2019年5月27日月曜日

日米の蜜月はマーケットに好材料となるでしょうか。

トランプ大統領は、日米貿易交渉を「参院選終わるまで待つ」としています。
 同時にTwitterでこのようなTweetをしています。
 

 特に注目されているのが、

 Much will wait until after their July「elections」
  where I anticipate big numbers!


「elections」が複数形であることから同日選を意識させるとの指摘も。
時期は「7月」ですね。

それまでは日米貿易交渉でのネガティブニュースが出てくることはない、
ということが、日本のマーケットの安心材料となるでしょうか。

それよりも今は米中貿易摩擦による世界経済への影響が主軸でしょうから
仮に今回の日米トップ会談が好感されて日本株が上昇することがあっても
基本は戻りを売られる流れが続くものと思っています。

米国の制裁で、IMFが今年1000万%のインフレになると
予想しているベネズエラのマドゥロ大統領が、
ファーウェイ支援で投資を表明していますが支援って
ベネズエラにそんな資金があるんでしょうか。

ファーウェイとの取引停止を表明する企業が続々出てきているだけでなく
製品の買取も中止するという企業も出てきています。

ファーウェイは資金調達を模索との記事も。
米国の制裁リスクがある中で応じる金融機関があるんでしょうka.

ファーウェイが10億ドル調達模索、米禁輸措置以降で初の試み-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-05-24/PS0FB5SYF01S01

ただ、米国株市場は意外と下値固く200EMAで小反発。
この辺りで日替わりでもみ合うのかもしれません。
完全に下抜けし、200EMAが下向きになればトップアウト確定なんだけど、、、

※ダウ平均

気になるのはSOX指数ですね。半導体インデックスです。
ファーウェイ制裁の余波が最も大きく出ているセクターですね。

※SOX指数 これはトップアウトしたとみていいでしょう。。。

ということで、ダウも遅れてこれに追随していくものと思います。

日経平均はすでに200EMAを下回っていますので弱い・・・。

※日経平均日足



ドル円ですが、こうして長いチャートみてみると200EMAが横ばいになっているので
ずっとレンジが続いているわけね。2017年くらいから。。。

※ドル円日足


200EMAからの乖離が大きくなったところで逆張りしていれば
勝てる相場が3年近く続いているわけですが、
200EMAが上下どちらかに動き出したら、
ものすごい大きなトレンドになるでしょう。レンジが長いだけに。
円高でないことを願いますが、、、

先週は原油が大きく崩れ200EMAをズルっと割り込んでいますので
これも米株にとってはよくありませんね。

※WTI原油日足


ということで、ダウショート、ドル円ショート、カナダ円ショート継続です。

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先週23日から欧州議会選挙が始まりました。

26日投票終了、27日朝6時15分頃から出口調査の結果が判明するようです。

世論調査ではEUに懐疑的勢力が台頭し、全議席の3分の1を獲得する勢い
だそうで、そうなるとユーロが売り込まれる可能性がある、ってことかなぁ。。。

ユーロ/ドル相場でユーロ売りが加速するなら
ドル高になっちゃいますので、ドル円が上昇する可能性も。
欧州委員会委員長や秋にはECB総裁が変わるため、この選挙結果は
こうした人事にも影響を及ぼします。

ドイツが欧州委員会委員長のポストを確保できないというような結果となると
ECB総裁ポスト確保に動くという観測もあって
その場合、ドイツ連銀バイトマンはタカ派ですから
ECBの金融政策が引き締め方向との思惑が広がり欧州金利が上がって
ユーロが上昇するのでは。。。?!なんて観測もあるようですが、
いろんなシナリオが考えられるんですねぇ。

※ユーロドル

200EMAが下向きなので、大局では戻り売りでイイと思うんだけど
現状の位置が200EMAから下方に乖離しているので
一度大きく接近するのを待ってから売りたいですね。
短期での方向感をつかむのが難しい通貨ペアなので、静観します。

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メイ首相辞任に沸く英国、、、もともと残留派だったメイ首相、
離脱交渉に奔走しましたが、英議会はこれを最後まで受け入れませんでした。
気の毒な役回りでした。お疲れ様でした。。。

で、実は、ブレグジットを煽りに煽って、国民投票でブレグジットが決定すると
党首選の立候補をせず(逃げた?!)
ボリス・ジョンソン前ロンドン市長でしょうか。

EUが延期に応じてくれた10月末の離脱期限までに英国をまとめ切れるのか、
ボリスジョンソンとなれば、合意なき離脱の可能性が高まりそうですが・・・。(;´・ω・)

◆アングル:英EU離脱、メイ首相辞任後に想定される展開
https://jp.reuters.com/article/eu-brexit-may-idJPKCN1SU0B4

(1)合意なき離脱~あるいは離脱期限の再延期

(2)総選挙~総選挙は2022年以降だが、前倒しされる方法が2つ

(3)離脱なし~2回目の国民投票が実現する可能性

(4)新協定の可能性

ポンドはこの5月、ずいぶん売り込まれたので、メイ首相の辞任で
利食いで一旦買い戻される可能性はありますが、戻りは売りじゃないでしょうか。

EUにとってはEUとの合意案で粘り強く交渉を続けてくれたメイ首相の辞任は
頭が痛いことでしょう、メイ首相を辞めさせるということは
EUとの合意がさらに遠のいたということです。

※ポンドドル日足 


月足で見るとリーマンショックの時の下落に比べて比較的秩序だった値動きです。
もし合意なき離脱ならリーマンどころの騒ぎじゃないんじゃないかと思うんだけど。
まだまだ下げ余地はある、と思います。

※ポンドドル月足

ただし、ポジション調整をこなしながらですので売られ過ぎとなれば
ショートカバーが入って上昇する、というような動きを繰り返しながらでしょう。

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27日㈪は米国と英国が休場です。
東京市場も小動きとなるかもしれません。
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