2019年2月8日金曜日

なんだか急にリスクオフです💦

今夜ダウは300ドル超の下落です。

※ダウ平均日足 そうはいってもずいぶん上昇したのでただの押し目かもしれませんが


※WTI原油日足 原油も安い


米株、原油が安い、、、そして為替市場ではドル独歩高(ポンド除く)

※通貨インデックス一覧



それなのに、ドル/円相場は上値が重く110円を値固めできません。

ドル高なのにドル円弱し、つまりクロス円が弱い環境ですね。

※クロス円一覧 特にこれまで強かったオセアニア、カナダ/円が弱い


ということで、カナダ/円と豪ドル円ショート参戦。

豪ドル円は78.11円S
カナダ円は83.05円S

ちょっと出遅れたので恐る恐るです(;'∀')

何故にリスクオフ気運が強まったのか。

理由はいくつかありそうです。

①トランプと習近平が3月1日より前に会談する可能性がほとんど無くなったとの報道

https://www.cnbc.com/2019/02/07/trump-is-highly-unlikely-to-meet-chinese-president-xi-before-march-1-trade-deadline-sources-say.html

クドロー国家経済会議(NEC)委員長はインタビューで、
貿易協議で「米中の見解にまだ、かなりの相違がある」と指摘しており
27-28日ベトナムでの米朝首脳会談の実施が一般教書演説で明らかにされましたが
中国はどうするんだろう、、、ってもやもやしていたところでしたが、
米国から中国への追加関税猶予期間期限内に首脳会談が実現しないとなると
3月1日から米国は、中国からの輸入品2000億ドル(約22兆7200億円)相当への
関税率を10%から25%に引き上げることになります。

これを受けてダウが大きく下落。


②英国ブレグジット、EUは再交渉拒否

イギリスのメイ首相は7日、ベルギーのEU本部でユンケル委員長と会談。
北アイルランドの国境管理をめぐる安全策について、
議会が離脱案の修正を要求していることを説明、
ユンケル委員長に再交渉を求めたが、
ユンケル委員長は「再交渉には応じない」と拒否した。
https://www.fnn.jp/posts/00411566CX

これはわかっていたこと。新味のある材料ではありませんが。。。


③欧州委員会の冬季経済見通し、成長率引き下げ

※ユーロ圏19カ国の2019年の域内総生産(GDP)成長率

2019年 前年比1.3%(18年秋時点の予測 1.9%から大幅な下方修正)
2020年 前年比1.6% ( ”1.7%から下方修正)

欧州委、ユーロ圏の19・20年成長率見通しを下方修正
https://jp.reuters.com/article/eurozone-forecasts-commission-idJPKCN1PW11U

また今日は欧州中央銀行(ECB)経済報告も公表されました。

「今後のユーロ圏の成長の勢いが鈍化する可能性」
「成長リスクは下方に向いている」

欧州経済の悪化,深刻ですよ。

イタリアはすでにリセッション入り。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-31/PM6ZGZ6KLVR901

ドイツもひょっとするとリセッション入りするかもしれないって懸念が強まっています。

ドイツ:製造業受注が大幅減ー10~12月マイナス成長ならリセッション
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-02-06/PMHZIZ6K50XS01?utm_medium=social&utm_campaign=socialflow-organic&cmpid%3D=socialflow-twitter-japan&utm_source=twitter&utm_content=japan


今週はRBAロウ総裁が、ハト派的スタンスに転じたことで、
豪州経済も決して良くないだろうことが伺えますが、
先般ECBでも欧州の利上げ時期が不透明となりましたよね。

1月FOMCでは米国が驚くほどハト化してしまいましたので

米国、欧州、豪州、そして盛大にバラマキ表明している中国が
緩和的スタンスに転じています。
日本は緩和政策が長期化しており1ミリも引き締め方向への期待がありませんが、
今日の英BOE理事会ではMPCもまた一段とハト派的であったことで、
ポンドが乱高下しました。

◆BOE金融政策会合 

・政策金利を0.75%に据え置きとすることを決定
・資産購入枠を4350億ポンドに据え置き決定
                 →予想通り
                 
19年末までに「1度の利上げ」の織り込み度は、理事会前の50%から41%へ低下

◆インフレリポート

「2019年の英国の成長見通しを1.7%から1.2%に引き下げ」
引き下げ幅は2016年の国民投票直後以来最大、1.2%は世界金融危機以降で最低

英中銀、ブレグジット不安などで成長率予想引き下げ 政策金利据え置き
https://jp.reuters.com/article/britain-boe-idJPKCN1PW1RO

この結果を受け、ポンドは急落したのですが、その後凄まじいショートカバー

※ポンドドル15分足 なにそれ~


ポン様には触れずにおいたのでケガはしていませんが、
なぜ買い戻されてるのか謎です。
今夜は原油も弱いので、この戻り高値、売ろうかと悩んでます。。。
 
明日2/8金曜22:30にはカナダの雇用統計が発表になります。
世界がハト化する中、カナダだけが年内利上げ観測があるのですが、
雇用統計が強い数字ならカナダの利上げが意識されて
カナダ買いがでるかもです。

でもね、日米欧英中の全てがハト化しているのに
カナダだけが利上げとなれば、カナダに資金が一極集中しちゃうんじゃないの、、、
そんなことできないんじゃないかって気もしてきました。。。

カナダ円ショートを作っちゃったので、ポジショントークですけど。

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