2019年1月29日火曜日

FEDのバランスシート縮小見直し観測(FEDのリークじゃないかという指摘も)で
先週金曜の米株は堅調でしたが、金利低下観測からドル全面安。
結果ドル円相場が先週木曜には110円タッチしていたのに109.30円台まで軟化。

今日、週明け28日月曜の日経平均は、米株ではなくて
ドル円の円高に引っ張られたようですね。

それと、そもそも2月って、例年、円高基調が強まる月で、
日本株は弱い傾向があるんですよね。
すでに2月相場へシフトし始めたか・・・・?

(為替市場では2月は米債償還・利払いの金額が大きいためレパトリの
円高がアノマリーとされてきました。現在は再投資が多くレパトリは少ないと
言われているものの、それでも2月の円高確率は高いのです。
また、日本企業は3月本決算に向けての海外資産の手仕舞いとレパトリも
起きやすいのが2月とされています。

また、これは海外資産じゃないですけど、
地銀のJリート投資が大きいとも囁かれていますので3月に向けては
リート市場には利食い売りが入るかも、、、)

※28日月曜 日経平均 124.56円安の20649.00円


そして今夜のNY株式市場は決算で大波乱。
 
エヌビディアが18年11月~19年1月期の売上高見通しを
前年同月比24%減へ下方修正、従来予想が7%減ですので、大幅下方修正です。
中国での売上不振としています。

※これを受けてエヌビディアの株価は19%近く下落。


これだけじゃありません。
重機大手のキャタピラーも中国不振で決算が予想を大幅に下回りました。

※CAT 中国の売り上げ高は全体の10%程度を占めるとか


ということで、米決算がインデックスを押し下げてます。

※ダウ平均 200EMAで押し戻された。


ここはテクニカル的に抵抗にあうべくしてあっているようなポイント。
200EMA,そして一目均衡表の雲に阻まれた。
でも、このまま横ばいでも雲を上抜けますね。

12月の急落殻大きく反発してきましたが、そろそろ押し目が欲しいといいますか、
本格的に高値を目指すには2番底形成でもないと買いにくい。
1月の反発はショートカバーによるところが大きかったと思われ
新規で積極的に買えた向きは少なかったでしょう、そのくらいの急反発。

ということで、ショートカバーも一巡すればまた下がってきます。

特に今週は米中貿易交渉の閣僚級協議が注目されるほか
FOMCもあるのね、今年からFRB議長の会見が毎回実施されます。
という意味では1月だからといって油断できないってことね。
パウエル議長は市場との対話がうまくありません。
会見での発言、態度が市場へ不信感を与えれば、
失望の売りのきかっけを作りかねない、、、マーケットには信用されていません。

それと29日今日火曜には英国のブレグジット修正案の採決もありますしね。
積極的にリスクを取れる局面じゃないので、妥当な下落でしょう。

2番底を探るような下落があれば買いたいという向きは多いように思います。

ということで、キャタピラーとエヌビディアの決算を材料に
軟調な株式市場ですがマクロのセンチメント悪化にまでは
つながらないんじゃないか、と冷静に見ています。

ただ、明日29日は
 スリーエム アップル ファイザー ベライゾン コミュニケーションズ
などの決算発表が。Appleですね、注目は。。。

また、今夜はダラス連銀製造業活動指数は
予想を上回ったことでドル安が一服する局面も。

・米・1月ダラス連銀製造業活動指数:1.0(予想:-2.1、12月:-5.1)

ただ、トレンドとしてはドル安ですね。

※通貨インデックス一覧 ドル安、そして円高に行きそうな、、、、


ユーロが反発基調にあるのはドル安が強いからだと思いますが
今日は欧州議会証言でECBドラギ総裁によるハト派的慎重な発言もありました。


ユーロ圏経済は予想より軟調、必要ならQE再開も=ECB総裁
https://jp.reuters.com/article/idJPL3N1ZS4BR?feedType=RSS&feedName=marketsNews&utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+reuters%2FJPMarketNews+%28News+%2F+JP+%2F+Market+News%29
欧州議会で行った証言で、ユーロ圏経済はここ数カ月間は予想より軟調となっており、世界的な不確実性が経済心理の重しとなっているとの認識を表明し、ECBは必要に応じて債券買い入れを再開する可能性もあると述べた。ただ年内再開の公算は小さいとの見方を示した。
(ECBは昨年12月の理事会で総額2兆6000億ユーロの債券買い入れ策の終了を決定。)


これでもユーロが下がらないんだからユーロって難しい通貨よね。
ドル安だからと言えばそれまでですが、
インデックス一覧を見ると、私が注目していたカナダなんか下げていますし
明日に採決を控えたポンドも軟調。
ユーロは月末のフローもあるんでしょうかねぇ。。。

今日は、先週末の安値を割ったか?!と思って
ドルカナダを1.3213ドルでショートしちゃったのですが、巻き返されて
1.3225でカット。

一目均衡表の雲の中に押し戻されました・・・。
でも転換線で上値を抑えられたようなので
ドルカナダを1.3263ドルで再ショート。

※ドルカナダ 雲に沿って上がったりして💦


さて、米国政府一部シャットダウン解除で、これから発表が止まっていた
経済指標がどっと出てくると思われます。


米商務省の経済分析局(BEA)は28日、
約5週間に及ぶ政府機関一部閉鎖の影響で公表されていなかった
一連の経済指標について、
新たな発表日を近く示すと明らかにしました。

通常、IMM通貨先物ポジションは毎週火曜日までのデータ-を
その週のNY引け後、日本時間の土曜の朝に発表されますが、
今週土曜の朝は、通貨だけじゃなくてコモディティなど
あらゆる先物ポジションが一気に出てくるのかしら。。。。

その意味では、今週末から来週にかけての週マタギポジションは
結構リスクかもしれません。
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