2018年12月17日月曜日

週末の米株の下落は嫌でしたね。チャート形状は悪化。
やはり、反発力が鈍く資金は株式市場から逃げ出しているようです。

※ダウ平均 ▼96.87 24100.51ドル 


ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)が
ベビーパウダーにアスベストが含まれることを数十年間にわたり認識していながら
放置していたと報道され、大幅安となって、ヘルスケア全体がつれ安となった、
という事情もありますが、、、。
12/10安値23881ドルを下抜けるとVIXショックの安値23360ドルを目指すチャート。

いい指標も出ていたんですけどね。

米・11月小売売上高:前月比+0.2%(予想:+0.1%、10月:+1.1%←+0.8%)
米・11月鉱工業生産:前月比+0.6%(予想:+0.3%、10月:-0.2%←+0.1%)

これらの景気指標が予想を上回るいい数字だったにもかかわらず
株かは大きく下落しました。

12月マークイット製造業PMIの悪化が嫌気されたのです。

米・12月製造業PMI速報値:53.9(予想:55.0、11月:55.3)
米・12月サービス業PMI速報値:53.4(予想:54.6、11月:54.7)

PMIは景気の方向性を示す経済指標で「速報性の高さ」からで
注目度が高い指標です。
企業の購買担当者に新規受注や生産、雇用の状況などを聞き取り、
景況感についてアンケート調査した結果を指数化するのですが
50が好況・不況の分かれ目とされています。

米国の指標はまだまだ悪いとは言えないいい数字のものが多いのですが
現場の声をくみ取って指数化されたPMIの悪化は
いち早く先行きを不安視する材料となるため、こちらに反応したようです。

◆このPMIですが、週末金曜は欧州時間に出た
ユーロ圏、ドイツ、フランスのPMIが嫌気されてユーロが急落。

ユーロ圏・12月総合PMI速報値:51.3(予想:52.8、11月:52.7)
ユーロ圏・12月製造業PMI速報値:51.4(予想:51.8、11月:51.8)
ユーロ圏・12月サービス業PMI速報値:51.4(予想:53.4、11月:53.4)

独・12月総合PMI速報値:52.2(予想:52.4、11月:52.3)4年ぶり低水準
独・12月製造業PMI速報値:51.5(予想:51.7、11月:51.8)
独・12月サービス業PMI速報値:52.5(予想:53.5、11月:53.3)

仏・12月総合PMI 速報値:49.3(予想:54.0、11月:54.2)50以下は2016年6月以来 
仏・12月製造業PMI速報値:49.7(予想5:50.7、11月:50.8)
仏・12月サービス業PMI速報値:49.6(予想:54.8、11月:49.6)



欧州のPMIは昨年末でピークアウトしており下落基調でしたが
フランスの落ち込みが酷いですね。
フランスPMIは総合、製造業、サービス全てで好・不況の分水嶺となる50割れ。
「黄色いベスト」運動の大規模デモの影響とみられます。

先週の木曜14日のECB理事会では政策金利について
「少なくとも2019年夏の終わりまで」据え置くとの方針を維持したのですが
2019年のインフレ見通しを従来の1.7%から1.6%に引き下げています。

インフレリスクがない中で、景気指標が悪化してくれば
利上げの時期も遅れる可能性は十分に考えられる中で
ユーロはまだ下げ切っていないと見ることもできますね。

今回のECBでは利上げ時期を後ろにずらすことはありませんでした。
だからまだ、ユーロはレンジの中にいます。
これを後ろにずらす時が来るんじゃないか、、、、という話になってくると
市場がそれを織り込みに行く中で、ユーロ安がトレンドとなるリスクがあるかも。

う~ん、まだ今週のFOMCを見ないと、
どちらを主軸に為替市場が動き出すのか
見極めがつかないんですけどね。

ドルの利上げ打ち止め観測が出てきているので
今週のFOMCで確認されるようなハト派的な結果が出てくると
ドル売りが優勢となる可能性も大きいのです。
だから、市場はユーロ売りにポジションを傾けることもできずにいるんでしょう。

※IMM通貨先物市場 ユーロドルポジション動向 ネットショート56287枚

ネットショートは5万枚程度。
本格的に売られるときは15万枚程度まで膨らむこともありますので
まだまだ売りが偏っているとは言えません。

ユーロ売り、面白そうですよね。
FOMC後、ドル安が加速しないようなら
ユーロ売りを狙ってみようかな…。

レンジを下方ブレイクしたら加速するんじゃないかしら。
金曜の安値を割ったらエントリーでもいいかもしれませんね。

◆また、PMIではないのですが、先週は中国の指標の悪化も嫌気されており、、、

11月中国・鉱工業生産 前年比+5.4%(予想+5.9%)予想を大幅に下回る
11月中国・小売販売 前月比+8.1%(予想+8.8%)前月比減速

その中国では今週18日、大きなイベントがあります。

18日に改革開放40年大会=中国
https://news.biglobe.ne.jp/international/1216/jj_181216_1370713985.html
これかなり大きなイベントなので、ここで何か出てくるかもしれません。

今週は、FOMCもありますし日銀もあります。
それと、ねじれ議会となった米国は21日、一部の暫定予算が失効します。
ランプ大統領は、議会が「メキシコの壁」の費用を認めなければ、
シャットダウン(政府機関の一部閉鎖)もやむなし、と発言していますので
ひょっとしたらそんなことが起こるかも、、、。

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今週のスケジュールを整理しておきましょう。

18日:中国改革開放40周年大会
18-19日:FOMC
19−20日:日銀金融政策決定会合
19−21日:中国、年次経済政策会合

21日:米国の一部の暫定予算失効。

FOMCのポイントは、今回の利上げではなくドッとプロットと呼ばれる
FOMCメンバーの利上げ見通し。
利上げ打ち止め時期がいつなのか、が焦点。

市場は今回12月で終わりなんじゃないか、というところまで
弱気に傾いています。

ところが前回までのFOMCでは2019年は3回の利上げを見通しています。
この来年3回がど変化するのかがポイントです。

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先週買い戻してしまった豪ドル円ですが、再下落となったので
再度ショート参戦です。

コストは81.58円。

豪ドルドルも狙ってみようかと思っています。

今週の改革開放40周年イベントをみてから、かな。
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