2018年5月28日月曜日

やっぱり今年もセルインメイアノマリ―健在でしょうか。

株価反落、ドル円反落のきっかけは5/24のトランプ大統領のtweet。
金正恩朝鮮労働党委員長に書簡で米朝首脳会談中止を伝えたとの内容に
マーケットが揺さぶらされましたが、
トランプ大統領はまだ6/12開催の可能性も匂わせており、
完全になくなったとは言い難い状況にあります。
だから、このニュースが相場の下落の材料ということではなくて
あくまで、きっかけを作っただけだと思っています。

冷静にチャートを眺めてみますと、
このニュースが材料になって下落したというよりは
テクニカル的には調整が欲しかった局面だったのかなぁと思います。
日経平均が最後の窓埋めトライで力尽きたところなんか、わかりやすかったですよね・・・。何故ここで慎重にならなかったのか、深く反省しているところ。
カレンダー的にも5月の高値は売りですよね、わかっていたはずですが
慢心していたのかもしれません。。。。仕切り直しです。

米朝首脳会談よりもっと重要なのは原油価格でしょう。
今週、原油がもっと下がれば米株下落がもっと大きくなるでしょうし、
何より金利が下落してしまうリスクとなります。

※WTI原油価格 Chart:TradingView
https://jp.tradingview.com/chart/


原油価格下落の背景は
24日に、ロシアのノバク・エネルギー相とサウジアラビアの
ファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が原油協調減産の緩和に関し協議したことが
明らかとなり、一部報道では100万バレルの減産緩和との報道が。

原油先物市場の投機筋の買い越しは過去最大レベル。
利食いの嵐が吹き荒れれば原油価格が
大きな調整局面を迎える可能性は否定できません。

サウジはサウジアラムコのIPOに向けて
WTI価格80ドル程度が望ましいというような
関係者コメントが漏れたことがありますが、
アラムコIPOは2019年に延期の可能性が指摘されています。
80ドルターゲットはアラムコIPO時期に合わせればいいでしょう。
まだ先です。

それよりも、サウジが米国のために動く可能性が。

米国トランプ大統領にとっては11月の中間選挙が重要。
それに向けてガソリン価格高騰を抑え込みたいという思惑があります。

ガソリン価格高騰が、イラン核合意からの離脱の影響だとして
米国内で批判が高まれば中間選挙に勝てないため、価格抑制のために
サウジに増産要請をしたと、専門家の方からうかがっていましたが、
それに応えた形かな。

6/22にOPECの定例総会がありますが、ここでこれまでの減産の枠組みに
どのような変更があるのか。
現状では2018年末まで現行の枠組みでの減産継続が決まっています。
2019年からは減産枠を緩和するんでしょうか。

原油に大調整があれば、インフレ期待は沈静化するでしょう。
つまり、金利上昇が抑制される可能性がある、ということ。

足下のドル円上昇は米長期金利上昇に相関していましたが
長期金利が下落するなら、ドル円も下落が大きくなるリスクがあります。

※米10年債利回り Chart:TradingView
https://jp.tradingview.com/chart/


原油と米長期債利回りの相関性って高いですよね。。。

※米10年債利回りと原油価格 Chart:TradingView
https://jp.tradingview.com/chart/


ということで、原油価格動向が今週からの相場の焦点。

となると、
原油価格上昇に支えられてきたカナダドルなどの下落が大きくなるリスクが。

カナダ円の売りに妙味あり、でしょうか。
ブレント原油との相関が強いポンドの下落も大きくなるかな。
ポンドは今回原油上昇にも上がらなかったので、
原油下落にも反応薄かもしれませんが。

原油との相関が高い通貨群は下落リスクがありますので注意ですね。
週末セミナーで岡崎良介氏が指摘していましたが
メキシコペソの下落にも要注意、とのこと。
メキシコも産油国ですね。

それからユーロ下落が止まりません。
イタリアに加えてスペインの政情不安まで、、、。

まずはイタリア。

イタリア次期政権への懸念
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO3102653027052018PE8000/

今年3月の総選挙で与党の民主党が後退。
選挙で議会第1党に躍進した反エリートの「五つ星運動」と、
反移民などを掲げて伸びた極右「同盟」の連立政権誕生となりそう。
経済的にはEUの財政規律に否定的な政権の誕生です。

そもそもイタリアの政府債務の残高はGDP比130%を超えており
ギリシャに次ぐ高さですが、さらにバラマキに舵を切ることになるでしょうか。

ということで格付け会社ムーディーズが、イタリアの長期発行体格付けおよび
無担保優先債格付け「Baa2」について、引き下げ方向で見直すと発表。

これにヘッジファンド勢が色めき立っています。

イタリアのユーロ離脱リスク、トレーダーらが再びヘッジ開始
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-05-25/P9AFPY6VDKHS01

イタリアがヘッジファンドの餌食に、国債利回り急上昇
http://jp.wsj.com/articles/SB11917814597862364448704584246400559409022

そしてスペイン。

スペイン最大野党がラホイ首相への不信任動議準備
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-05-24/P99AXJ6K50XT01

 スペイン主要野党である社会党のサンチェス党首は25日、
与党・国民党議員に絡む汚職容疑を受け、ラホイ首相の不信任決議が可決されれば、
総選挙の実施を求めると述べた、とのことで、
スペイン10年債利回りが上昇してます。

ということで、ユーロがさらに下落しているのですが、
ユーロドルって6週連続陰線示現。
1か月半もダラダラ下がってるんですよね。

※ユーロドル週足

週足では1.16ドルレベルに到達すれば達成感が出そうなチャート。
今週にも到達しそうですが、ここまで到達したら、ちょっとづつユーロを
買ってみたい気もします。

ユーロ買い、ということはドル売りですね。

足下ではドル高円高のリスクオフの様相ですが、
ユーロの反発でドル安円高になる可能性もありますので
その場合のドル円の下落は結構大きくなるかなぁと懸念。

今週はドル円、クロス円戻り売り、ユーロが1.16割れとなれば買い出動。
こんな戦略でしょうか。
原油と米長期債利回り次第ですが。

ポンドドルショートとユーロ円ショート継続です。
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