2018年7月9日月曜日

いよいよ7/6、米国は中国からの輸入品818品目に対し25%の追加関税を課しました。
金額にして340億ドル(約3兆8千億円)相当、これが第1弾。

近く第2弾160億ドル相当を発動するとみられ、合計で500億ドルの制裁関税。
第2弾がいつになるのかに注目ですが、
トランプ大統領のTwitterで知らされることになるのかな。

中国はすぐさま同額の報復に動いています。

中国が対米報復関税発動 大豆・自動車など545品目
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32704990W8A700C1000000/
金額ぴったり合わせて報復していますが、この応酬が続けば
中国に分はありません。米国に対して同額分の関税をかけようとも
米国からの輸入額がそれほど大きくないからです。

そりゃそうですよね。
米国は中国からの輸入額が大きく貿易赤字拡大となっているわけです。
その膨大な赤字分までなら気が済むまで中国製品に関税をかけ続けられます。

ちょっと古い記事ですが、この貿易戦争どちらに分があるかよくわかります。

米中貿易戦争なら米国の圧勝、日本には漁夫の利
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8658

米国の対中輸入額は、対中輸出額の約4倍あります。ということは、米国の対中輸入制限と中国の対米輸入関税が同時に課された場合、単純に考えて、中国の受ける打撃の方が4倍大きいということを意味しています。中国のGDPは米国よりも小さいので、打撃額のGDPで比べれば、その差は更に大きくなります。

ということで、第2弾発動で中国がさらにこれに報復するならば
米国はさらに追加で22兆円分(2000億ドル)の制裁関税を発動するだけのことです。

これはすでに6/19にトランプ大統領によって指示されています。

対中制裁関税、新たに22兆円分検討指示 米大統領
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31936560Z10C18A6000000/?n_cid=SPTMG002

ということで、先週6日の第1弾発動前までは、本当にやるのか?!という不安が
マーケットを慎重ムードに傾けていましたが、実際発動してみたら、
あら不思議、米株は上昇しているじゃありませんか・・・・。

※主要株価インデックス一覧

ひょっとすると、、、、戻り相場に入るかもしれませんね。

米農業・経済団体から抗議の声 米中の関税引き上げに「失望」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32735440X00C18A7000000/

中国が大のお得意様の大豆市場では大豆価格暴落が起こっており、
これがトランプ関税のせいだとする声も上がっていますが、
中国は高い関税を課せられても大豆を買わざるを得ないと思いますよ。
中国の都市部の低所得層にとっては、豚肉は非常に重要な食品です。
豚肉価格の急騰は生計費を圧迫するため、
価格上昇となれば暴動につながりかねません。

中国政府が「豚肉」の価格を警戒すべき理由
https://forbesjapan.com/articles/detail/15575

~1989年の天安門事件、引き金になったことの一つは、食品価格の高騰。
豚肉や卵、野菜、砂糖など穀物以外の食料品価格が急騰。
国営の小売店で30~60%、自由市場においてはそれ以上に値上がりしていた。


そしてその飼料となるのが、大豆やコーンなんですね。
中国は自国で大豆生産もしていますが、とても賄いきれないのです。
ブラジルやアルゼンチンなど南米産大豆の生産量も上がってきましたが、
米国からの輸入をすべてなくしてしまっては、
南米産輸入を増やしても賄いきれない。
ということで、輸入せざるを得ません。多分。

しかし、そもそもこの問題が起こってから大豆価格は
関税分程度は下落してるんですよね💦
20%以上高値から下がってるので、この価格なら関税分チャラ?!

