2018年7月3日火曜日

東京時間後場からの日本株急落、
市場関係者はこれという材料がない中での突然の下落開始を訝しがっている感じ。

日経平均は一時500円を超える急落。
日経平均終値では ▼492.58円 21811.93円
マザーズ、ジャスダック指数は年初来安値更新です。

日本株は大幅反落、通商・景況悪化を警戒-3カ月ぶりに1700割り込む
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-01/PB7L9X6K50XS01

後付けで説明するなら上記記事にあるように

「メキシコや中国の動向から通商摩擦への警戒が強まったほか、国内外の景況感悪化もあり、先物主導で午後に下落基調を強めた。」


ということになるのでしょうけれど、それは東京午前の相場でも同じこと。
短観の2期連続悪化も、メキシコ大統領選の結果も前場で分かっていたことですが
急落は後場から突然です。

先物にCTAの売りが出た、なんて場中は報じられていましたが
今日前場は今年2番目の薄商いだったのに対し、後場から急に参戦してきたか。

日銀短観:景況感2期連続悪化、自動車落ち込み-景気後退意識も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-02/PAYOI26TTDS001

※日銀短観 大企業製造業DI悪化

大企業・製造業がプラス21と前回調査から3ポイント悪化
2期連続の悪化は2012年12月以来5年半ぶり、、だそうですが、
前場のマーケットはこれを悪材料視して売られるという感じでもなかった。

設備投資計画が改善していましたし、、、
大規模・全産業の18年度の計画額は前年比13.6%増(前回2.3%増から上方修正)
市場予想の9.3%増も上回りました。

今回短観の回答期間は5/29~6/29 まさしく米中貿易戦争への
懸念が高まっていた時であることを鑑みると、
思ったより悪くない印象でもありますが、、、。

業績見通しについても
非製造業は経常利益と純利益見通しを引き上げています。
製造業の見通しは引き下げられているのですが
大企業の想定為替レートが 107.29円(前回109.66円)と
現状の110円台から見ればかなり保守的に円高想定にシフトしており
悲観することはないようにも思っていました。

だから前場のマーケットはそれほど売り込まれていなかったでしょ。

原油は高いのでオイルマネーの撤退というのは考えにくいので、
あるとするならば、チャイナかなぁ・・チャイナマネーが引き始めたとか。

※上海総合指数


中国は外貨準備のリバランスだけでかなりマーケットへのインパクトがあります。
ちょうど7月最初の営業日ですので、6月半期越えで、ポートフォリオの見直しが
出るタイミングなのかもしれません。中国じゃないかもしれないけど。
他に考えられるのは、欧米の年金基金とか?!

ですから不気味なのは、巨額の資金のリバランスによるもので
日本株のウェイトを引き下げよう、あるいはリスク資産をキャッシュ化しよう、
という動きがトレンド化し始めたんじゃないか、、、ってこと。。
これまでも静かにそういう動きはあったのですが、
今日の日経の下落はやや暴力的でした。。。

テクニカル的には、マジの正念場。

※日経平均 Wトップ形成で下落転換を指摘する向きも


200EMAを下抜けましたが、明日、反発できるかどうか。
ダウも100ドル安ってとこですが。かろうじて200EMAの上にいます。

※ダウ日足

米6月ISM製造業景気指数上昇、輸入関税による供給網阻害が押し上げ
https://jp.reuters.com/article/us-econ-ism-idJPKBN1JS1ZH

今夜ISM製造業景気指数が発表されましたが6月、上昇してるのね。
供給業者の納入期間が延びることは通常ISM指数の押し上げにつながる、
ということの上昇ですので、素直に受け止めていいのかどうか。。。
ISMは景気先行指標ではありますが。

DAXショート狙っていますが、そろそろ売りましょうか。

先週のEUサミットでの難民政策での合意と
連立正当のゼーフォーファー氏が辞めるとか辞めないとかのニュースで
DAX今日は高かったんですよね。アジア市場と逆行。

※DAX 高かったとはいえ、チャートはH&Sに見えますので決して強くない。


為替市場は、再びドル独歩高の様相。
やはり6月半期末となった最終週のみ、反対方向に動きましたが
7月入りで元のトレンド入りですね。

ということで、先週豪ドルドルショートして、踏み上げにあって
ロスカットしていましたが、(これ、報告してなかったわね💦)
再参戦です。
0.7376ドル豪ドルドルショート。

クロス円では売りたくないかな。。。
全体のドル高でドル円が、支えられているのであんまり妙味ないかも。
ドル円が崩れれば、豪ドル円とか面白いですけど。。。

※豪ドルドル日足


豪ドルドル月足

今週は6日に雇用統計+米中関税第1弾発動が控えているので
あまりリスクテイクしないでおきます。

そうそう、トランプ大統領がサウジに日量200万バレルの増産要請をし
サウジがこれに応じたという報道がありましたが、

米政府:サウジが原油価格低下のため協力とのトランプ氏主張を撤回
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-01/PB75UKSYF01T01

米政府が否定してます。原油は下がりませんよ、おそらく。
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