2018年7月31日火曜日

日銀、7月会合での修正はない、あるいはあってもETF買い入れ比率変更に
留まるとの見方が大勢でしたが、ETFだけじゃなくて、金利の柔軟化も
一気に発表しちゃいましたね。

私もETFのみかと思っていましたので、長期金利の上振れ容認まで
セット出てきたことには、多少驚きましたが、市場の反応は何と円安。

新たにフォワードガイダンスを導入し
「~当面の間、現在の極めて低い長短金利の水準を維持することを想定している。」

と、強力な金融緩和政策が長期化することを改めて確認するものとなったこと、
また、今回は20日金曜の複数のメディアから飛び出した金利柔軟化検討の
観測記事によって、先にドル円相場が113円台から110円台へと下落しており、
すでに緩和修正は3円近くもの値幅で織り込まれてしまっていたと
見ることができますね。
フォワードガイダンス導入で、この先はサプライズでの変更がないという
安心感もプラスに働いたものと思います。

日銀、金融緩和運用柔軟に 長期金利の変動容認

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33606360R30C18A7MM0000/?n_cid=DSTPCS001

長期金利上昇容認という事実だけを切り取ってみると円高要因ですが
その幅について黒田日銀総裁は会見で、プラスマイナス0.1%の倍程度を
想定しているとし、0.2%程度まで上昇を容認すると回答しており、
倍まで許容するとはいえ、1%未満のミクロの世界。
これで、もろ手を挙げて円買いしたくなるようなレベルじゃありません。

また、こうして柔軟性をもたせることで
「金融緩和策は長期継続が可能になる」ということを強く押し出したものであり、
これは円売り要因と捉えてもいいでしょう。

日銀関係者からのリークによって、先に市場に織り込ませ(対話し)
フォワードガイダンス導入で、サプライズはもうやらない、
そして、物価の安定のために緩和政策の長期化をコミットメントした、
という今回の政策の修正は、鮮やかだった、と思います。

為替市場は、日銀発表後に円高を見舞うことなく
円安に動き出した、ということが、その評価と言っていいでしょう。


さて、111.50円を越えたら逆張りでドル買いを考えていましたが
これを実行しています。

※ドル円日足~大循環分析では帯でサポートされて5日線が反転。
RCIも中期線、長期線の二重天井に加えて短期戦が反転上昇。
絶好の買い場でしたね。


さらに、ドル円ロングよりずっと前のタイミングでユーロ円をロングしています。

コストは130.17円。

場中の考えやポジション変更についてはTwitter参照。
https://twitter.com/hirokoFR

日銀発表後、ドル円だけでなくてクロス円全般上昇していますが
ユーロ円のチャートもドル円同様すごくいいんですよね。

※ユーロ円日足



ドル円相場は、反転上昇しましたが、ひとまず日銀リーク前の高値
113円台ターゲットで、それより上に行けるかどうかはワカリマセン。
8月に入るといよいよ日米貿易交渉(FFR)がスタートします。
決して円安要因ではありませんので、どちらかというと円高リスクに
警戒しなくてはなりません。
ドル円ロングは前回高値付近にまで上昇したら手仕舞います。

ということで、ドル円が膠着するのに、ユーロ円が上昇しそう、、、
ということになると、ユーロドル相場がこれから上がるのかなぁ、、、
と思うのですが、何がトリガーとなってユーロドルのレンジが
上方ブレイクするかはわかりません。

今日31日夕刻からユーロドル相場はじり高推移となりましたが
NY時間に入って、上げ幅をすべて失う下落となってます、、、。

ユーロドルも1.1717ドルで買ったんだけど、、、、
これはNY時間の下落で、コストで撤退。
1.1745ドルまで上昇したんですけどねぇ。。。。利食い損ねた。
というか、レンジブレイク狙ってたので、がっかりです。

ユーロ円は、ドル円に支えられて上昇しており、
ドル円とユーロ円ロングはうまく行っています。

日銀の緩和修正は大きなトレンドとなるような材料ではありませんので
事前に警戒された分が、取り戻される程度の上昇かな、と思っています。
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