先週、北朝鮮が米国との核協議停止を検討と北朝鮮高官が発言し
ドル円相場がスコーンと下落する局面がありました。
111.90円近くまでドル高円安が進んでいたのですが、NY時間には
111.38円まで落ちており、若干円高のセンチメントで先週終了。
また、米中貿易協議も今月中にはまとまらないようです。
米中首脳会談、3月末に開催されず=米財務長官
https://jp.reuters.com/article/usa-china-meeting-idJPKCN1QW01C
先週は政治ファクターからはあまりいいニュースがなかったのですが
英国のブレグジットを巡る下院採決で、合意なき離脱が回避され
期限延長がほぼ確定的となったことが好感された
という側面が大きかったのでしょうか。
先週の株式市場はリスク選好ムードでした。
特に米株は、
この半年で2回も墜落機を出したボーイングの影響でダウは上値が重かったものの
GAFAなどハイテク関連株がしっかりで
ナスダック総合指数やS&P500インデックスは年初来高値更新。
※米主要指標
上昇が止まった上海総合指数だって、テクニカルが悪化したわけじゃない。
高値持合いをこなして、再上昇の可能性も残っています。
※上海総合指数
日本の株式市場は、3月の優待配当権利取りの動きがどう出てくるか、って時期ですが
今年は29日金曜が最終営業日で権利確定日ですから
27日㈬が権利付き最終日ですね。
例年年度末には機関投資家らの益出しの売りが出て陰線引けとなるのですが
それまではしっかり推移することが多いので、
まだこの段階で売り向かうには気が早いでしょう。
また、4月はダウ平均の上昇確率が最も高い月で
1990年から2018年までの4月の騰落を検証すると
上昇21回、下落8回で72%もの上昇率を誇ります。
このままダウも新高値更新というところまで行くかもしれません。
ということで、111.03円ドル円ロングは継続中ですが、
今週は19-20日にFOMCが開催されます。
現状維持が見込まれており、それほど注目度が高いわけじゃありませんが
パウエル議長がさらにハト派的発言を行えば金利がさらに低下し
ドル安となると思われ、ノイズはあるでしょう。
ドル高とはなりにくい週かな、、、という気もしますが、
本邦機関投資家勢のドル買いはまだ続くとみて、ドル円ロングは継続とします。
それと、11日に発表された2020年度予算教書を受けて、
来期の予算交渉が始まりますが、トランプ大統領は
メキシコとの壁予算に86億ドルを要求。
国防費は、前年度の7160億ドルから5%増加の7500億ドル規模。
財政赤字は1兆ドルを超える内容です。
ならドル安なんじゃないの、、、という気がしないでもないですが
ECBもBOEもRBAもみーんな弱気だから、
結局FF金利を2.5%まで上げることに成功している
米国のドルが最も長期保有の優位性が高いということで
リスク選好ムードの相場となるならドル高基調が強まる、
と考えていいと思ってます。株下落でリスクオフになると積み上がったドルロングが
手仕舞われるので、ドル安になる、ということに気を付ける必要がありますが、、、。
ドル円ロング、コストまで落ちれば撤退します。
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先週は英国ブレグジット週間でしたが、
英下院は14日、今月29日に迫っていたブレグジット期日の延期を
賛成412、反対202の賛成多数で議決。
メイ首相は20日までに実施される予定の英議会で3度目の協定案採決予定。
20日までに離脱協定案で合意できれば短期の延期(6月30日か?)
合意できない場合は長期の延期をEU側に要請する事となる模様ですが
EUのトゥスク大統領は14日、少なくとも1年に及ぶ長期の延期を想定しており、
21日のEU首脳会議で延期を巡り検討するよう求める考えを示しています。
先週の3日に及ぶ下院採決で、合意なき離脱を回避、期限延期を決定したことで
ポンド相場は大きな波乱が生じることなく推移しました。
多少乱高下し、ボラは荒かったですけど、暴落は免れた。
実は、先週のこの下院採決を巡っては、すべて市場が予想していた通りの流れで
サプライズがなかったため、最後の14日の延期を決める採決後は
事実売りが出てポンドが売られるんじゃないか、
と思ってポンドロングを外していたんだけど
下がるということもなく、特に波乱がなかったので、ポンドロング再構築。
ポンドドルを1.3250ドルLエントリーしています。
これもボラが荒いので、粘らずコスト割れでやめるつもり。。。
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オセアニア
3月21日、日本は祝日ですが豪州、NZで注目の指標発表が。
①豪州 2月雇用統計 https://fx.minkabu.jp/indicators/AU-UER
雇用環境は意外としっかりしてるんですよね。
RBAは2月、それまでの引き締めバイアスから中立スタンスに転換し
これが豪ドル売りのトリガーとなりましたが、
ロウ総裁は景気の先行きを楽観視しており、
その理由として堅調な労働環境を上げています。
基本的にRBAの年内利上げ確率はほとんどなくて、
むしろ利下げの可能性を市場は織り込んでいるのですが
雇用統計だけは強い可能性があるので、ここで豪ドルが買われるようなら
高値をショートするのもありかな。。。。と考えていたりしますが、
米中貿易協議の結果如何では豪ドルが大きく買われる可能性も秘めていますので
今のところは手出し無用かな。
②NZ・実質GDP https://fx.minkabu.jp/indicators/NZ-GDP
金融政策に関し「次の一手は利上げと利下げのいずれもあり得る」とのスタンスのRBNZ
その意味ではGDPの悪化は、利上げバイアスが強まるとの思惑を呼ぶため
キウイ売りとなる可能性が大きいかもしれません。
7-9月期GDP成長率は前期比+0.3%と、5年ぶりの低成長でした。
RBNZは2月の金融政策報告で10-12月期を前期比+0.8%と予想しています。
0.8%から下振れが大きかったらキウイ売りとなるリスクですね。
でもその場合、キウイは拾ってみようかな、、、と思っていたり。
どの通貨ペアもレンジに入っちゃってるので
レンジブレイクなどの高値追い、下値追いは禁物です。
下がったら買う、上がったら売るの相場ですね、今。
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2019年3月17日日曜日
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