2018年6月25日月曜日

トルコ大統領選の結果が、日本時間の月曜早朝には出てくると思うのですが
その結果如何では、トルコリラが大きく動くリスクがあるので要注意。

これだけリラが下落しているのに、利下げに言及している現エルドアン大統領が
再選されれば、トルコリラ下落のリスクとも指摘されていますが、、、。

週明け月曜東京時間スタート前に、トルコリラ円の急落が
クロス円全般、ドル円下落にまで波及しなければいいですが。

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さて、先週のサプライズは原油の急伸。

※WTI原油



6/22のOPEC定例総会で増産合意にこぎつけたにもかかわらずの原油高。
イラン、ベネズエラ、ナイジェリアなど増産に反対の国もあり、
よく合意にまでこぎつけたなぁという印象ですが、増産なのに原油急伸とは。

すでにW杯初戦のカード、サウジVSロシア戦でサウジのムハンマド皇太子と
ロシアのプーチン大統領が仲良くサッカー観戦の舞台裏では
エネルギー相会談も行われており、
ロシアとサウジは日量150万バレル増産を検討していると報道されていました。

今回の合意は「名目」日量100万バレル増産、
しかも、結局一部の国では増産余力がない(反対していた国々ね)ため
実質では70万バレル程度の増産になりそうだ、ということですので
市場は、想定よりも少ない増産量だと判断した結果の原油高ということでしょう。

その昔と違って、今はオイルマネーが世界に投資されているため
原油急落がリスクオフにつながる時代。
原油安はオイルマネーの撤退につながります。
原油が下がらないということは、一つの安心感でしょう。

トランプ大統領としても、OPECに対する増産要請に応えてもらったわけで
ひとつの成果を出した、とも言えます。パフォーマンスとしては成功。
本当はガソリン高による消費減退、景気減速を抑えたいというのが目的なの
でしょうけれど、現実ガソリン価格を下げさせるというのは難しいでしょうね。

また、この程度の増産では今後の原油需給に余剰感は出ません。
むしろ、昨年夏までの原油安でシェール企業の投資不足が生じています。
また、シェール企業が先々までヘッジ売りをしているため
スーパー逆鞘なので、原油は下がらないと思いますよ。。。

この点は、一つ安心感なのですが。

上海総合指数だけ見るとリスクオフにならないのが不思議。

※上海総合指数


米中貿易摩擦が不安材料。
しかし、貿易摩擦問題は中国だけじゃないですね。

トランプ大統領は22日、EUが関税や貿易障壁を取り除かなければ、
米国はEUからの輸入車に20%の関税をかけるとツイートしています。

世界の自動車産業に重圧-トランプ氏が欧州車への20%関税を警告
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-23/PAR3VR6JIJUO01

ドイツのダイムラーは20日、今年の利益見通しを下方修正。
米国製自動車に対する中国の報復関税により、アラバマ州から中国に輸出している
車両の今年の販売台数が従来予想の6万台に届かない見込みで
あることを理由にしていますが、
この関税による影響だけじゃないんですよ、
ドイツの自動車産業は、排ガス規制による問題が再燃しています。、

ダイムラー、独政府がディーゼル車のリコール命令-欧州で77万4000台
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-11/PA67PN6TTDS101

3年前にフォルクスワーゲンの排ガス不正問題があった際、
ダイムラーは不正を認めていませんでしたが、ここにきて、なぜ?!

それだけではありません。なんとアウディの社長が逮捕されています。

アウディ社長逮捕の衝撃
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/219486/062100042/

米国が関税をかけようという時に、なぜドイツ国内で排ガス不正問題が再燃
するのか謎なんですけど、これでドイツの自動車メーカーの株価は大きく下がってます。

独車3社の時価総額1兆7000億円消失 最悪の1週間
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3215834023062018000000/


ドイツ、大丈夫でしょうか?!

ドイツ銀行株も下落が止まりませんし、メルケル政権も危機的状況。

今日24日には難民問題で緊急会合開催とのことですが、

欧州難民、揺らぐメルケル政権 EU緊急会合、「欧州外に拠点」案も
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3217333024062018FF8000/


メルケル政権にとって、28-29日のEU首脳会議での難民問題での合意が必須。
今週は、ドイツから出てくるニュースにも要警戒ですね。

となると、ユーロは売りか?!と思われるのですが、
今週は6月最終週にあたりますね。

海外企業にとっては半期末です。

特に欧州と英国では、英国の対欧赤字が大きいため、ユーロポンドにおいて
ユーロ買いポンド売りが出やすくなるという特徴があります。
欧州のレパトリですね。

また、ドイツ車の株価を見ていると、この半期末決算にむけて
対外資産のレパトリに動く可能性もあるんじゃないか、
という気もしないでもない。。。

つまり、大きなトレンドとは別にして、今週は特殊玉によるユーロ上昇の
可能性が否定できない週である、ということです。

短期張りでユーロを買ってみるのも面白いかと思いますが
今週のユーロ高を見極めて売り参戦というのが王道かな。

戻らずにドンドコ下がる可能性もありますが。。。

※ユーロドル


1.15のオプションをつけずに跳ね返っているともいわれていますが、、、
1.18近くまで上昇すれば売りたいですね。

あるいは1.15を下回れば売り参戦。

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それから、先週火曜までの短期筋(ファンド)ポジションの変化には
ちょっと目を見張る変化がありました。

全般ドル買いが加速しているんです。

※IMM 通貨先物ポジション

ドル円は、6/12には 5052枚だったドルロングが35562枚まで急増。

ユーロドルは、同じく88225枚から36118枚にユーロロングが減少(つまりドル高)

豪ドルドルのショートも、15235枚から43099枚に急増していますし

キウイドルも7006枚ショートから15940枚ショートに増加、これもドル買いです。

ポンドも先週のMPCで急伸しましたが、それは21日のことでした。。。
12日10969枚のポンドロングポジションは
19日に19206枚にショートに転じています。

ポジション棒グラフを見れば一目瞭然ですが、
6/12の週から先週6/19の週にかけて、ファンド勢があらゆる通貨に対しての
ドル買いを膨らませていたことがわかります。
この変化はなんでしょうか。

今週に限っては半期末が意識されようかと思いますが、
これがトレンド化するならば、かなり大きなドル上昇があるかもしれません。

カナダドルショートのみ継続していますが、
今週はユーロ巻き返しがあれば、売り場探しとします。

それから、豪ドルも中国リスクを考えると下抜けの可能性があると思われ、
レンジ下限をブレイクすれば、大きく下がりそうですね。

※豪ドルドル 月足

月足レベルでも、トレンドラインぎりぎりで下げ止まっていますが、、、

豪ドルも売り場探しかな。
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