FRBパウエル議長、大丈夫かしら。。
昨日発表された12月のFOMC議事録を見ると、かなり慎重だったのね、
FOMC議事要旨:追加利上げに対する当局者の慎重姿勢示す
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-09/PL2W936KLVR701
しかしながら、パウエル議長の12月FOMC声明と記者会見は
タカ派的と受け止められるものでした。
FOMC議事要旨と12月のパウエル議長会見、際立つトーンの違い
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-10/PL3ULX6KLVRA01?srnd=cojp-v2
パウエルさんって市場との対話が下手、、というか、
何考えてるのかわかりにくい。
10月は中立金利には程遠いと言っていたのに
11月には中立金利をわずかに下回る水準にあると発言を修正。
12月のFOMCは利上げをしたものの、
かなり慎重な意見が出ていたにもかかわらず
会見ではバランスシート縮小政策の見直しはないと市場を失望させ、
1月4日に必要なら金融政策を大幅に変更する用意があると12月発言を修正…。
と市場を振り回している印象。
いや、市場の方が
パウエル発言に振り回されているという側面もあるわね。
足下では要人からのハト派発言が相次いでいます。
米シカゴ連銀総裁:当局には辛抱強くなる余地-インフレ高進見られず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-09/PL2LDD6JTSEA01
セントルイス連銀総裁:利上げを続ければ、米国はリセッションの恐れ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-09/PL2FIP6JTSEC01
米経済の成長持続力を懸念する声多い=リッチモンド連銀総裁
http://ur2.link/Pbyf
今年2019年の利上げ織り込みが後退する中
米長期金利は2.5%台まで下落する局面も。
ドル金利低下ですのでドル安ですね。
ドル/円相場は8日には109円台タッチまで反発していましたが、再下落。
107.70円台まで下げています。このまま下がるでしょうか。
ドル円下落につれてクロス円も再下落の様相。
3日につけた下ヒゲをなぞる展開となるかな??
※ドル円、クロス円
ただ、ドル安なのでドルストレートではユーロや豪ドルなどが高いわけで
クロス円はあまり下がらないかもしれません。
※通貨インデックス一覧
ということで、ドル安、他通貨高ですが、
ユーロ/ドル相場もそろそろ上抜けする?!
※ユーロドル
ドル安でユーロが上がる可能性があるわけですが、
200EMAに阻まれて反落中。
こんなニュースも嫌気されたかな。
12月ECB理事会、長期資金供給オペ再開論が台頭=議事要旨http://ur2.link/Pby8
欧州経済にとってユーロ安の方が都合がいい。景気減速が顕著ですからね。
ECBがハト派化する可能性があることはユーロ上抜けの障害となりますが、、、。
となると、ユーロ/ドル相場の膠着はまだまだ続くのかもしれません。
どこもかしこも、ハト派的になってきた・・・・。
私が保有しているのは、ドルショート。
まだドル下落は初動だと思うので、継続します。
カナダと豪ドルロングです。
ユーロはまだ様子見とします。
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◆米国の一部政府機関シャットダウンはまだ続いています。
トランプ大統領は一部政府機関閉鎖が19日目となった9日、
ホワイトハウスで民主、共和両党の議会指導者と会談するも途中退席、
物別れに終わったようです。
◆10日のNY市場では小売株が軒並み安。
メーシーズの18年11~12月の既存店売上高が想定ほど伸びず
19年1月期通期の売上高と1株利益の見通しを
市場予想を下回る水準に下方修正。
2018年の年末商戦の売上高が失望に終わったとの見方が広がりました。
◆中国の12月消費者物価指数や生産者物価指数の伸びが予想以上に鈍化
12月CPI 前年同月比で1.9%上昇。伸び率は11月比▼0.3
12月PPI 前年同月比で0.9%上昇 前月2.7%上昇から大幅鈍化
z^2016年9月以来の低い伸び
◆米中の次官級通商交渉は、大きな成果を上げたという印象はありません。
ただ、決裂したということでもないようですので、
マーケットはあまり材料視していないようで。。。
米国、中国に公約履行求める-通商合意に検証と効果的実施を
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-09/PL2UZC6JIJUO01
中国による米国産品の輸入拡大では一定の進展があったようですが
中国の知的財産権の保護強化やハイテク政策を巡っては
歩み寄りが進まなかった模様。
米国は、検証可能な形で約束の履行を保証するよう
中国側に求めたとのことですが
3月1日の猶予期限までに中国がどう出るかが次の焦点かな。
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