2018年7月24日火曜日

今日のマーケットでのサプライズは日銀の指値オペ。

日銀、長期金利上昇で指し値オペ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-23/PCAP7M6JTSE901

金利上昇を抑え込むのが目的です。
残存期間5年超10年以下が対象で、新発10年国債利回り0.11%水準に設定。
(過去にも2017年2月.7月、2018年2月も同水準で実施)

金利が上がらないように、無制限で国債を買い入れるということです。

指値オペに踏み切らざるを得なかった背景は、20日の報道ですね。

日銀が7月の会合で金融緩和を柔軟化させると報じられ、
長期金利の誘導目標が将来修正されるとの観測が高まったことで
23日、長期金利が急上昇しました。 

新発10年物国債は0.09%と先週末から0.06%も上昇したため、
0.11%で無制限購入を通告した、ということです。

これが通告されてから金利は低下し、
ドル円相場も110.85円まで円高だったものが
111.17円まで急反発する局面がありました。
その後、高値を売られて結局110.75円までたたき売られたのですが、、、(;'∀')

足下見られているぞ、日銀、、、、大丈夫か、、と思ってみていたら
この報道です。

悩める日銀、市場が瀬踏み 緩和修正観測で円高に
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33313860T20C18A7EA2000/

~「寝耳に水だ」。複数の日銀幹部は観測報道へのいら立ちをあらわにした。物価がなかなか上がらず金融緩和の長期化が避けられない中、慎重に対応策を模索しているさなかだったからだ。

 黒田東彦総裁も22日、出張中のアルゼンチンで「どういう根拠で報道しているかまったく知らない」と発言。日銀内では「総裁がいない間に、政策を決められるわけがない」と困惑が広がった。~


れれれ~またしても飛ばし記事でしょうか???

6月と7月の金融政策決定会合で、物価の動向を集中的に点検する、
としていましたので、7月の日銀会合では何か動きがある、
との観測は根強くあったのですが
しかし、何もないところから金利の誘導目標修正などという具体的な観測記事が
書けるものなんでしょうか・・・。

またしても日銀会合前によくみられる飛ばし観測記事である可能性が
あるとするならば、この下落は買い場だった可能性もあるのかしら。。。
などともやもやし始めています。

実際トレンドランにサポートされて反転したようにも見えるのよね・・・・。

日銀がなくてもトランプ大統領による通商問題、FRB利上げに対する不満などの
材料もあるわけですが、トランプ発言というのはノイズであることが多く、
大局を転換させるほどのものじゃないことが多いですね。

結局は経済のファンダメンタルズが良好であり
(米国経済は好調、日本株も為替が110円より円安にあれば
企業業績は上方修正が見込める)
金余りなら、リスク警戒で下がったところは買いでいい、ということになるんです。

果たして、日銀は7月会合で政策の修正に動くのか、、、
まだまだ神経質に動くと思いますが、ひょっとしたら押し目買いがいいのかも、、、
なんて気がしてきました・・・。
ということで、さっき軽めにドル円を111.35円でロングしてみました。
112円近くまで行けたら手仕舞いかな・・・。
コストで撤退します。今111.40円くらいまでじり高となってきています。
また、これも日銀会合前の短期ディールです。
実際、今回の日銀では何が飛び出すかわかりませんものね。

それから、日本株も今日は随分景色が変わりました。
日経平均は300円ほど下落したのですが、
日銀ETF買い入れ方法の変更観測が高まったようで
日経平均の寄与度が高いファストリが大きく売られる一方、
金利上昇期待で銀行株が買われました。
今日はファストリだけで日経平均を112円も押し下げたようです。

このまま銀行株が上がっていくとは思えないのですが、
思惑が先行している相場ですので、
あまりこの流れに踊らされないようにしたいと思います。

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それからもう一つ。
今日は中国も動きました。

中国人民銀、8兆円超のMLF資金供給-単一では過去最大
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-23/PCAWJ86JTSEA01
中期貸出制度を通じた大規模な資金供給としては過去最大規模の
期間1年の資金を5020億元(約8兆2400億円)提供。

→人民銀が金融緩和にシフトしつつある新たな兆しとの観測

これまで習政権は、過剰投資、過剰在庫、シャドーバンキング問題への取り組みとして
金融引き締め策を講じてきましたが、今日の資金供給をもって金融緩和への転換だ、
との指摘が出てきたということですね。

これで上海総合指数は下げ止まるでしょうか。

※上海総合指数



あら。一旦下げ止まるかもしれない・・・。

・・・とはいえ、現状のまま人民元安が続くと
米国に為替操作国認定されかねないので
通貨市場では元安に歯止めをかけないといけないだろうと思われます。

大規模な元買いドル売り介入を続けると外貨準備が減少しますので、
将来のリスクが大きくなりますね。

かといって元安に歯止めをかけるために金利を上げるなんてことも
難しでしょう。貿易戦争の渦中にありますし、経済が悪化している状況です。

やはり、大規模資金供給くらいで中国がなんとかなるわけじゃありませんね。

ということで、0.7383ドルで豪ドルドルをショートしました。

ちょっとポジポジ病かしら・・・。

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