2019年11月11日月曜日

 週末にまたヒヤリとさせられるトランプ大統領発言が。

11月9日 0:18
トランプ大統領、関税撤回での米中合意を否定-期待に水を差す
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-11-08/Q0NOKBT0AFB401

トランプ米大統領は中国に対する関税を完全に撤回することに、米国は同意していないと述べた。米中貿易合意をまとめるために米国が関税で譲歩するとの期待は、この発言で薄れた。

ところが、このニュースを受けても、米株などリスク資産は大きく
崩れることがありませんでした。

この夏くらいまでだと、米中通商交渉のネガティブニュースには
過剰に反応して

ここにきて、米中通商交渉のヘッドライン、
善きニュースには大きく反応して、
悪いニュースには反応が鈍くなってきた、、、というのは何故?!


 ★FRBが10/15~月額600億ドル(6兆5000億円)の資産買い入れ再開⭐️
 少なくとも2020年4~6月期までは続ける→バランスシート再拡大。

これのせいじゃないかな、、、という指摘がありますが
私もそんな気がします。

もちろん、パウエルFRB議長は「量的緩和ではない」としていますが
これを「隠れQE」と呼ぶ向きもありますね。そう、だって
短期国債だとはいえ、資産買入れ再開だもの、QEですよね、それ。

ほら、バランスシートまた膨らみ始めたわ。


※9/17に突如として、レポ市場の金利が急騰
(短期市場でドル不足が発生したと考えられる)
NY連銀が10年ぶりにレポ市場に資金供給を行ったものの、
以降、レポ金利が高い状態が続いていたことへの措置であり、
決して量的緩和再開ではないというのがFedの立場。

レポ市場=主に国債を担保に短期の資金を貸し借りする市場

日銀も変わらず資産買入れを伴うマイナス金利政策を継続していますし
ECBも11月から月額200億ユーロの債券買い入れ再開(終了期限なし)
中国もファシリティ金利引き下げとか可処分所得引き上げとか
いろいろと景気テコ入れ策を打ち出しています。

要するに世界大金融緩和相場、、、なんですね。

下方修正が目立つ企業業績をみても、ISMやPMIなどの景気指標をみても
積極的に買える相場とは思えないのですが
(ただしグローバルPMIはボトムアウトの兆候も)
この世界金融緩和相場で、企業業績や世界的な景気指標の落ち込みを
再浮上させることができるかどうか、ってとこが見ものですね。

ただ、強気派も増えてきたのがちょっと気になりますね。
先週ダウロングは手仕舞ってしまって
株価インデックスはノーポジで、、、
まだ、再構築できていません。

ここからさらにバブル相場が来るとしても、
ちょっとくらい押し目が欲しいなぁ…💦

為替市場、通貨インデックスを見ればドル独歩高が一目瞭然。

ドル買い継続です。
ドルを買って、ユーロとか、カナダ、スイスフラン、キウイを売る
というのがここまではトレードの成果が上がった取引ですね。

私は、ポンドドルショートを持っていますが
こうしてみると、他通貨に比べて値動きは実に小さかった・・・

ただ、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが8日、
英国のソブリン信用格付けの見通しを「ネガティブ」に引き下げており、
ポンドにとっては売り材料かと。
見通し引き下げで、格下げではないのですが。
ということで.もう少しポンドショート継続。

そしてこのドル高ですが、ドル金利が上昇していることが背景かな。

過去、米国の予防的利下げが打ち止めになると
金利が上昇するのがパターンだったようで、
今回もその経験則通りの動きになっているんですね。

米長期金利がボトムアウトしたなら、ドル金利上昇で
ドル買いが旺盛になっているというのはわかりやすい展開です。

※米長期債利回り


ということで、ドル円ロングでもいいかも。。。
反面、しばらくゴールドは調整局面ですね。

今週はドル円ロング、ユーロドルショートのチャンスを狙います。
そうそう、今週は13日にNYの金融政策会合が。

NZは今年5月と8月に2回利下げを実施。
特に8月は1.50%→1.00%へと0.5%の予想外の大幅利下げを発表。
9月の会合では金利は据え置かれましたが、声明では
追加利下げの可能性を排除していません。 

第3四半期の雇用統計も予想外の悪化となっており
今回はさらなる利下げの発表があるかもしれません。

ということで、NZドル/ドルショート狙いもありかな。
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