先週はFOMCがリスクオフ相場を増大させたようです。
FOMC、米国株売り込まれた状況で利上げ断行なら極めて異例の展開
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-12-18/PJWPYH6JIJUZ01
この記事はFOMC前のものです。
(もし利上げするなら)
現状のように厳しい市場環境での金融引き締めは1994年以来初めてとなる。
S&P500種株価指数は過去3カ月と半年、1年の期間でみて下落しているが、こうした状況での利上げは80年以降の76回中2回しかなかった。
ということで、株価が1年前から見て下落しているのに
利上げしてもよかったのでしょうか。
さらに原油も暴落中でした。
インフレリスクは著しく低下していたにもかかわらず
利上げする必要があったでしょうか。
ということよね。
今回金利を据え置いたとしても、テクニカルの悪化をみれば中長期的には
高値奪還は難しかったんじゃないかと思われますが、
今回の利上げ後に株価が急落していますので
トランプ大統領はひどく怒っているようで、、、。
トランプ氏がFRB議長解任を非公式に議論か、財務長官は否定
https://jp.reuters.com/article/usa-trump-fed-idJPKCN1OM02U
非公式に、ということですし本当に解任するとは思えませんが
今後パウエル議長解任論が出るたびにヘッドラインリスクになるでしょう。
Fedは今回のFOMCの火消しに動いていますが、、、
NY連銀総裁:利上げの見解はあくまでガイダンス、約束ではない
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-12-21/PK3K8ISYF01S01
ウィリアムズ総裁は21日、CNBCのテレビインタビューで「これはコミットメントでも約束でもなく、われわれが将来そうすることを確信しているという意味では決してない」と述べた。「明るく極めて楽観的な景気認識に基づいた現在の見解がこれだと、実際にわれわれは明言しており、必要に応じてそれを変更する」と話した。
これを受けて21日金曜の米株は反発していたのですが、
引けにかけては上げ幅の全てを失い
マイナス引け。地合いは弱すぎです。
メキシコの壁の予算を組み入れた形でのつなぎ予算が議会を通らず
政府機関の1部がシャットダウンしました。
年末年始の米経済への影響は限定的とされていますが
これも地合いの悪い中では株価にマイナスでしょう。
米政府一部閉鎖がクリスマス後まで続く公算、上院は27日に再開
https://jp.reuters.com/article/usa-congress-budget-idJPKCN1OM02P
ただし、さすがに米株下げ過ぎですね。
一度戻りがあるかもしれません。
トランプ大統領誕生以降のトランプラリー上昇の半値を削りました。
月足で見ると、いかに一気に下落が来たか、、わかりますね。
※ダウ月足 2016年11月起点で50%押し完了
だから底入れということじゃありません。
戻りもあるかも、ということです。
また、Fedには利上げ打ち止めを宣言するという手段があるだけでなく
利下げすることだってできます。
利下げがあれば、株価は大きく戻す可能性もありますので
このまま一方的に株価が落ちていくというよりは
来年、思わぬ株の上昇局面があってからの再下落、ということもありそう。
底値では売りたくありませんね。
レバ低めで、リスクを最小限にして一度買ってみてもいいかもしれません。
日経も同様。トランプラリーからの上げ幅の半値を削っています。
※日経月足
いよいよドル円が崩れてきましたが
外国人勢が日本債券を猛烈に買いに来ているようです。
外国人の日本債券買い越しが過去最高-日銀の頭痛の種にも
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-12-13/PJNOV96JIJUR01
外国人投資家は12月の最初の週に、日本の債券を1兆7200億円相当買い越した。2005年1月までさかのぼる財務省のデータによると、これは過去最高。
「市場がリスク回避ムードの時は円のような安全資産が買われ、同時に日本の債券も好まれる」
10年物日本国債の利回りは10日に0.035%と4カ月ぶり低水準となった。しかし、利回りをあまり下げないために日銀が購入を減らせば、超金融緩和モードを解除しようとしているとの観測が浮上し、円が上昇する恐れがある。これは日銀にとって望ましくない。
銀行など金融機関にとって一層利ザヤがとりにくくなりますが
だからといって、日銀が買いを減らすと出口に向かっていると言われちゃうかも?!
ってことですね。日本にとっては円高リスクでしかありません。
ドル円もいよいよ円高のトレンド入りかな。
株価が戻り局面となった際にはドル円も戻りが期待できますので
そういうところを丁寧に戻り売りで参戦したいですね。
底値を売らないように。
また、このニュースで中国株が支えられるかどうかも注目しておきたいですね。
中国:19年は「大規模な」減税実施へ、金融緩和も示唆-経済工作会議
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-12-21/PK31QZ6KLVR801?srnd=cojp-v2
中国株が戻るならば、日米の株価も戻る可能性はあります。
米中貿易摩擦は、安全保障問題であり、覇権争いですから長期化することは
必死ですが、長期化するということは、道中もドル相場もある、ということです。
日本のバブル崩壊でも真っ逆さまに株が落ちたわけじゃなくて
90年の4月から6月にかけて2か月上昇したり
9月から3月の半年もみあいから上昇したりと、
下落相場にも反発局面はありましたしね。
2019年は、反発局面では買ってもいいですが手仕舞いは早めに。
売り参戦するのは戻り局面で、というのがポイントでしょう。
豪ドル円、ユーロ円Sは継続です。
さて今週で今年が終わります。
月曜、火曜はクリスマス休暇で実質相場は動かないでしょう。
24(月)
日本市場、ドイツ市場が休場
25(火)
米国市場、欧州市場が休場
26(水)
実質2019年相場入り
欧州市場休場
27(木)
米つなぎ予算審議再開
28(金)
大納会
YMTV 大倉たかしVSだいまん為替デスマッチ 年内最終放送!!
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2018年12月24日月曜日
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