今夜は、欧州市場でDAXも上昇しましたし、ダウ、ナスダックなど米株も堅調。
為替市場ではユーロが急伸しました。
これが大きかったんじゃないかなあ。
EU自動車輸入への米関税案、駐独大使が撤回する可能性示す=関係筋
https://jp.reuters.com/article/usa-trade-eu-autos-idJPKBN1JV15S
EUが米自動車関税を撤廃すれば、トランプ大統領はEU車への
関税警告を止めると、アメリカの駐ドイツ大使が
ドイツ自動車メーカーの幹部らに伝えたというもので、
アメリカとEUの双方が自動車の輸入関税を0%にする提案をしたとみられます。
現在、EU から米国への自動車輸出には2.5%の関税がかけられていますが、
米国からEUへの輸出には10%の関税がかけられています。
これが不公平だ、というトランプ大統領の気持ちもわからないではないですね。
7.5%も違う。この差はいったい何なんだ、ってことで、
いきなりEUからの輸入自動車に20%の関税をかける!!というのは
いささかやりすぎで、これに震え上がったドイツ自動車メーカー3社の株価は
大きな下落に見舞われていました。
これを「お互いチャラにしましょう!!」と振り上げたこぶしを下ろして
話し合いを求めたのですから、市場はこれを好感しますよね。
米国は20%といったものをゼロにするということで、
大きく譲歩したように見えますが
現行10%もの関税が撤廃できるなら、素晴らしい成果です。
EUとしては2.5%の関税が撤廃ということで、実利としては米国に軍配。
先制パンチからの譲歩案、といういかにもいかにもトランプ流のディールですね。
それともう一つ。
大陽日酸:欧州の産業ガス事業を6400億円で買収-米社から
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-05/-6438
日本企業が、欧州事業を50億ユーロ(約6438億円)で買収した、
ということですからユーロ買いが起こるのでは、、という思惑。
市場関係者に聞くと、今日はユーロ円に断続的に買いが見られたとか。
ということで、クロス円は実需玉が下値を支えている中で、
対EUの関税問題への懸念が後退したことで、若干リスクがとりやすくなった、
というムードの今夜の値動き。明日は日本株も反発するんじゃないかな。
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ドル円が下がらない中で、日本株は下落基調が続いています。
ドル円相場には武田薬品工業のM&Aに絡むドル買いが五月雨的に入っている
ことが指摘されており、実需の買いが下値をサポートしているようです。
では日本株は何故弱いのか。
ひとつには米株も足下では軟調で上海総合指数も3000Pを割り込み大きな下落。
米中貿易問題も明日6日に制裁関税第1弾が発動されるとあって、リスクがとりにくい。
というのが、指摘されていますが、日本株ETFの存在が
足下の日本株下落をもたらしているとの解説も。
ETF分配金が作り出す人為的な日本株需給悪化
http://shenmacro.blog.jp/archives/10335527.html
以下引用~
日銀のETF買入れもあってETFの資産総額が増えており、ETFの挙動が市場にインパクトを与えている。東証一部の時価総額600兆あまりのうちETFは30兆程度を占め、うち20兆程度は日銀が保有している。トップのTOPIX連動ETF (1306)をはじめとする6本の巨大ETFの配当支払いは7/8と7/10に集中している。この期間に4000億円程度の分配金を捻出するための資産売却が予想されているようだ。~日銀のETF大量保有はマーケットにアノマリーと呼べるほどの歪みを作っているようだ。
まとめると、、、、
日銀のETF買いもあってETFの動きがマーケットに与える影響が大きくなった。
東証1部時価総額600兆のうち、ETFは30兆を占め、上位6本のETFついては
配当の支払いが7/8と7/10に集中している(金額にして4000億)
分配金をねん出するための資産売却の可能性、(先物売りが出る可能性)
ETFの配当支払いって、期日が集中するんですね。
これが例年この時期の株価下落の背景ではないか、と・・・。
ちなみに、過去5年で7/10以降のTOPIX5営業日のトータルリターンは
平均+3.44%の全勝、だそうです。
今回の下落底は拾っておきますか。
まだ資産売却が続く可能性がありますので、安値を見計らって
日経ロングかな。
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それから、足元ではドル高が一服しそうな気がしています。
商品は買いの好機、「貿易戦争」への懸念は行き過ぎ:ゴールドマン
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-05/PBDK7Y6JIJUO01
ゴールドマンの言うことが正しいというわけじゃないんだけど、、、
足下で米中貿易摩擦の影響を懸念して大豆などソフトコモディティがかなり
売り込まれています。豊作懸念も相まって生産コストラインを割り込む安値に。
また、トランプ政権がEU向けに自動車関税引き上げなどを発表し
ディーゼル車が売れなくなるとの懸念からドイツ車株が軒並み売られ
プラチナも歴史的安値水準に売り込まれています。
関税引き上げ発動前からかなり売り込まれた商品はあるんだけど、
これがなくても、足元ではユーロ安、ドル高基調にあったことも
国際商品価格下落の一因でした。
これだけ、中国や世界の株価に懸念が生じているにもかかわらず
リスク回避時の受け皿となるゴールドが1300ドル大台をあっさり割り込み
1250ドルをも下回るところまで売り込まれたのは、やややりすぎの印象。
※ゴールド
ゴールドのファンドポジションもかなり軽くなっていますし
巻き返しがきそうな気がしています。
ゴールドが反発して上昇する、ということは即ち、ドル安になる、ということですね。
ドル高でゴールド高というような相関はほとんどありません。
ドルインデックスは一度押し目を作りに行きそう(下げそう)なチャート。
※ドルインデックス
ということで、今日のユーロ高もそうですが、目先はドル安になるんじゃないか、
という気がしてきました。
明日の米中間の関税発動も、もし今日のような落としどころを模索する流れとなれば
売られていた豪ドルが巻き返す可能性もあります。つまりドル安。
ということで、豪ドルドルショートは手仕舞っておきます。
明日の関税発動も、十分に事前に分かっていたことですので
売り材料というより、懸念後退の買い材料となるリスクも。
そして、ユーロドルを押し目買い戦略とします。
今夜この後3:00発表の6月分のFOMC議事録でも動きそうな予感。
ユーロドルロングかな。1.1685ドルくらいまで下がってくれないかな。
ユーロ高、ドル安でも、ドル円に限っては実需玉がサポートしちゃって
あんまり下がらいと思います。膠着続きそう・・・。
※ユーロドル15分足
ユーロドル日足
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今日はポンドも大きく上がる局面が。
カーニー英中銀(BOE)総裁が
「さらなる金融政策の引き締めが必要」
「英経済は5月の予想通りに成長している」などと発言したことが背景。
これも、ポンド高、ドル安の反応ですね。
しかし、カーニー総裁って言うことがコロコロ変わりますのであてにならないのよねぇ、、、。
ポンドはカーにさん発言で勢いよくあがりましたが、その分全てを失う下落に見舞われています。
※ポンドドル 15分足 15分足で見るとそれでも上昇トレンドに見えますが、、、
日足だとこんな形よ。
※ポンドドル日足
早々、ゴールドマンがポンド強気してますね。
英ポンド、12カ月以内に1.42ドルに上昇する可能性=ゴールドマン
https://jp.reuters.com/article/britain-sterling-goldman-idJPL4N1TT3P9
1.42ドルって、今年春先の高値レベルまで巻き返すってこと?!
原油などコモディティに強気ですので、オイルカレンシーでもあるポンド上昇
というのは整合性は取れているんだけどね。
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2018年7月6日金曜日
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