2019年11月4日月曜日

先週発表された中国、米国の景気指標ですが
あまりよくないものが多く、ジワリ世界の景気後退入り懸念を
高めるものが増えている印象ですが、
週末に発表された米雇用統計が予想を上回る強さであったことから
「FRBの利下げ打ち止めを裏付ける」として
為替市場では、雇用統計後からじわじわドル高へと動き出しました。

※通貨インデックス一覧


×中国 10 月 PMI(製造業購買担当者景況指数) 49.3  8 カ月ぶりの低水準
 →好不況の分岐点となる 50 を 6 カ月連続で下回る
 
×米国 10 月シカゴPMI(シカゴ購買部協会景況指数) 43.2 (予想48.2 前回 47.1)
 →予想外の悪化。2015 年 12 月以来 4 年ぶりの低水準
 →新規受注 2009 年 3 月以来の低水準

〇米国 10月雇用統計 非農業部門雇用者数 +12.8万人 5カ月連続10万人超の伸び
                (予想:+8.5万人、9月:+18.0万人←+13.6万人)
   失業率:3.6%(予想:3.6%、9月:3.5%)
    平均時給:前年比+3.0%(予想:+3.0%、9月:+3.0%←+2.9%)
  
×米国 10月製造業PMI改定値 51.3(予想:51.5 速報値:51.5)
×米国 10月ISM製造業景況指数 48.3 (予想:49.0 9月:47.8)3カ月連続で50割れ

良かったのは雇用統計くらいなんだけど…。

株式市場も堅調です。
米中貿易交渉への不安が株価の上値を抑えるというムードは
ほとんどなくなっています。
ブレグジットも合意なき離脱リスクの可能性が著しく低下していることから
これを材料に株式市場の上値を抑える材料ではなくなっています。

米中、様々な分野で進展 部分貿易協定巡り閣僚級電話協議
https://jp.reuters.com/article/usa-trade-china-consensus-idJPKBN1XB4TD
米中貿易協議“合意署名米国で”トランプ氏
http://www.news24.jp/articles/2019/11/02/10537495.html

※世界の主要株価インデックス ダウ平均も史上最高値更新です


週明け11月4日月曜は韓国の株価インデックスKOSPIが一段高。

韓国は輸出立国なので景気を先行するインデックスとして
ウォッチする向きもありますが、これは好転の兆し?!
何か材料があったわけではないですが、、、
ASEANにて安倍首相と文大統領が10分程度の会談が
実現したことが伝わったことで上昇しただけだとしたら
全く中味はない上昇ですが、、しかし、チャートの改善が
素直に好感される可能性もありますね。

26484ドルダウ平均CFDロングは継続です。

為替のポジションですが、ポンドドル1.2841ドルLを
1.2926ドルで決済しました。

10月半ばにかけての急騰の勢いがなくなってきたこと、
最初の押し目からの高値越えに失敗しそうなこと、
そして、IMM通貨先物ポジションのポンドショートが激減してきた、、
というようなことで、まずは手仕舞ってテイクプロフィット。

※IMM通貨先物市場で、ポンドのネットショートがかなり減ってきた


さらにこんな記事。

為替トレーダーの最大不安「ブレグジット党」-労働党党首でない
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-11-01/Q086FVT1UM1201?srnd=cojp-v2-overseas
・ゴールドマンポンド高の方向に賭けるロングポジションから手を引いた。
・ナイジェル・ファラージュ氏率いる「ブレグジット党」に不安

 →ジョンソン首相率いる与党保守党は、ファラージュ氏と協定を結ぶ可能性をかねて否定してきたが、EUと首相が取り決めた離脱合意の実現のために単独で十分な支持が得られない場合、同氏に頼らざるを得ない状況になりかねない。

英選挙、離脱合意撤回なければ全議席で争う=ブレグジット党党首
https://jp.reuters.com/article/britain-election-farage-idJPKBN1XB4NI
・有権者の10%以上がブレグジット党を支持
・ジョンソン首相からの回答期限を11月14日と設定

トランプ大統領がジョンソン首相とファラージ党首が組めばいい、
などとアドバイスしたとかしないとか、そんな話もありますが(笑)
ファラージ氏はジョンソン首相のブレグジット案には反対しています。
真っ向から戦う姿勢のようですね。

ファラージ党首は12月12日の総選挙に出馬しない事を表明しましたが、、

英離脱党党首、総選挙出馬せず
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019110300541&g=int

そもそもこのファラージ氏は欧州議会議員で英国会議員ではないようで。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B8

まだ完全に合意なき離脱リスクが消えたわけじゃなさそうね。
12月の総選挙で保守党が勝つのが当然とみていると、火傷しそう、、、
ということ楽観シナリオでのポンドロングに自信がなくなってきたわ。

今度は1.2925ドルで軽めにショートを作っています。

ドル円ロングでもよさそうですが、
見込める値幅があまり大きくないと思われますので、
ポンドドルショートのみ。

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