※米国産大豆先物日足


中国が関税を課せられても買うんだ、ってことが明らかになれば
大豆価格は大きく戻りを入れるとは思いますが・・・。

そもそも2000年くらいから中国の台頭で大豆価格は水準を切り上げていたので
現在の価格って、ずいぶん安いんです。15ドル超えていた時も中国は米国産大豆を
買っていたわけですから、、、、。現在8ドル80セントくらいかな。

※米国産大豆月足


ということで、貿易戦争の行く末は、米国勝利、ということになると思われ、
それであるなら、株もそろそろ買いでいいんじゃないの、、、
というムードにならないかな(まだ自信ないけど)

大豆価格も関税発動で材料出尽くしなのか、急反発していますものね。

まだ、市場が完全にこうした事情を織り込んでいるかどうかわからないので
慎重にいかなくてはならないと思いますが、ちょっと風向きが変わった??
というのは、ドイツ銀行が買い戻されているんですよねぇ。。。

※ドイツ銀行日足


まあ、この程度の戻りは単なるデッドキャットバウンドかもしれませんが、
ドイツ銀行は「大きすぎてつぶせない」のは誰の目から見ても明らかなのと、
先週、筆頭株主である海航集団の会長が謎の転落死を遂げたことが
絡んでいるのかもしれません・・・。

ということで、過剰に売り過ぎたリスク資産が買い戻される時間帯に入るかも、
なんて気がしています。

ということで、為替市場でもこれまで売り込まれていた通貨が買い戻される?!

※通貨インデックス一覧


ドルインデックスやユーロインデックス、円インデックスなどは
まだレンジの域を出ていませんが
オセアニア、カナダなどこれまで下落がきつかった通貨が
下げ止まって反発しているように見えます。

これがさらにトレンドとなるかどうかはまだわかりませんが、、、。
でも、先週末は指標に素直な反応ではなかったの。
だから、日柄とか、需給とか、ファンダメンタルとは別要因で
動き始めたような気がします。

雇用統計は堅調、これを素直に受ければドル高のはずですけどね。
ドルが伸び切らないでしょ・・・。

米6月雇用は予想上回る21.3万人増、賃金伸び安定
https://jp.reuters.com/article/us-job-june-idJPKBN1JW28G

6月非農業部門雇用者数:+21.3万人
          (予想:+19.5万人、5月:+24.4万人←+22.3万人)
6月平均時給:前年比+2.7%(予想:+2.8%、5月:+2.7%)
6月失業率:4.0%(予想:3.8%、5月:3.8%)

カナダの雇用指標も発表されています。
カナダ6月失業率は予想外に上昇したほか、5月貿易赤字は拡大しています。
指標発表後こそ加ドル売りとなりましたが、
NY市場が終わってみればカナダドルは買い戻されています。

ということで、今週はあまりリスクリスクと売り込まずに
株などのリスク資産は買いでいいんじゃないか、
そしてFXでは、オセアニアとかユーロなどこれまで弱気されていた通貨を
押し目買い目線でいいんじゃないかと思っています。

というか、先週、ユーロドルは1.1683ドルでロングしています。

欧州と米国が自動車関税をお互い撤廃する方向で話し合いを始めた、
っていうニュースで一度大きく上がったので、押し目狙いとしていました。
http://hiroko.yutaka-shoji.co.jp/2018/07/vs.html

私の中では、先週ユーロと一緒に
ゴールドが戻るんじゃないかと思っていましたが
ゴールドは弱いまま、、、これは想定外です(;'∀')

今週は11日の米6月生産者物価指数(PPI)、
12日の米6月消費者物価指数(CPI)などのインフレ指標には気を付けておきたい。

12日の消費者物価指数(CPI)前回5月分まで4か月連続で前年比上昇中しています。
特に前回の5月分は4月の+2.5%から2.8%に大きく上昇。
変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアも直近の2か月上昇で2.2%。

今回6月分「予想」は前年比+2.9%、コア+2.3%でさらに上昇見込み。
ドル高となるでしょうか。。。
指標でドル高となれば、ユーロ買い増しのチャンス?!

ただ、このところどのマーケットもトレンドれすでレンジなので、
結局は指標きっかけに再びドル買いになっちゃう、
という展開も覚悟しておかなきゃね。

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