2018年9月2日日曜日

週末にかけて、為替市場ではドル高が戻ってきた印象。

ドル高基調に戻ってしまったのでしょうか。
11月の中間選挙が近付く中で、ドル高再燃は考えにくい気が。

ネガティブ材料がいくつか出てきたため米国3連休を控えて、
株の利益確定などの手仕舞いとドルショートの買戻し的な
ドル高が旺盛だった印象ですが、、、。

①米国とカナダのNAFTA再貿易交渉
見直し期限としていた8/31 合意に至らず。失望売り?!

~9月5日に再開予定。

②トランプ大統領
 2000億ドル規模の中国輸入品に対する制裁関税措置(第3弾)発動示唆。

~米政府は産業界からの意見公募手続き期限を9月6日としており
期限が来次第発動する計画。関税率は10~25%となる見込み

→中国は米製品600億ドル相当への関税賦課で報復する構え
 (2000億に対し600億ドル、もう報復できる枠がない)

~このニュースが大きかったかな。

③トランプ大統領、為替操作有無の決定方式検討-中国は通貨切り下げ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-08-30/PEANQI6K50XV01

~先週は現代版プラザ合意の噂が広がりましたが、為替操作国認定の可能性も?!
 次の為替報告書は10月公表ですね。

④アルゼンチンペソ、トルコリラ、インドネシアるルピア安でドル買い。
 リスクオフの円買い基調強まる。

~アルゼンチンの政策金利は60%に引き上げられました…。
 IMFに支援を求め、IMFもこれに応じる姿勢を見せていますが。

また、欧州からネガティブ材料が出たことも
ユーロ売り再燃の流れにつながった印象です。

◆ユーロのネガティブ材料

①イタリア政府高官から、「必要ならばEUの財政規律であるGDP比3%の財政赤字の上限を超える可能性がある」

②オーストリア中銀のノボトニー総裁
「イタリアの混乱によりECBの利上げを遅らせるべきではない」と発言で
ユーロ上昇もユーロ買いの流れは続かず。

③ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が予想を下回る
 前年比+2.0%(予想:+2.1%、7月:+2.1%)

④トランプ大統領
「EUは、中国とほぼ同じくらい悪い」米国車関税の撤廃は不十分と発言

※ユーロドル日足 多分レンジなので1.1540ドルくらいまで下がれば買い狙い
Chart:TradingView https://jp.tradingview.com/chart/


◆ポンドにもネガティブ材料が。。。

①EUのバルニエ離脱主席交渉官
「EUは合意なき離脱にも備えるべきだ」
「アイルランドに関するバックストップ(安全装置)なければ、合意もない」

~バルニエさんって29日に
「英国に前例のないパートナーシップを提案する可能性がある」と発言して
ポンド急騰のきっかけを作った方ですけど、、、、。
 
②英国のラーブEU離脱担当相
「価値のある進展はあったが、明確にまだすべきことがある」と発言

10月までのブレグジット合意は困難との見方が再燃。
バルニエさん発言で急騰したポンドが急反落と忙しい。

◆NZドルのネガティブ材料も

・8月のNZ企業信頼感指数が10年ぶりの水準に悪化

向こう1年間に同国経済が悪化すると予想した回答者の割合は50.3%
2008年4月以来、最も悲観的な結果(7月44.9%)

◆豪ドルにも。

・豪第2四半期 民間設備投資、前期比2.5%減 (予想+0.6%)
 予想外にマイナス転落

いうことで総じてドル高基調が強まってNYクローズでした。

オセアニア通貨は、そもそも弱いですよね。
中国景気に影響されるためでしょう。

キウイドルショートがうまく行き初めてホッとしてます…。

※NZドル日足 0.6657ドルでショート中。
Chart:TradingView https://jp.tradingview.com/chart/


ということで、全般にドル高基調に回帰したかに見える先週末の動きでしたが
先週末は米国の3連休前のポジション調整の手仕舞いであった可能性もあり、
リスクオフ相場入りしたためのドル高だ、とも言いきれません。

この日米株式市場の動き、リスクオフに見えます?!

※米株3指標と日経平均。


ただし、英国FTSEがレンジを下抜けてきました!
実は虎視眈々とFTSE買い狙い、チャンスをずーっと待ってるとこ。

短期的にはレンジ下抜けで売り優勢かと思いますが
長期的には安値を拾っていきたいです。

※英FTSE 日足 くりっく株365、配当もすごくいいです。


週足で見て、0.382%押しの574くらいまで下げてくれたら絶好の買い場。
ブレグジットの混乱で下落があれば買いたいです。


ということで、英国だけはレンジ下抜け、下げてほしいという希望もあって
弱気ですが、米株が大きく下がるようにも見えません。
日本株も米株が大きく崩れないなら、レンジ内での推移でしょうし
9月配当狙いの買いも出てくるんじゃないかと思うので押し目買いかな、と。

特に明日3日のレイバーデー(毎年9月第1週の月曜)が終われば
海外勢がバカンスから戻ってくるとされています。
今週から海外勢がどう動くかが焦点。

戦略としては、株は押し目買い、
ユーロドルはレンジ下限で買い、
オセアニア通貨売り、でしょうか。

あ、先週ショートしたドルカナダ。
この下落チャネルを超えない限りポジション継続とします。。。

※ドルカナダ 1.2995ドルでショート中、現在アゲインスト。
 
トランプ米大統領は1日、公正な合意にならなければ
「(NAFTAから)カナダは出て行くことになる」とツイッターに投稿。
31日までの交渉決裂でカナダ売りドル買いとなっています。


一方、30日発表の第2四半期のGDP前期比2.9%増で、1年ぶりの高成長。
17日発表の7月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.0%上昇で
2011年9月以来、6年10カ月ぶりの大幅な伸び。

ファンダメンタルズ的には9月利上げの可能性もありますが、、、
足下の利上げ織り込みは20%程度であまり高くありません。

つまり、利上げがあればサプライズでカナダドル上昇です!
9月5日のBOCとNAFTA再交渉に注目ですね。
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