7月入り。
今週は早速メキシコ大統領選の結果を受けて東京市場スタートとなります。
それから7/6は米中貿易戦争の第1弾の関税実施とされています。
リスクテイクしにくい環境は続きそうね。
7/4は米独立記念日の祝日で、今週は休みをとる市場参加者も多いとみられ、
尚のことリスク資産の上昇というムードにはなりにくいと思われます。
①メキシコ大統領選
7月1日はメキシコの大統領選・議会選など総選挙。
まだ詳細ニュースがありません。
事前予想では対米強硬派政権誕生の見込み。
メキシコ大統領選、対米強硬派が大きくリード 世論調査
http://www.afpbb.com/articles/-/3180347
貧困対策をはじめポピュリズム(大衆迎合主義)的なばらまき政策を掲げている、
ということで、その財源はどこよ?!ってことで事前にペソが売られていました。
また、トランプ大統領に対して「無礼な態度を思い知らせてやる」などと
批判していたことで米国とメキシコの関係悪化が懸念されていたことも悪材料。
しかしながらメキシコの輸出の大部分がアメリカですので、関係悪化は
経済に与える影響が懸念されています。
※メキシコペソ円
ただ6/21、メキシコ中央銀行は政策金利を引き上げてペソ安阻止に動いています。
アムロ氏は中銀の独立性を尊重する姿勢でもあり、政治はマイナスでも
金融政策ではペソ安加速を阻止するために柔軟に動だろうと思われ、
あまり安値を売り込むのもリスクかな。
加えて、アムロ氏は
「アメリカとは対話を行い、正気を取り戻してもらわなければならない」
「北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉では粘り強く話し合いを継続する」
足下では対米強硬路線が柔和になってきた印象・・・。
こうした背景から、ペソにも買い戻しが入っているようです。
どちらにしても、今週は結果が出れば乱高下すると思いますが、
5円を割るなら買ってもいいのかな。。。
メキシコの格付けは高いですし、原油高はメキシコにとってプラスですし。
あまりお勧めはできませんが、レバ低めなら。。。
②7/6 貿易戦争いよいよ勃発か
米国は6/15、中国製品に制裁関税を発動することを発表。
約1100品目が対象で、総額は約500億ドル(約5.5兆円)
約820品目(約340億ドル分)は7/6に第1弾として発動するとしています。
中国はすぐさま大豆や自動車、海産物など総額500億ドルの
米製品659品目に対し25%の輸入関税を課すと発表。
340億ドルの農産品、自動車などには7/6から適用するとしています。
中国が米国に報復関税を発表していますが、
その規模がぴったり同額になるんですよね。
本当に発動するでしょうか。。。
今週はトランプ大統領のTwitterにも大注目です。
中国人民元の動向や上海総合指数の動向にも留意しておかねば。
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6月最終週、為替市場ではユーロとカナダドルが大きく上昇しました。
※通貨インデックス
といいますか、先週のブログにも書きましたが、月末というだけでなく
半期末にもあたる週なので、これまでのトレンドとは
逆の動きが出る可能性がありました。
ポジション整理とか、ポートフォリオリバランスとか、レパトリとか、
半期末は様々な特殊玉が出やすいんです。
それが顕著に出た、という印象。
これまでのドル高が一転ドル安でしたし、
カナダ安、ユーロ安が逆方向に大きく動きました。
予想されていたこととはいえ、これほど大きな動きとなったのには
トリガーとなるニュースがあったことも重なったかな。
①ユーロ
EU首脳会議、移民問題で合意 議論は10時間近くに
http://www.bbc.com/japanese/44653024
EU首脳会議が移民問題で合意に達した、このニュースが
29日金曜日の為替市場でのユーロ急騰をもたらしました。
・EU加盟各国が自主的に新たな移民施設を設置することで合意
~移民を純粋な難民なのか「送還される不規則的な移民」なのか判断~
移民施設を設置?!
・・・それぞれの国に持ち帰った時に国民に受け入れられるんでしょうか。
半期末に重なったユーロ上昇ですので、
あまりこの値動きについていきたくないですね。
便宜上合意とされていますが、移民施設設置のコストもそうですが、
移民の選別ということが望ましい形だとも、うまく機能するとは思えません。
ドイツにはこんなネガティブニュースも
コラム:落第したドイツ銀、米国事業のさらなる削減必至
https://jp.reuters.com/article/deutsche-bank-failure-breakingviews-idJPKBN1JP06T?rpc=135
FRBが実施したストレステストでドイツ銀行は再び不合格。
不合格となった大手行はドイツ銀の米子会社のみ。
~ドイツ銀がストレステストを全面的に免れることは可能だが、それには米子会社の資産規模を現在の3分の1近くまで縮小し、500億ドル未満にしなければならない。
米国事業を一層圧縮せざるを得ない
ドイツ銀行は大きすぎてその影響が甚大ということもあって
破たんはあり得ないとしても、どんどんその存在感を失っていく過程で
ドイツの独り勝ちの構造にも大きな変化がもたらされるという気がします。
米中貿易摩擦は、中国との貿易関係が大きくなっていたドイツにも痛手です。
米国は中国と一緒にドイツにも狙いを定めているものと思われます。
米中貿易摩擦が独自動車大手を直撃、全世界巻き込む可能性も
https://jp.reuters.com/article/usa-china-trade-idJPKBN1JI08S
DAXの戻り売りを考えています。 ヘッドアンドショルダー形成中か?!
