2019年10月28日月曜日

市場関係者の間では
とあるネット証券の「NISAの週間買い付け金額ランキング」が話題。

10月第3週の「NISA」と「ジュニアNISA」のランキング1位が 
日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(1357)だったとか!

インバースとは逆という意味。
つまり日経平均が下がれば利益になる商品ですが、「ダブルインバース」なので
下がれば2倍の利益になるという設計。ベア型のETFですね。

この1357を買って、価格が上昇すれば利益です。
(その時は日経平均が下がります。日経が下がることで上昇する仕組み)

ところが、この1357、現在過去最安値更新を続けています。
過去のいずれの時点で買っても現在買い方は全て含み損状態ですね。

しかも、内部要因が偏ってます。
信用売り残169万口に対し、買い残高が過去最高6511万口。

NISA組は利益が出ないと節税メリットを享受できませんので
どんなに下がっても耐える可能性がありますが、
信用組はどこかで踏んでくる可能性も…。

これ、NISAには向かないんじゃないか、、、として話題となっているのですが
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65951662.html
その詳細を説明することは、このブログでは割愛します。
9月からの日経平均の上昇にともなって1357買いも急増してきたみたいよ。

また、日本の個人の逆張り売りに対して、海外勢は買い転換。
Twitterにこそくさん(https://twitter.com/nicosokufx
のツイートがわかりやすいので引用させていただきます。

https://twitter.com/nicosokufx/status/1187695707504775168


※日経平均 ボリンジャーバンド


シンプルにボリンジャーバンドで見たテクニカル分析では
現在、バンドウォーク中なので、バンドの下限の拡大が止まり
横ばいになるまでは買い継続です。
くるりと上向きになれば下落に注意ですが、現在はバンド幅拡大に伴って
価格が伸びていく(だろう)時期です。。。

ソフトバンクGは心配ですが、、、今はソフトバンクGの株価が下落していても
全体相場を押し下げる要因にはなっていないのが不気味。
いずれ、ここから日本株全体のショックが起こりそうな気もしますね💦

ソフトバンクGの巨額債務への懸念再燃-WeWork支援で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-26/PZYWOH6KLVR401

また、米株価インデックスが再びの最高値更新がありそう。

※米主要株価インデックス

今週は30日に10月のFOMCがありますが
FEDウォッチでは、0.25%の利下げ確率を90%超ですので
ほぼ利下げ確実と思われ、これが米株を支えていると思われます。

また25日㈮は米国と中国は通商協議「第1段階」の一部事項で
仕上げ作業に近づいているというニュースを好感。
ライトハイザーUSTR代表とムニューシン米財務長官が、
中国の劉鶴副首相と電話で協議し、
トランプ大統領は「われわれは中国と非常にうまくやっている」と述べています。

中国側からもこんな発表が。

米中が一部農産品規制巡り合意、閣僚級電話協議-中国商務省
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-26/PZYQYW6KLVR401
・一部農産品規制に関して合意に達したと発表

米中ちゃぶ台返しがなければ最高値更新もありそうですが、
APECでの署名を目指すとしていますので、
11月16~17日のAPEC首脳会議まではリスクテイクでイイのかも知れません。

日米で企業決算が本格化していますが、先週24日日本電産が
20年3月期を下方修正しても株価は下がるどころか大きく上昇しています。
あく抜けでしょうか。

また、日本株市場でも
東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)
SCREENホールディングス(7735)、ディスコ(6146)など
半導体製造装置株が軒並み高です。
米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)も強い。
半導体サイクルの底入れが牽引する相場との指摘も。

※SOX指数 新高値更新です。


また、日経平均その相関も強いグローバス製造業PMIが底入れしたようにみえる
というのも下支え要因となっているようです。

冴えなかった原油相場もレンジ下限で反発してきており
レンジ下限底抜けで原油安主導での株安という最悪のシナリオは
今のところ考えにくい状況です。
そもそも10~11月はガソリンの需要期から暖房油の需要期の端境期にあたり、
この時期に製油所の定期修理が行われるシーズンでもあるため
原油在庫が積み上がる傾向が強いため、原油は下がりやすい時期ですが
先週の米国の週間在庫統計では予想に反して在庫が減少していたことを好感。
需要が意外と強い?!
12月OPEC総会での追加減産期待も原油の下値を支えています。

