こりゃ、ドル安転換したっぽいわね…。
パウエルFRB議長のジャクソンホール講演は意外と重かったのかもしれません。
「物価上昇に加熱がみられない」発言が過度な引き締めは不要で
利上げの打ち止め時期が近いことを示唆したものだ、と書いたのが日経。
この発言受けて、米10年債利回りは低下したのですが、、、。
「段階的な利上げの正当性を主張し、FRBの動きが景気拡大を阻んでいるとの
批判をはねつけた。」と書いたのがWSJ。
トランプ大統領の圧力に屈することなく利上げの正当性を主張した、
という点においての市場の反応は2年債利回りの上昇。
パウエル氏講演を受けて、
10年債2年債利回りスプレッドが縮小しちゃったんですね。
FFレート利上げに敏感なのが2年債。インフレを意識するのが10年債。
10年債の方が利回りが高ければ高いほど、2年債との利ザヤで
金融機関は利益を出せるわけですが、これが縮小しているのです。
逆転してしまうと、ほどなくしてリセッション入りする、
という過去の経験則から、出来れば、利回り格差縮小は抑え込みたい。
ならば、ここからの利上げには慎重にならざるを得ないだろう、
という市場の思惑が株式市場への安心感へとつながっており
S&P500、そしてナスダック総合指数が最高値更新。
ダウも時間の問題じゃないかなぁ。。。
FRB悩ますイールドカーブ、過去に判断の過ち
https://jp.wsj.com/articles/SB12583848357785813922304584430011271726876
好景気、低金利、すなわちゴルディロックスはまだ続くということでしょうか。
9月のFOMCでは利上げはほぼ確実ですよ、
問題はその後の12月と来年の利上げ頻度でしょう。
CME Fedウォッチの金利先物市場での12月利上げ織り込み度は
現時点で64.4%程度です。決して低くはありませんが、
12月FOMCまでには中間選挙もありますし、まだわかりませんよ。
結局12月利上げがあったとしても、
織り込み度は目まぐるしく変化する可能性が出てきた、ということでしょう。
トランプ、パウエル発言によって。
ここ2週ほど、先物市場でのファンドポジションが、
ユーロドル相場、ゴールド相場ともにネットショートに転換していましたが
さすがにやりすぎだった、ということもあると思いますが。
ユーロドル、ゴールド市場のショートポジションが巻き返されています。
昨日までは、一時的なドル高の修正かと思っていたのですが、、、。
ということで、ポンドドルショートは撤退して
ユーロドルのロングポジションを作りました。遅いかな~
コストは1.1638ドル。
米金利先高観の後退からドル安だというなら、
ドル円も下落圧力は強まるはずですが、
それほどドル円相場は下がらないと思います。
佐々木氏の記事が腑に落ちますので引用します。
リスクオフの円高にブレーキをかける4つの要因=佐々木融氏
https://jp.reuters.com/article/column-forexforum-tohru-sasaki-idJPKCN1LC0GW
①円売りの主体が本邦企業・投資家だったためリスクオフ時の円買い戻し圧力が弱い。
(現在の円売りの主体は海外投資家らによる投機ではない)
②本邦企業による円売りは証券投資や短期的な取引と違い、
リスクオフになっても円売りオーダーが引かない
(M&Aや海外設備投資による為替取引はセンチメント関係なし)
③現状のリスクオフ震源地は新興国、米国独り勝ちであり
米ドルが強い。(ドル高であるためドル円が下がりにくい)
④円とドルの相関関係が強くなっている
ですので、ドル円相場はレンジかなぁ・・・。
***************************
一部で、現代版プラザ合意の可能性がささやかれているというので
探ってみると、、、
米国が「為替操作」する日-通貨の議論不可避とプラザ合意の立役者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-08-22/PDUL946K50XS01
プラザ合意で苦しんだ日本に学べ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-08-17/PDLHFT6JTSE801
ハッキリ書いてたのが日刊ゲンダイ!!
https://twitter.com/nikkan_gendai/status/1033260851090706432
9月“米中プラザ合意”で決着・・・・
米中貿易戦争、落としどころが見えない中、中国は元安誘導しているように見えます。
トランプ大統領もそれを名指しで非難していますが、
これを許さないということでしょうか。
中国は随分米国の出方をを警戒しているとみられます。
現実的だとは思いませんが、仮に米国からの圧力で
元高となるようなことがあれば、ドル安ですね。
中間選挙が近づいてきたので、、、、。
人気ブログランキングへ
【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】
※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。
※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。
※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。
以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。