2018年7月25日水曜日

中国が23日、内需拡大に目標を絞った政策パッケージを発表し
研究開発支出のある企業向けの650億元(約1兆650億円)規模の追加減税や、
地方政府のインフラ資金調達を支援する予算枠外での
特別債発行の促進などを盛り込んだことで
上海総合指数が下げ止まっており、これがリスクオフ気運を緩めています。

世界第2位のGDP大国である中国をクラッシュさせてしまうと
貿易戦争を仕掛けている米国のみならず世界に多大な影響を及ぼすことは必至です。
米国も一定の逃げ道を作りながら、
ジワリ包囲網を固めていくんじゃないかと思いますので
上海総合指数も、安値を売り込むと踏みあげられそうね。

焦点:中国株の「大暴落」懸念は行き過ぎか、市場の見方交錯
https://jp.reuters.com/article/china-stock-rout-idJPKBN1KF084
~2018年の業績予想に基づく上海株構成銘柄の予想株価収益率(PER)は10倍程度で、2015年の金融危機の動揺冷めやらぬ2016年初めに起きたパニック売り以降で最低の水準となっている。また、米国株の予想PERよりも40%低い。

ということで、すでにかなり売り込まれています。
だから大丈夫、ということでは決してありませんが、
中国リスクでお先真っ暗だと悲観的にならずに
冷静に見ていかなくてはですね。

※上海総合指数 Chart:TradingView
https://jp.tradingview.com/chart/


それよりも、日銀リスクでしょうか。

黒田総裁はじめ日銀幹部は報道にある緩和策見直し論を寝耳に水としていますが
市場がこれに警戒を緩めてはいないようです。
金利に柔軟性を持たせるという観測のほか、ETF買い入れについても
思惑が広がっているようで、値がさが売られていますね。

というわけで、相場はすっかり膠着しています。

※日経平均 レンジ内を行ったり来たりしているだけ---

やりにくい相場ですね。。。

ドル円相場も、トランプ砲と日銀緩和修正観測でストンと下落したものの
110円台後半からは実需の買いが並んでいると指摘されていて、
なかなか下がりきらない。ここから、もう一つ大きな材料が欲しいところ。

やはり、来週の日銀会合までは動意薄で神経質なレンジ相場ということか。。。

ドル円は111.30円で止めたのですが、再び111.30円で買って、またやめてます。
何してんの~私( ;∀;)。
レンジに翻弄されています。コスト程度にしか損は出ていませんが
無駄に動いてしまいました。
日銀前なので、リスクを増やすのはダメね💦
日銀会合受けて再考すべきでしょうね。

※ドル円相場


200EMAが走っているポイントと、上昇幅に対しての38.2%押しが同レベルなので
109.90円近辺までは下がるリスクがあるかもね。
この辺りまで下げれば買います。

さて、今日は、EUのユンケル欧州委員長とトランプ大統領が
ワシントンで首脳会談を行う予定です。
貿易問題を巡って協議しますので、ユーロが動意づくかも。

トランプ米大統領は24日のツイッターへの投稿で、
米国とEUとの間で関税を全てゼロにするべきだとの考えを示しましたが。。。

ユーロドルもレンジで神経質に行ったり来たりしているだけですので
手が出ません。

※ユーロドル


今週はECB理事会もありましたね。

昨日7月ドイツ製造業PMI速報値が発表され
57.3と予想55.5および55.9を大きく上回っています。
意外ですが、4月にユーロドルが崩れて安値圏でのもみ合いになっており
足下ではこのユーロ安が良かったのかもしれません。

ユーロ圏の7月PMI速報値は、
総合指数が54.3と前回54.9や事前予想54.8を下回っています。
いいのはドイツだけか。

ECBは6月の理事会で、
金利について「少なくとも2019年夏にかけて」過去最低の現行水準を維持する
との見通しを示しましたが、この表現が曖昧で、捉え方がさまざま。

夏にかけて、ということなので、2019年9月、
もしくは10月までの理事会では利上げがないと
見る向きが大勢ですが、早ければ7月に利上げ可能とする意見もあるようです。
1年以上も動きを縛り付けておくことはできない、
という見方があるとのことですが、
その間にインフレが急上昇するようなことがあれば、
その限りではないでしょうしね。

利上げ時期に関して何か明確になるようなコメントがあれば、、、
ということでしょうか。

レンジなので、レンジブレイクした方に逆指値でポジションを作る、
というやり方もあり。

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トルコ中央銀行は24日、政策金利である1週間物レポレートを
17.75%に据え置きました。

これを受けてトルコリラ急落です(-"-)
ロイター調査では、エコノミスト16人のうち15人が利上げを予想していました。
つまり予想外の金利据え置き決定ということで、ネガティブサプライズ。

エルドアン氏は就任後、娘婿のベラト・アルバイラク氏を財務大臣に任命しており
これが懸念材料とされていましたが
7/12、「中銀は独立している」「中銀は経済と市場の状況に応じて必要な措置を講じる」
と述べたことで、市場が安心していたところでした。
というのも物価上昇率は6月に15.39%と、14年ぶりの高水準をつけています。
このインフレ率では利上げ待ったなし、ですよ普通。

やっぱ、娘婿はエルドアン大統領に逆らえないか…

ということで、まだしばらくトルコリラは買えないかな。
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