※WTI原油日足



また、ブレグジット問題ですが

EUは25日㈮、英国からの申請のあった
ブレグジット延期に同意すると発表しました。 
新しい期限は今週決定する模様。

延長の期限は、11月15日案と来年1月31日案がありますが、
ジョンソン首相はEUが1月31日までの延期を提案してきた場合、
11月6日までにはブレグジット協定案批准に向けての
関連法案の成立を目指すと述べています。
ジョンソン首相は先週24日に、
12月12日の総選挙実施動議を28日月曜にも提案するとしていますが
首相に議会解散権はないため総選挙が実現するかどうかは不透明。
解散総選挙には3分の2の同意が必要です。

英議会が何をやっているのか、大変わかりにくい状況ではありますが
要するに、ブレグジットの期限が延長されはしますが
状況としては「合意なき離脱」リスクはほぼなくなったので、
ポンドがパリティになる、というような弱気シナリオは消えつつあります。

というような背景から、株は強気で行きたいと思います。
まず11月半ばまでは。
26484ドルダウ平均CFDロング
22737円日経平均CFDロング 継続です。

クロス円もロングでイイかと思ったんですけれどねぇ。。。。
69.49円NZドル/円ロングはロスカットされています。

※ドル円クロス円 先週のドル円の高値安値の幅はわずか52銭(*_*)ヒドス



ドル円はここまで煮詰まってくるとそろそろ大きな動きが出そうですが、、、
31日の日銀の日銀の金融政策もなにもなさそうですし、
何がトリガーとなってボラが上がるのか想像ができません。
ただ、クロス円は調整局面で、再上昇するんじゃないかってチャートなので
今週はオセアニアかポンドを狙ってロングしようかと思っています。
今週のFOMC,日銀イベント辺りがねらい目かなぁ・・・。

ポンドドルも押し目買い狙い。

今日27日㈰はこんなニュースも。

IS最高指導者、米軍のイヌが追い詰め自爆 トランプ大統領発表
https://jp.reuters.com/article/usa-trump-statement-idJPKBN1X606M

少なくてもネガティブニュースではありません。
マーケットにプラス影響があるとも思えませんが・・・。
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今週は結構重要なイベントがあります。

■10/28(月)
中国共産党、第 19 期中央委員会第 4 回全体会議(四中全会)(~31日)

第19期中央委員会第4回全体会議が改革のキーポイントに=専門家
http://japanese.cri.cn/20191025/9c60e9c1-30d8-68ff-45fa-4ea932c0a756.html
四中全会、意外と注目かも…。
党最高指導部である政治局常務委員(7人)の増員など人事を巡る臆測あり。

・休場:NZ、シンガポール、マレーシア

■29(火)
サウジアラビア「未来投資イニシアチブ」開催(~31日リヤド)
 ~昨年2018年、サウジは総額560億ドルの契約に調印した
 ~去年はこの直前にトルコでカショギ記者の殺害事件があったため
  ソフトバンクはこの会議を欠席し、間を置いたという経緯がありました。
 ~また、ソフトバンクの「ビジョン・ファンド」には
  サウジの政府系ファンドが400億ドル出資していますが、
   ソフトバンクは問題となっているシェアオフィス企業WeWorkに
     1兆円もの支援をする事を発表しています。
          サウジに怒られたりしないんでしょうかね・・・

■30日㈬

米 FOMC ほぼ利下げが織り込まれているので出尽くしとなるかも。
米 9月中古住宅販売仮契約(23:00)
米 10月 CB 消費者信頼感指数(23:00)
★ドイツ銀行決算、、、、悪いだろうから意外と注目されてるようです。

■31日(木)
・日銀の金融決定会合「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)

日銀、追加緩和見送りの公算 10月決定会合
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51455030W9A021C1EA2000/

今回は展望リポートも出ることと、物価情勢見直しがあることから
追加緩和の憶測が根強くありましたが、どうもなにもなさそうね。

・9月鉱工業生産(8:50)
・中国 10月製造業 PMI(10:00)
・ユーロ圏 7-9月 GDP(19:00)
・米 7-9月期 GDP(21:30)
・米 9月個人所得・個人支出(21:30)
・ブラジル中銀政策金利発表

■11/1(金)
・10月自動車販売台数(14:00)
・米 10月雇用統計(21:30)
・米 10月 ISM 製造業景況指数●(23:00)
ECB 総裁にラガルド氏が就任/欧州委員会委員長にフォンデアライエン氏が就任

■3(日)
米国が冬時間入り

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