2019年4月22日月曜日

さて、今週末から10連休です。

先週の日経平均の強さはその影響とみる向きも。

市場の話題はNT倍率。
NT倍率=日経平均÷TOPIX

つまりこの数値が高いほど TOPIXより日経平均の方が高いということ。
これが1992年以降27年ぶりの数値まで上昇しているのです。

※NT倍率

先週の日本株は日経平均は強いのに市場全体の勢いがなく
保有する株は決して上がっていないという投資家の方が多かったんじゃないかな。

何故先週は日経平均が強かったのか。

日経平均の寄与度が高いファーストリティリングが11連騰していたり
ソフトバンクが史上最高値を更新したりしていたからですね。
ソフトバンクは自社株買いが株価を押し上げているようですが
ファーストリテイリングの上昇はいったい何でしょう?!

これは、連休前で逆日歩が上昇してきているため、と指摘されています。

逆日歩というのは、信用取引で株を借りて売る場合のコスト
信用売りというのは、ない物を売るわけですから借り入れのコストがかかります。
しかも、ファストリは日銀のETF買いの影響で浮動株が極めて少ない。
これを「品薄株」と呼ぶのですが、品薄のものを借りる時はコストが高くなります。
つまり逆日歩が上昇していくということね。

連休を控え、品薄株の貸し手はさらに減少します。
新規で空売りするのは難しくなってくるだけでなく、
もともと空売りしていた向きにも打撃です。
逆日歩が上がれば、ファストリのショートコストは上昇しますので
空売り勢は買戻しに動きます。買い戻されれば価格は上昇しますね。
キャピタルロスも出るし、コストは上がるしで踏み上げ相場の様相に。

というのが浮動株の少ない株の連休前の値動きの特徴のようです…。
これが今週も続くのか、一定の整理がついたのかはわかりませんが、
今週は、現物株を連休前に整理したいという動きも出るでしょうから
どちらの力が優勢となるかに注目。

2~3銘柄が日経平均を押し上げているという状況は
どこかで是正されるんじゃないか、として警戒する声もありますが、
私も10連休前に保有している個別株は
コストのいい数銘柄を残して、あとは全部綺麗に手仕舞うつもりです。

もし、株式市場に調整が来れば
上値が重いドル円も調整局面入りするだろうと思っています。
投機筋のポジションはドルロングが増えてきています。

※IMM通貨先物ポジション

ネットロングは8.7万枚程度にまで積み上がってきました。
(10万枚に到達すると警戒が強まるかな。)
ドルロングが大きい状態ということですので、
ボラティリティが上昇する場合は、整理される方向、
つまり円高のリスクがあるということですので、この点には注意が必要。

ということで、リスクポジションは落としておいた方がいいですね。

先週豪ドル円ロングは撤退してノーポジですが、
アクティブにトレードするならドル円ショートでもいいかもしれません。


ドルインデックス、コモディティ市況からもドル高一服じゃないか、と思われる
傾向が出ています。

まずこれがドルインデックス



レンジ高値圏。
よほどの材料がなければこの高値をブレイクするとは思えません。
やっぱり利上げするとか、ね。

そして、これが原油のチャート。

個別の材料でみれば
イランに対する経済制裁の猶予が5月2日に切れることが意識されています。
イラン産原油輸入を禁じるとする米国の制裁ですが
11月中間選挙前に、原油高は選挙に不利とみたのか米国は
同盟国に180日の猶予を与えていましたが、この期限が切れます。
ポンペオ国務長官が22日に正式に発表する見込みで、原油一段高。
イランの輸出量は日量100万バレルと世界の需要の1%を占めていますので
影響は小さくありません。
このまま原油高が続くとは思いませんが、トレンドはきれいですね。

原油高は金融面で考察すれば、株高、ドル安です。
つまり、ドルは安くなるんじゃないかと。

これが金相場からも見えてくるのですが


200EMAとフィボナッチの38.2%で下げ止まったゴールド。
これが反発上昇するなら、ドル安が来るはずです。
このサポートを割り込むなら、ドル高がきます。

どちらに出るか?!というキワのところに位置しています。

状況的に判断するなら、ドル安、金反発じゃないかなぁ。。。

ということで、ドル円ショートか、ユーロ/ドル相場ロングもいいかもしれません。

今日は欧州は―スターマンデーで休場。
NYは開きますがまだ商い薄いかもしれません。

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■4/22(月)
イースターマンデー欧州休場
米 3月シカゴ連銀全米活動指数(21:30)/
米 3月中古住宅販売件数(23:00)
安倍首相、欧州 4 カ国と米国・カナダを訪問

■23(火)
米 2月 FHFA 住宅価格指数(22:00)/
米 3月新築住宅販売件数(23:00)

■24(水)
日銀金融政策決定会合(~25日)
3月企業向けサービス価格指数(8:50)

ロ朝首脳会談の可能性(ウラジオストク)/
独 4月 Ifo 景況感指数(17:00)


■25(木)
黒田日銀総裁会見
日銀「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)

中国の経済圏構想「一帯一路」に関する国際会議(~27日
米 3月耐久財受注(21:30)

●休場:豪、NZ

■26(金)
3月失業率・有効求人倍率(8:30)
3月鉱工業生産(8:50)
米 1-3月期 GDP(21:30)

■27(土)
2019 年に限り 10 連休となるゴールデンウィーク開始

■28(日)
スペイン総選挙投開票

■30(火)
中国 4月製造業 PMI
ユーロ圏 1-3月期 GDP(18:00)
FOMC(~5/1)
米 2月 S&P コアロジック CS 住宅価格指数(22:00)
米 4月シカゴ購買部協会景気指数(22:45)/
米 3月中古住宅販売仮契約(23:00)
米 4月 CB 消費者信頼感指数(23:00)

■5/1(水) 天皇の即位の日
米 4月 ADP 雇用統計(21:15)
米 4月 ISM 製造業景況指数(23:00)
米 3月建設支
メーデー・レーバーデーにより欧州・アジア主要市場が休場

■2(木)
英国金融政策発表
米国のイラン産原油に対する禁輸適用除外

■3(金)
米 4月雇用統計(21:30)
米 4月 ISM 非製造業景況指数(23:00)

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