先週末16日㈮のダウ平均が300ドルを超える大幅高で終わったことに加え、
今日はいくつかの市場の過度な悲観を緩和させるニュースが
東京市場での下げ止まり、、、やや反発相場につながりました。
19日㈪の日経平均は +144.35円 20563.16円
①米国家経済会議(NEC)クドロー委員長「景気後退の兆しはない」と断言
米政権「景気後退ない」強調 市場の不安払拭狙う?
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48701420Z10C19A8EAF000/
~先週は前FRB議長のイエレンさんも同じようなことを言ってました。
米景気後退入りの公算小さい=イエレン前FRB議長
https://jp.reuters.com/article/yellen-us-economy-idJPKCN1V41UQ
ただしこれは何の根拠もなく気休め。
②中国が金利システム見直し、「ラストマイル」に挑む-利下げ効果狙う
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-18/PWGHBY6KLVR401
・貸し出しの新レファレンスレート(LPR)公表開始-8月から毎月20日10:30
市中銀行はLPRを「中心に」企業と家計への新規融資の金利を設定が
義務付けられます。これによって全般的な貸出金利下がると考えられることから
利下げに相当する効果が期待できる、というものです。
そういえば、先週金曜にもこんなテコ入れ策を発表していました。
中国、戸籍制度改革などで可処分所得引き上げへ=NDRC
https://reut.rs/2YMhffo
・2019-20年に可処分所得を引き上げる内需刺激策打出す方針
③米国、ファーウェイに対する制裁猶予を90日間延長-ロス商務長官
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-19/PWHI5QSYF01S01
・次の期限は11月19日前後
中国からのテコ入れ策と米国による制裁の延長で上海総合指数は大きく上昇。
ただし、決してチャート形状は良くありません。
※上海総合指数日足
中国が下げ止まってくれれば世界景気後退の懸念が和らぎますので
リスクオフ相場は一呼吸、ってとこでしょうか。
さらに、先週の4-6月期GDP成長率がまさかのマイナスだったドイツからも
大胆なテコ入れの用意があるとの報道が。
④ドイツ政府が財政出動準備、深刻な景気後退に備え緊急計画-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-19/PWHI5QSYF01S01
・経済危機が生じた際には500億ユーロ(約5兆9000億円)の追加支出を用意
6兆円近くの財政出動って、凄くない?!
ドイツがそこまで考えているというのに、
日本は10月から増税、緊縮路線ってのはいただけません、
このままいくと円高やむなし。
ですが、短期的にはリスクオフ相場の鎮静化がドル円をサポートするのかな。
この流れで行くと、やはり9月の日銀では何か出さないと、、、って思います。
日銀も動かざるを得ないのではないでしょうか。
9月ECBが12日、FOMCが17-18日、日銀が18-19日ですが、、、。
ドイツの財政出動という話が出てきたことで、DAXも下げ止まるか?!
※DAX日足
日足でみるとチャート形状は良くないんだけど週足でみると、、、
※DAX週足 200SMAがサポートされるかも?!
と、世界が(特に悪い中国とドイツ、別段悪くない米国もすでに利下げサイクルに)
リセッション入りの流れに抗う動きとなっていますので、
ダウロングはもう少し粘ってみます。
市場の予想しているようにECBは9月、利下げに動くでしょうし、
ドイツもバラマキに動くかもしれませんし
ユーロショートはまだ継続でいいんじゃないかな。
ユーロ円、ユーロドルSどちらも継続。
そして、今日はカナダドルをショートしました。
今日、証券会社向けにカナダドルのコラムを書いていたんですが、
そこで整理しているうちに、ハタとカナダドルの下落余地が大きいのではないかと。
現在カナダの政策金利1.75%もあるんです。
先進国では米国に次ぐ高金利通貨なんですね。
そして、先週8/14米国の長短金利の逆転が市場の話題となりましたが
この時、英国とカナダも同様に長短金利が逆転していたんです。
カナダの2年債10年債の逆転は2007年以来12年ぶり。
その前は2000年にも逆転したのですが、その後カナダ中銀は積極的な
利下げサイクルに入っています。
カナダの次回の金融政策会合は9月4日です。
動かないワケがないでしょ?!
カナダは2018年10月に0.25%の利上げが実施されたのを最後に、
金利が据え置かれています
NZも豪州も今年2回づつ利下げして、
それぞれ1%にまで政策金利を引き下げました。
カナダも結構な利下げの可能性があるんじゃないか、、、ということで
ドル/カナダを1.3280ドルで ロングしています。
米国も利下げサイクルに入っていますし、
トランプ大統領はあと1%下げろと圧力をかけていますが、
米国は9月FOMCに動いたとしても0.5%が精いっぱいでしょう。
※ドルカナダ 日足 ドルカナダなのでドルロング、カナダショートです。
NOTE
「バイ」アベノミクス、▲1兆5000億円 海外勢が累積で売り越しに
https://www.quick.co.jp/6/article/22736
7年間の「貯金」は完全に吹き飛んでしまった形・・・( ノД`)ウェ∼ン…人気ブログランキングへ
【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】
2019年8月20日火曜日
※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。
※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。
※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。
以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。