が大量に中国に輸出されており、それに25%関税がかかるとドイツ企業の方が米企業以上に打撃を受けるとの指摘もあります。」

おっと、これは看過できないニュースじゃないの、、、。

ユーロは本当にこのまま上昇するでしょうか。
ECBは引き締めスタンスを継続できるでしょうか、ってことですが、
ドイツといえば、気になるのがドイツ銀行の動向よね。

ドイツ銀行、クライアンCEO退任 収益回復見通し立たず:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29140510Z00C18A4EAF000/

このブログでは、ちょいちょい取り上げているドイツ銀行と
そのドイツ銀行の筆頭株主である中国のコングロマリット企業「海航集団」。

海航集団の大規模リストラのニュースが気になっています。

中国・海航が10万人削減計画、全従業員の4分の1に相当-REDD
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-02-28/P4UP1Y6K50YY01

2018年中に社員の4分の1を解雇。
40万人いる従業員のうち10万人の解雇ということですが、
中国は十数億の人口があるので、それほど大きくない…?のでしょうか。
1社としては過去最大級のリストラだそうですが。

ま、リストラ規模云々というより、そこまで追い込まれているという事実が問題。

ヒルトン株も一部または全て売却の意向-債務に苦しむ中国の海航集団
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-04-06/P6QTNT6TTDS101

資金繰りに窮して資産売却にも動いているわけですが、
最新の情報ではヒルトン株の売却に動いているようです。

この2月には、ドイツ銀行株も保有を減らしていたことが判明してました。

中国の海航、ドイツ銀出資比率を8.8%に引き下げ-今後は水準維持へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-02-16/P47WMJ6TTDS001

この規模の企業が仮にデフォルトを引き起こしたらどうなるでしょうか。
ドイツ銀行の筆頭株主でもありますのでデフォルトはまずいですね。
仮に中国当局が、救済に動くところまで行くとして、
当局は10兆円を超えるとみられる負債、どのように資金を用意するんですか、という話。

この規模になると、鉛筆舐めてってワケに行かないと思いますが
次の世界の株式市場の崩落のきっかけは中国発となる可能性もあるのかなぁ、、、

足下でドイツ銀行株の下落が止まりません。

※ドイツ銀行株価

ドイツ銀行は2017年12月期まで3年連続の最終赤字
巨額の資本増強やリストラなどで経営再建を進めてきたようですが
足元でも収入の減少傾向に歯止めがかからずという状況のようです。

それで、ドイツ銀行は収入の伸び回復を目指す大掛かりな再編の一環として、
ジョン・クライアン氏の後任CEOに
ゼービング氏を起用する人事を発表したわけです。

投資銀行として不採算分野から撤退も、と報道されていますので
新CEOの指揮のもとドイツ銀行が保有する資産の売却などが本格化すれば
リスク資産の下落に拍車がかかる可能性もありますね。
次の金融市場混乱は、あるいはドイツ銀行がきっかけかもしれませんねぇ…。

問題は、それがいつ来るか、ということだけ。
私もスケベロングは適当に手仕舞って、
どこかでショートを作らなくちゃと思っています。
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