2019年1月27日日曜日

◆米政府の一部シャットダウン、ひとまず解除されます。

米政府閉鎖を一時解除 トランプ氏が譲歩
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40512200W9A120C1MM0000/

2018年12月22日⇒2019年1月25日(35日間)米政府一部閉鎖、一時解除

米議会上院と下院が2月15日までのつなぎ予算を可決、大統領が署名しました。

・トランプ大統領、メキシコ国境の壁建設費の計上を見送り
・議会で公平な合意ができなければ、政府は2月15日に再び閉鎖
・無給となっていた職員への給与は速やかに支払う

わずか3週間のつなぎ予算が成立したに過ぎませんが、
これで、23日に民主党ペロシ下院議長に拒否され中止となった
1月29日の一般教書演説の日程が調整されることになります。

29日の一般教書演説の延期を受け入れたことと、
壁の予算が盛り込まれていないつなぎ予算で妥協して合意したことで
トランプ大統領は民主党に2連敗、というトーンの報道が多いですが、
やはり長引いたシャットダウンの影響はトランプ大統領のh支持率低下、
不支持率上昇につながったようです。
 
まあ、シャットダウン中だからと言って、
米株市場の下落が続いていたわけじゃないので
直接マーケットに影響のある材料ではありません。

※ダウ平均 黄色の範囲がシャットダウン中の値動き


12月22日は土曜だったので、24日月曜からの値動きですが、
24日に底入れして、この期間はずっと上昇していますね。

先週末1月25日㈮、NYダウは  24745.98ドル ( +192.74)
とさらに上昇しましたが、
これは、シャットダウン解除のニュースだけではありませんでした。


米国 ◆WSJのFEDウォッチャー報道でドル安へ

25日㈮のNY時間、
米ウォール・ストリート・ジャーナルのFEDウォッチャーが
「FRBは量的金融緩和で買い入れた米国債などの保有資産の縮小の終了を議論している」と報じました。

これがきっかけでドル全面安の展開へ。
前日のECB理事会受けて下落していたユーロドルが猛烈に巻き返し
1.1413ドルまで上昇、今週の高値を更新しています。

為替市場はシャットダウン解除より、
金融政策のほうがより影響が大きいということが
確認できたような値動きでしたね。

※通貨インデックス一覧 ドル独歩安です シャットダウン解除とか関係なし



ドル安で、米株が強く、ゴールドまで強いというのは、
完全にFEDによる緩和バイアスが強まったとの織り込みが始まっているということ。

※ドル建てゴールド 強烈な陽線示現で1300ドル大台固めました


緩和期待は米国市場だけではありません。

中国 ◆緩和マネーが流入することで景気を支えるとの期待が。

焦点:中国で銀行初の永久債発行へ、資本強化狙うも需要弱く
https://jp.reuters.com/article/china-bank-bond-idJPKCN1PG0MX?utm_campaign=trueAnthem:+Trending+Content&utm_content=5c4c6eff04d30128966da275&utm_medium=trueAnthem&utm_source=twitter

永久債ですってよ。
返さなくていいんでしょうか。
需要不足でバラマキも効果が限定的との見方も強いようですが。

〔焦点〕中国、景気刺激策を強化へ 政策余地は限定的=関係筋
https://jp.reuters.com/article/%E3%80%94%E7%84%A6%E7%82%B9%E3%80%95%E4%B8%AD%E5%9B%BD-%E6%99%AF%E6%B0%97%E5%88%BA%E6%BF%80%E7%AD%96%E3%82%92%E5%BC%B7%E5%8C%96%E3%81%B8%E3%80%80%E6%94%BF%E7%AD%96%E4%BD%99%E5%9C%B0%E3%81%AF%E9%99%90%E5%AE%9A%E7%9A%84%EF%BC%9D%E9%96%A2%E4%BF%82%E7%AD%8B-idJPL3N1ZP484

