G7はやはりトランプ大統領が孤立。
G7首脳会議、混乱して閉幕 トランプ氏、合意文書の不承認を指示
http://www.bbc.com/japanese/44429191
トランプ米大統領がいったん発表された合意文書への承認を撤回しました。
~米政府はいったんこのコミュニケに合意し、トランプ氏は署名していた。
しかし、米朝首脳会議が開かれるシンガポールへ向かう機内で、
トランプ氏は「自動車関税を検討するので、コミュニケを承認しないよう」
政府担当者に指示したとツイート
カナダのジャスティン・トルドー首相の記者会見が気に入らなかったようですが、、、
Twitterでひっくり返すというのがトランプ流ですね。
こちらはG7首脳らの臨場感あふれる議論の様子が伝わってきて興味深い記事。
↓
北、貿易 安倍首相が議論主導 欧米間の「裁定役」
トランプ大統領も「シンゾー、どう思う? 」
https://www.sankei.com/politics/news/180610/plt1806100009-n1.html
先週末の財務相会合で指摘された「G6+1」
米国が孤立してもなお通商問題では譲らぬ保護主義を曲げないことから
今年の世界の金融市場には大きな懸念材料として残り続けることに。
マーケットにプラスであるとは思えないG7サミットでしたが
今週はイベント満載の週なので、週明けから売りたたかれる、ということも
ないんじゃないかな。ポジション整理はあるでしょうけれど。
イベントに向けて
買われ過ぎているものは手仕舞い売りに押され
売られ過ぎているものは買い戻される展開でしょうか。
その後大きなトレンドを形成するようなイベントはECBだと思います。
◆まずは重要イベント一覧
12日㈫(日本時間10時)米朝首脳会談
トランプ大統領、金正恩朝鮮労働党委員長が
それぞれシンガポールに到着しています。
史上初の米朝トップ会談、実現は確定的ですが、着地点は想像できません。
※米5月消費者物価指数/ドイツ6月ZEW景況感指数
13日㈬ FOMC政策金利発表
今回の利上げはほぼ確実。年内あと何回の利上げを示唆するかですが
現状ではマーケットにはあと3回は織り込まれておらず、3回ならドル高か。
※米5月生産者物価指数
14日㈭ ECB政策金利発表
(金利は据え置き予想、注目は9月以降のテーパリングスケジュール)
2018年1月からテーパリング実施しているが現行規模では9月末まで。
以降は未定。量的緩和が終了時期などフォワードガイダンスの変更に注目。
独連銀総裁バイトマン氏は
「年内債権買い入れ終了の市場の期待は妥当」と発言しています。
(この方はタカ派ですので、ずっとこんなトーンですが)
5月下旬からイタリアやスペインなどの政情不安からイタリア国債が急落するなど
波乱が見られましたが、こうした情勢に配慮があるのか否かに注目。
そもそも足元では欧州圏の経済指標が冴えません。
※米5月小売売上高/米5月輸入物価指数
※イスラム圏がラマダン明け
※サッカーW杯ロシア大会 (~7月15日)
15日㈮ 日銀金融政策発表
6月と7月会合で物価の動向を集中的に点検
(5月の東京都区部の消費者物価の上昇率が0.5%と3カ月連続で縮小)
※米国政府による中国の知的財産権侵害に対する制裁関税の公表期限
※ユーロ圏4月貿易収支/ユーロ圏5月消費者物価指数 (HICP) 確報値
※米5月鉱工業生産指数
****************************
こうしたイベントを予想しても仕方ありませんので、
想定外の値動きに「どう対処するか」の準備が重要です。
ポジションを極力減らしておくのもひとつですし、
ロスカット注文の入れ忘れは厳禁。
機関投資家らは、今週に向けて、、、ということではないですが
リスクを落としているようです、特に最高値更新のIT株。
IT株やりすぎ~ってことでしょうか。
この記事によると
IT株投資に陰り、積み上がる現金
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31576330Z00C18A6000000/
通貨供給量の代表的指標である現金や要求払い預金、定期預金を含むM2の週平均残高は5月14日までの週以降0.2%程度の増加が続く。統計を遡れる81年以降の平均(0.1%)を上回るペースで現金が積み上がっていることになる。
だそうですから、慎重な面々はリスクを取らずに高みの見物、という状況に
入りつつあります。くれぐれも無理をしないことね。
※ナスダック(IT銘柄が多く組み込まれている)
高値更新で大変強い形状に見えますが、
高値更新がダマシになって下がってくる可能性も否定できません。
でも、200EMAが強烈にサポートしてますよねぇ。
今週のFOMCでは利上げが織り込まれていますし、
年内の利上げ回数があと2回なのか3回なのかが焦点とされていますが、
3回だったとしてもそれほど金利は上がらないと思います。
米債ショートポジションのしこりが大きいですし、、、
機関投資家らがリスク懸念がじわりキャシュポジションを増加させているというなら
米金利が上昇し3%台に乗った米債は資金の受け皿として魅力的だからです。
ということでドルを主体では動かないと思いますが
ECBでは結構動きそうな気が。。。。
これはDAXのチャート。
一度売って、踏みあげられて撤退していますが、再び下がって地団駄踏んでましたが
三尊天井となりそうよね。これが下がってきてネックラインを割るようなら
DAXは大きな下落の可能性があるようにも感じています。
そうなるって時にはユーロは上がっているでしょうから、
ユーロが大きく上がるという可能性があるんじゃないかなぁという希望的観測があって
ユーロドルロングは継続のままです。
ドル円も三尊天井に見えないでもないですが、これ、高値圏でできた形状じゃないので
あんまり関係ない気がします。今年118円台から下落してきたわけで
高値は118円。ドル円の三尊って中途半端な位置でできています。
DAXは史上最高値圏ですからね。
ということで、ユーロドル1.1699Lは継続中です。
※ユーロドル日足
200EMAでいったん上値抑えられるかな。。。
1.3352ドルのポンドドルロングも継続ですが上値が重くなてきましたね。。
今週はポンドが主役にはならないと思っていますが、
コストまで下げれば撤退です。先週ギリギリのとこまで下げましたが
引けにかけて切り返して何とかプラス。
※ポンドドル日足
めっちゃやられたのが豪ドル円。
結局レンジ内に叩き落されました。。。
※豪ドル円
最初はショートしていたのに、矢印の赤の陽線で途転して
レンジブレイクに戦略切り替えて往復ビンタ(´;ω;`)
最初の見通しがあっていたのに~
豪ドル円は 85.50円で逆指値ロングを置いて放置します。
しっかりと高値を超えてからじゃないとエントリーしません。
ということで、ユーロドル、ポンドドルロング継続ですが
新たにリスクをとることは今のところ考えていません。
人気ブログランキングへ
【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】
2018年6月10日日曜日
※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。
※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。
※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。
以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。