2019年6月9日日曜日

いよいよドル安が始まりそうな予感。

先んじて金が急騰し始めたことが気にはなっていましたが、
これに連れて、ドル安、ユーロ高が始まるかもしれません。

※ドル建て金


先週6/7、パウエル米FRB議長は講演で
「FRBは景気拡大の維持のため適切に行動する」と発言。
利下げの可能性を示唆したものとして、マーケットは
ドル売り、株高に大きく反応しました。

※ダウ平均 あれ、、、トリプルトップ、、、だよね?!(;'∀')


もし、このトリプルトップが否定されれば、
リセッション前の盛大な踏み上げバブルが到来するリスクもありそうなので
ダウショートは損切しました(´;ω;`)やっぱ、米株ショートは難しい。

おまけに先週はADP雇用指数、そして雇用統計の数字がネガティブサプライズ。

5月米雇用統計
非農業部門雇用者数:+7.5万人(予想:+17.5万人、4月:+22.4万人←+26.3万人)
失業率:3.6%(予想:3.6%、4月:3.6%)
平均時給:前年比+3.1%(予想:+3.2%、4月:+3.2%)
労働参加率:62.8%(4月62.8%)

予想17.5万人のところ7.5万人、まさかの10万割れ。
平均時給も鈍化と利下げ期待を高める内容に。

ついに、この6月に利下げの可能性まで浮上。

FRB、月内利下げも=貿易摩擦激化で先手-米紙
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019060700283&g=int

~FRBが、早ければ今月18、19両日の金融政策会合での
「予防的利下げ」を視野に入れた~

いや、利下げしたら株は下がるんじゃないかと思いますが、
ひょっとしたら下げるぞ、下げるぞ、と予想している期間においては
株などのリスク資産は上がるんじゃないかと。
猛烈に・・・。

しかし、こんな観測記事が出ちゃうと、利下げしなくても失望の売りが出そうなので、
本当はダウショート継続したいんだけど、何しろボラが高いので(^^;
昨今のマーケットは経済のファンダメンタルズ、金融政策だけでなくて
地政学ならびに貿易交渉などの政治リスク、といいますか
トランプ大統領のtweetリスクもあるので怖いのよね。

案の定、8日土曜日午前9時半ごろ、トランプ大統領は
メキシコとの協議が合意に達し、関税引き上げは見送ると発表しました。
しかも無期限延期ですって。

米、対メキシコ関税発動見送り-移民対策で合意とトランプ氏
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-06-08/PSR8IP6TTDS001

ええ~わずか1週間で合意ってぇ。。。。(゚Д゚;)

雇用統計での利下げ織り込み増大とメキシコ追加関税リスク後退で
週明けは日本の株式市場も上げそうね。

ということで、一度ショートは買い戻しておいてよかった?!
一度大きく上がるかもしれないという気がしていますが、
次に落ちる時は本物じゃないかと思いますので、
ここからの戦略としてはやっぱり株価インデックスの売り場探しとします。

米中の方はというと
ムニューシン米財務長官が、6月下旬に開催される予定の
米中首脳会談で合意に至ることができなければ、
中国製品のほぼすべてが追加関税の対象となると発言しています。
まだまだリスクは点在していますね。

先週はECB理事会で政策金利の引き上げ時期が
2019年年末から2020年の上半期まで延期されるという
フォワードガイダンスの変更があったわけですが、
ECBはあくまで「利上げ」時期の後退であり
議論されているのは利下げではありません。

FRBは「利下げ」期待が急速に高まっているわけで、
方向的にはどちらも緩和バイアスで株式市場には歓迎される材料ですが
強弱では圧倒的にドル安に軍配ですね。
すでにマーケットは年内2回、来年1回の3回の利下げを織り込んでいます。

また先週はRBA,豪州が3年ぶりに利下げに踏み切りましたが
豪州の利下げは随分と前から予想され続けてきたため
豪ドルはダラダラと下落を続けてきましたので、
仮に年内もう1回程度の利下げがあるとしても
ニュースとしては米国の利下げのほうが「新味」がある、
ということになりそう。

つまり、いよいよドル売りがトレンドになる可能性が出てきたということですが

※通貨インデックス一覧 ドル独歩安が顕著に


トレードするならどの通貨ペアに妙味ありでしょうか?!

面白そうなのがドルカナダ

※ドルカナダ


ドル高カナダ安のトレンドラインを割り込んだように見えます。

先週金曜は、米国の雇用統計とカナダの雇用統計が発表になったんですね。

雇用者数増減:+2.77万人(予想:+0.5万人、4月:+10.65万人)
失業率:5.4%(予想:5.7%、4月:5.7%)

雇用者数も市場予想を上回っており、
失業率は比較可能な1976年以降で最も低い5.4%に低下。

米国の雇用統計とは対照的な内容です。
これでカナダドルが大きく上昇したってわけね。

今週は10日㈪ 21:15 
カナダの住宅着工件数(5月)が発表になります。
予想 21.00万件 前回 23.55万件

住宅建設許可(4月)も21:30
予想 1.8% 前回 2.1%(前月比)

今週からはドルショート狙い、特にカナダ買いがいいんじゃないかな。
金が上昇を続けるようなら、ユーロ/ドル相場でのユーロ買いも考えます。
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