※上海総合指数 


2月5日が春節。
今週金曜2月1日の取引を最後に来週は丸々1週間中国市場が休場となります。

1年間下落が続きましたが、Wボトムで上昇開始となるんでしょうか。


欧州 ◆ECB理事会で利上げ時期が遅れるとの観測広がる

先週24日木曜のECB理事会ですが、金融政策維持、
注目されていた利上げ開始時期ですが
2019年夏の終わりごろとのガイダンスにも変更なし。

しかし、ドラギ総裁がハト派的でした。

ECBドラギ総裁
「ユーロ圏経済の落ち込みが数週間前の想定以上となる可能性」
「経済成長に対するリスクは「下方向に転じた」

これが利上げ時期後ずれを示唆したとの解釈でユーロ売り加速。
1.1286ドルと2カ月ぶり安値にまで売り込まれました。

しかし、翌日25日に
米国FRBがバランスシート縮小の終了を検討との観測記事が流れると
ドル売りが加速、ユーロは買い戻され
ECB受けての下げ幅全部取り戻しちゃいました。

※ユーロドル




日本も先週23日の融政策決定会合で
19年度の物価上昇率の見通しを大幅に引き下げています。
1.4→0.9%(下方修正は4度目)
20年度も小幅に引き下げ(1.5→1.4%)、
緩和政策が長引くだろうことは円売り要因。

一部の投資家の間で日経平均株価連動型のETFの購入比率を
下げるのではないかとの思惑もありましたが、
現状維持で株式市場にも安心感がひろがりました。

ということで、日本は緩和継続。米国はバランスシート縮小に見直し観測、
欧州は利上げ時期が遅れる観測、中国はバラマキ支援です。

世界の株式市場は今年思わぬ高値を取りに行くんじゃないかと思っています。
ただし、12月底からずいぶん上げていますので、押し目はあるでしょうから
高値掴みをしないよう、押し目を待ってインデックスを買うのがいいんじゃないかな。

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週末に一気にドル安が来たせいで、
私の豪ドル円が苦しい展開。
ドル安→豪ドル高→豪ドル円上昇ね。

78.26円Sですが、78.83円まで上昇。

79円超えでロスカット予定。。。。


で、木曜にロングしていたポンド円とポンドドルは金曜の朝方、
手仕舞ってしまったの。。。

ポンドドル1.29825ドルL⇒1.3062ドル買戻し その後1.3217まで急騰!!!
ポンド円142.01円L⇒143.15円で買い戻し。  その後144.84円まで急騰

く、悔しすぎ~。。。。

ここからですが、ドル安が加速する可能性が大きいとみて、
ドルカナダショートに再参戦するつもりです。
(今月、ドルカナダ1.3560ドルS ⇒1.32699ドル買戻し結構とれたの)

※ドルカナダ日足 黄色の幅ショートでとれたのですが、再ショート狙い


2匹目のドジョウ狙い(笑)ですが、カナダロング狙いには理由もあります。

BOC(カナダ中銀)は1月9日、政策金利を1.75%に据え置きましたが
「インフレ目標を達成するため、
政策金利を時間をかけて中立レンジまで引き上げる必要がある」との声明内容。
これは追加利上げを示唆です。
次回会合は3月6日ですが、次回直ぐ利上げがなくても
4月ごろには利上げがあるんじゃないかとの思惑があるようです。

FEDの緩和転換が本格化すれば、
昨年急落した原油市場にも追い風となるかもしれません。
カナダは産油国でもありますので、原油高はカナダドルにプラスのはず・・・。

数少ない利上げの思惑があるカナダドルに注目しています。
カナダ円でもいいかな。

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今週の予定

1月29日 英議会ブレグジット代替案採決(離脱期限3/29を延期するかも)
 
  ~一般教書演説は延期と報じられたままです、現状。
    シャットダウン解除を受け、日程再調整とのこと。
   
   ※この日は日銀のマイナス金利導入から丸3年です。
   
   
30日 米 10-12月期 GDP(22:30)

   ~31日 米中通商交渉(閣僚級)
   
31日 米12月小売売上高(前月比)【速報】(22:30)
   米12月PCEコアデフレーター(22:30)
   
2月1日 米1月雇用統計 (22:30)
    米12月耐久財受注(前月比)【速報】 (22:30)
    米12月新築住宅販売件数 (0:00)
    米1月ISM製造業景況指数

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