2019年10月21日月曜日

やってくれます英議会。

19日㈯ 
英ジョンソン首相とEUの間で合意したブレグジット案の採決、見送りです。
超党派の議員が『関連の国内法整備完了まで承認保留』修正動議を提出。
関連法感が成立するまで先送りする動議が322対306で可決されました。
(レットウィン案)

英議会がEU離脱採決を先送り、ジョンソン首相は延期要請拒否
https://jp.reuters.com/article/britain-eu-letwin-vote-idJPKBN1WY0HK

これを受けて、ジョンソン首相は議会が9月に成立させた「ベン法」に従って
EUにブレグジット期限の延長(2020年1/31まで)を要請しなくてはなりません。

※ベン法ー合意なき離脱を封じる離脱延期法(9/4可決)

ところが、ジョンソン首相は
「私はEUと離脱延期について交渉するつもりはないし、
法律にそれを強制されることもない」として
EUとの離脱合意について、10/22に英議会で採決すると述べています。

ん~ジョンソン首相、
やっぱり10/31までに何が何でもブレグジットしたいのね。

法に従わないなんてことが許されるの、とも思いますが、
そういいつつも、実は、早速EUに書簡を送って離脱延期申請してます。

英国がEUに離脱延期申請、延期望まずとのジョンソン首相の書簡も
https://jp.reuters.com/article/britain-eu-tusk-extension-idJPKBN1WZ001

・EUのトゥスク大統領は19日、
   EU離脱の延期申請を受け取ったことを明らかに

ただし書簡にはジョンソン氏の署名はなく、
この書簡とは別に「離脱延期は望んでいない」と書かれた書簡も
同時に送っていると報じられています。

この報道を受け、今週以降考えられるシナリオは2つ。

①ボールはEUに渡った。
 ジョンソン首相の署名はなくても英国から延期申請が届いたのですから
 EUがそれを受けて、それを承認するか否かにかかっている。
 
②22日に再度英議会で採決か。
 ジョンソン首相は、離脱協定案の基本的性質について議会の承認を得るよう
 21日に採決にかけることを再び計画、離脱の実現に必要な施行法の議会審議を
 22日にも始める予定だそうですが、、、

①ですが、
フランスのマクロン大統領は再延期を認めない姿勢を表明していますね。

英EU離脱の再延期認めない、議会が離脱案否決でも-仏大統領
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-18/PZKNK3SYF01T01

とはいえ、マクロン大統領の反対で、EUが延期を認めず
合意なき離脱実現となれば、その後に起きる混乱の責任を問われるリスクでも
ありますので、EUは最終的には延期を受け入れるのだと思います。

であれば、ポンドが大きく崩れるということはないかな。
期限が1月31日に延期されれば、これまでと何も変わらないということです。

EUが、いつまでにどのような答えを出すのかに注目。

②その前に英議会が週明け動く可能性はどうでしょう。
だったら19日のうちに決められるはずですし、1日置いたから
状況が一変するとは思えませんが、
正直、英議会が私にはさっぱり理解できないので、何があっても驚かない、
というスタンスで見ています。
だから、10/31までになんとしてでもブレグジットを成立させたい
ジョンソン首相のウルトラCがあっても驚かない。

10日突然アイルランド首相と会談して離脱合意への道筋が見える、
とぶち上げたこともサプライズでしたよね。
これを予測できた向きはなかったと思います。

ということで、週明けからのジョンソン首相の動向と英議会からも
目が離せません。

しかしながら、19日の採決見送りは為替市場において
ポンドの強材料とはなるわけもなく、
一定の売り浴びせは覚悟しなくてはならないかな。

私は売られたところを拾いたいと考えていますが、、、

あ、ポンドロングは木曜の夜、
EUサミットでジョンソン案が合意されたところで手仕舞っており、
週末はノーポジションです。

※ポンドドル

今回の上昇に対してのフィボナッチリトレースメントで0.382%押しが
1.2690くらい。この辺りまで押せば買ってみたい。

※ポンド円


同じく137円台かなぁ。。。
そこまで押さないような気もするのですが、それもブレグジット情勢次第。

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ブレグジット問題からも目が離せませんが、
今週は24日㈭ECB理事会、
来週は30日㈬米FOMCと31日㈭日銀金融政策決定会合が予定されています。

◆24日木曜のECB理事会はドラギ総裁最後の理事会。

前回9月12日の理事会で
①3年半ぶりに中銀預金金利の引き下げ(▼0.1引き下げ▼0.5へ)
②昨年12月で終了したQE/量的緩和を11月1日再開(月額200億ユーロ)
③フォワードガイダンスの見直し
 →2%弱としているインフレ率の目標に
「しっかりと」見通しが収束していくまで
 現行またはそれ以下の水準にとどまるに修正
(これまでは2020年半ばまで維持)

と満額回答ともいえる包括的な金融緩和を発表しており
今回は現状維持で何も出ないと思われます。

しかしこれだけの緩和策を発表したユーロがなぜか上昇開始。

※ユーロドル 短期ブルーの下落トレンドを突破

次は黄色のレジスタンスを抜けられるかが焦点ですが
もし黄色のラインまで上昇したら、一度ユーロを売りたいですね…。

※ユーロ円 クロス円はまたチャートが違う。強い。


ユーロ円は119円台まで押し目があるようなら買いたいかな。
レジスタンスに阻まれて一度下落トレンドに押し戻されそうですが、
オシレーター系がみな底入れを示唆。

ちなみに、11/1(金)ECB 総裁にラガルド氏が就任します。
先週のEU首脳会議で正式にIMFの専務理事であったラガルド氏が正式決定。
ドラギ総裁、最後の理事会で何を話すのかにもちょっと注目。


◆そして来週の米FOMC

9月のFOMCでは一部に
9月の利下げ発表をもって利下げ打ち止め感も、との見方もありましたが
足下では10月も追加利下げを織り込み始めています。

ISMの数字が製造業、非製造業ともに良くなかったことと
小売売上高も冴えなかったなど米指標の悪化が利下げを催促しているようです。

フェドウォッチの利下げ織り込みは90%を超えています。
この織り込みのママなら利下げを実施しなければ逆にサプライズとなってしまう。

※CME FED WATCH



◆また日銀ですが、10月の緩和期待は黒田総裁自らが高めているような…。

19日、緩和必要なら短期金利を「確実に」引き下げ=黒田日銀総裁
https://v.gd/X751dI

・追加の金融緩和が必要になれば~

としていますが、確実に、という言葉のチョイスとか…。

短期、中期の金利を下げ、長期金利は下がらぬようにするという宣言ですので
金利のスティープニングさせるということですが、
そのためには短期金利を一段と引き下げてマイナス金利を
深堀させる可能性がある、ということでもあります。

・市場では日銀が10月30、31日の金融政策決定会合で
 追加緩和するのではとの観測が強まっている

と記事にもあるように、その可能性も織り込んでくると
円安傾向が強まる可能性があるということかな。

ということで、月末に予定されている日米金融政策は追加緩和期待が
強まる過程で、マーケット全般はリスクオン気味に動くのでは・・・。

そして、米中貿易協議ですが
トランプ米大統領は18日、
11月16─17日にチリで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)
首脳会議までに署名されるとの考えを示しており、足下では楽観が続きそうです。

今週はとにかく、ブレグジットがどう決着するのかがマーケットの
ボラティリティを高めそうですね。
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