ユーロについては、本格的にドイツが危機的状況に陥れば
ユーロ高になる可能性も捨てきれず(対外資産を手仕舞いレパトリの可能性)
戻り売りでイイのかどうか悩ましいです。。。
ユーロ安が進めば、DAXは支えられ思うように下がらない可能性もあります。
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しかし、ドル円はもみ合いが続きますね。
※ドル円日足
米中、対EUとの貿易摩擦やドイツ政治経済への懸念など
不安材料が多い中、リスクがとりにくいのですが、
リスク回避に動いたマネーはスワップが見込める
ドルキャッシュになっているだろうことを考えると安易に円買いできません。
円ロングポジションはコストがかさみ長期で持っていられないので
投機筋らも6月半ばから円ロングから円ショート(ドル買い)にシフトしていますね。
※IMM通貨先物ポジション
ファンド勢のドル買い、これがトレンド化すれば、
やはり金利差が効いてきてのドル高ということですね。。。
ドル円相場は 昨年11月高値の114円台から今年の安値104円台まで
10円下げたのちの反発後のもみ合いですが、その中間、半値地点が109.64円。
ということで、109円ミドルを上回っているなら、
弱気する必要はないのかな、という気がします。。。
米株、ダウも6月は8営業日連続安などの弱い相場がありましたが
テクニカル的には200EMAがサポート、200EMAは上向きであり、
ここでサポートされるなら、決して弱気入りしていません。
※ダウ日足
ということで、あまりドル円、日経、ダウを売る気にはなれないです。
テクニカル面もそうですが、リスク回避からキャッシュ化されているマネーは
リスク後退となれば、積極的にリスク資産に戻ってくる可能性があるから。
そういう意味では去年の夏場から秋にかけての相場と似た展開となるかも、、、
という気がします。ただし、それは米株のここ10年の上昇の最終局面かな。
米国長短金利縮小、逆転のリスクなどからみても、
大局では長期で買いを仕込む局面ではありません。
上がるかもしれない、、というのはあくまで年内の小さな波動の中で、という意味です。
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カナダドルは、先週末思いっきり上昇しました。
カナダに利上げの思惑が広がったことが背景。
4月のカナダGDPが、前月比0.1%増加、横ばいの予想を上回ったことで
市場では7/11日の次回会合で利上げがあるとの観測が高まっています。
カナダ中央銀行は昨年7月から3回の利上げを実施。
GDP受けて市場が織り込む7月利上げ確率は67%から約80%に上昇。
しかし、本当に7月利上げできるでしょうか。。。
カナダが対米報復関税、1.4兆円分対象 国内産業の支援策も
https://jp.reuters.com/article/usa-trade-canada-idJPKBN1JP365
29日、カナダは米鉄鋼・アルミニウム関税に対抗して166億カナダドル(約1.4兆円)規模の制裁関税を課し、影響を受ける産業や労働者向けに20億カナダドル規模の
支援策を講じる方針を公表しています。
なんと7/1発動とのことで、今日からスタートです。
米国との貿易戦争に真っ向から対立する姿勢ですが、カナダ経済にとって
こうした強硬姿勢はプラスでしょうか。
焦点:板ばさみのカナダ中銀、貿易戦争が「利上げ」阻むか
https://jp.reuters.com/article/canada-rate-trade-idJPKBN1JM0E5
利上げがあるかどうかはまだわかりません。
でも、カナダが急騰したおかげで、
私のカナダドルショートは手仕舞いの憂き目に。
83.72円ショートのカナダ円は83.07円で買戻し。
27日に付けた高値を超えそう、、、ってとこで、手仕舞いました。
ドルカナダは1.3194ドルでロングしていましたが
1.3258ドルで買い戻し。1.3380ドル台でWトップをつけて軟化していたので
買戻して逃げました・・・。
どちらもかろうじて利食いですが、ずいぶん利益を削ってからの手仕舞い。
今は利を伸ばすことよりも、こまめに利食って入り直した方がいい地合いかな。
利上げがなければ再度カナダ売りかと思われますが、
少し様子見とします・・・。
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2018年7月2日月曜日
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