2019年7月28日日曜日

今週の注目はなんといっても7月の米FOMC開催。
前後に日銀と英BOEもありますので金融政策会合週間となります。

まずは先週のイベントとしてECB理事会をまとめておきます。

☆7月25日 ECB理事会

政策金利に関するフォワードガイダンス変更

①利下げを示唆する「orlower」1の文言復活。
 ~政策金利を現水準か“それ以下”の金利を必要な限り継続する

②物価目標に関し「2%未満であるがその近辺 」から
「物価目標のシンメトリーにコミットメントする」に変更。

※ドラギ総裁は記者会見の中で、
シンメトリーとは 2%という上限を設けないことと説明。
物価が 2%を超えても金融緩和を続ける姿勢を示した。

③2018年12月に打ち切ったばかりの量的緩和政策について
「新たな資産購入」の準備を進めていく考えを示す。

④金融緩和策の副作用を軽減するため、預金金利の階層化などを検討。


ECBの物価目標に対してのシンメトリーにコミットメントというのは
なんだか日銀がイールドカーブコントロールを導入した2016年9月の
「オーバーシュート型コミットメント」によく似ているわね。
→生鮮食品を除く消費者物価指数の前年比上昇率の実績値が
 安定的に2%を超えるまで、マネタリーベースの拡大方針を継続する。

ECB会合前からフォワードガイダンス変更の観測が市場に広がっており
ユーロは先行して下落していたので、為替市場は発表直後の乱高下から
一時大きく買戻しが入って上昇する展開に。
「噂で売って事実で買い戻し」が起きた典型的な事例ですが
こうした直後の反応は一時的であることが多いですので、
今後のトレンドは改めて考察しないといけませんね。
1.1200に巨大なオプションバリアがあったため、
跳ね返されたとの指摘もありますし。

今回は政策の変更はなかったもののフォワードガイダンスを変更したわけで、
マイナス金利をさらに深ぼりして引き下げる可能性を示唆したユーロが
買われるとは考えにくいですよね。

早ければ次回9月 11 日のECB会合では、
預金ファシリティ金利の引き下げや
副作用を軽減するため預金金利の階層化が導入されるとの観測が出ています。

特にユーロ円が会合受けて買い戻されていますので
今週からはユーロ円の売りの機会を探りたいかな。

ただし、今週は最大の注目FOMCもありますので、
ポジション構築のタイミングには気をつけないと、ね。

☆7月31日 米FOMC☆彡

0.25%の利下げは100%織り込まれています。
( 2.25~2.50%から 2.00~2.25%へ)
利下げが実施されれば 2008年12月以来10年半ぶりとなります。

7 月 18 日にニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言で、市場には
0.5%利下げ論が広がったもののNY連銀からそれを否定するコメントが出ており
今回は0.25%の利下げであろうというのがコンセンサス。

問題は、その後の利下げのサイクルに関して、
FOMCがどのようなスタンスを示すのか。
現状ですでに米長期債利回り(10年債利回り)は FF金利を下回っています。
26日㈮は2.07%、FF金利は2.25~2.5%。

しかも、世界が利下げ競争に入っており、0.25%程度で打ち止めでは
結局米国は高金利通貨。ECBもマイナス金利を深ぼりするスタンス、
豪州は現在1%をさらに利下げする意向を示しています。

ということで0.25%程度の利下げでは、ドル高は止まらないと思うのよね。
今後の利下げ、そしてバランスシート政策がどのようなものになるのかが重要。

0.25%の利下げだと、予想通りということで
ドルは買戻し気味に動くんじゃないかな。
ただ、年内の追加利利下げが強く示唆されれば、ドル売りかな。

0.5%の利下げだと、ドル売り加速、株高かな。金も上がるでしょう。
ただ、今回の利下げは米株が史上最高値圏にあるのに「予防的」に下げるわけで、
0.5%幅は現状に市場の織り込みから見るとサプライズ。
それほど深刻な状況なのかと懸念が広がる展開となれば
株も崩れだすかもしれません。

どちらにしても、金利もドルも大きく動く1週間となりますので
ポジション管理は慎重に・・・。

ドル円108.02円ロングは現在継続中。
それとダウロングも継続中ですが、FOMC前には手仕舞うかも、、、

米、為替介入によるドル安誘導行わず=カドロー委員長
https://jp.reuters.com/article/usa-trump-dollar-idJPKCN1UL2H4

ドル2カ月ぶり高値、米GDP予想ほど減速せず=NY市場
https://jp.reuters.com/article/ny-forex-idJPKCN1UL2PN


☆7月30日 日銀金融政策決定会合☆彡

FOMCの前日、30日に日銀会合ですので、
米国が動く前に先に動くことはないとの見方が大勢ですが、
ECBがやったようなフォワードガイダンス変更の可能性は否定できません。

日銀だけアクションがないとなれば、おのずと円高圧力が増すという状況です。

日銀は2018年7月にフォワードガイダンスを導入。
2019年4月に
「当分の間、少なくとも2020年春ごろまで
                現在の極めて低い長短金利の水準を維持する」と明確化。
市場の1部にはこれを「2020年末」まで延長するとの観測があるようです。

また、日本株の購入額を増やす政策に踏み切るとの観測もあるようですが、、、
※現在ETF約6兆円購入していますが、増額?!

それでも、このような変更の観測は市場の一部にあるだけですので
大勢は何もできないと思っています。
ですから変更があればサプライズで円安、日本株高の可能性もあります。
何もなければ無風。FOMCを控えたタイミングですので、、、。


GPIFがヘッジ売りを開始するとの報道が話題ですがこの規模で
大きく円高に行くのかというと疑問。

GPIF、為替リスク回避の取引開始 外債1兆円超
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47882970X20C19A7MM8000/

「クジラ」円高抑止に限界? GPIF、来春資産構成見直しで 需給面の支え揺らぐ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47633460S9A720C1EN2000/?n_cid=SPTMG053

GPIFが支えているという安心感が薄れることはリスクですが。


☆8月1日 英BOE MPC理事会☆彡

金融政策よりボリス・ジョンソン新首相の元でブレグジットはどのような形で
実現されるのかが注目されています。
今週のBOEで新たな政策が打ち出されるとは思えませんが、
市場にはポンドがパリティまで下落するとの様相が出ているため
ポンド下落予想が大勢となっていますね。

ですから、カーニー総裁の発言ひとつで巻き戻しが大きくなるリスクもあり
今週はポンドには触りたくないかな。
ポンドは大きくショートカバーが入って吹き上がることがあったら
売り参戦を考えます。現状のように下がっていく道中で売るというのは避けたい。

IMM通貨先物市場でもポンドショートは随分積み上がっています。


利下げに「極めて慎重」、金利据え置きの論拠強い=ハルデーン英中銀理事
https://jp.reuters.com/article/boe-haldane-idJPKCN1UI23X

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29日からライトハイザ―USTR代表が中国を訪れ、
閣僚級の貿易協議が再開されます。31日までの予定。

ただし、米中の溝が埋まるとも思えず、これを期待して買われた株などは
交渉の進展がみられず、などの報道で売られるリスクがあることにも注意。

リスクオン想定での108.02円のドル円、26800ドルのダウロングも
今週、一度仕切ったほうがいいかな、、、と考えています。
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