先週末には米FRBのパウエル議長が利下げを示唆していたし、
今日は東京時間オープン前から日銀が動くとの噂にマーケットは反応。
実際、週明け2日10:00日銀の黒田総裁は談話を発表。
談話発表、ってのが何やら特別感が漂いますが、中味は薄い。
「適切な金融市場調節や資産買い入れの実施を通じて、
潤沢な資金供給と金融市場の安定確保に努めていく方針」
具体的に何ができるの?
・ETF=上場投資信託の買い入れを積極的に行う方針
・2日早速、国債を買い入れる形で金融市場に5000億円を供給
5000億円ですか・・・。
日銀は今日2日まで5日連続でETFの買い入れを実施していますが
今日3/2の買い入れ額は1014億円。1日の買い入れ額としてはこれまでで最高。
通常は700~800億円程度ですので巨額投入と言えますが、
日銀による株買いが永久に続けられるわけではありませんし
こうした金融面からのサポートでCOVID-19による景気後退リスクが
払拭できるものではありませんので、
アナウンスメント効果程度かと思います。
利下げ余地はないですし、日銀の緩和カードはあまり残されていません。
しかし、これまであまりにも下がり過ぎていたということもあって
一定の戻りを演出するきっかけにはなったようで
2日の日経平均は 201.12円高の21344.08円で取引終了。
このまま日経平均を上昇させ続けることが出来る材料とは思えませんが
米国の利下げ期待も足元のマーケットの反発を期待させています。
フェドウォッチを確認すると3月のFOMCでの利下げ織り込みは100%。
しかも、0.5%の利下げ織り込みが100%です💦
CNBCのリサーチでは、なんと3月FOMCでの利下げ幅0.75%?!
これが99%織り込まれているようですが
さすがに一気に3回分の利下げやっちゃうと逆効果のような気が・・・。
(残される利下げ余地が減る・そんなに酷い状況なのかと不安を煽るetc...)
ということで、ちょっと市場の利下げ催促が過ぎる気もしますが
これだけ下落した後なので
(ダウ平均は2/28まで7日続落、週間下落率12%を超え)
利下げ催促期間、一定の戻りがあるかもしれません。
※ダウ フィボナッチリトレースメント
ダウは38.2%程度戻っても下落トレンド継続です。
ダウCFDを25705ドルでちょっと拾いました。戻り狙い。
リバウンド狙いなので、コストまで落ちればさっさと撤退します。
先週、買い参戦して爆死しましたので・・・💦
ではドル円はどうなるでしょうか。
米国が思い切った利下げをするというなら、ドル金利低下ですので
ドルは下落しますね。
ドルインデックスを見るとドル安です。
圧倒的ドル安!!
あ、これユーロ高という側面も大きいですね。
今回のユーロ高ですが、
マイナス金利のユーロが平時ではキャリー通貨となっていたため
リスクオフ相場でこれが巻き返されることによって
引き起こされたと思われ、ユーロ高によるドル安だったと考えられます。
しかし、今後ドル金利が低下するなら、
今後はドル安主導でのユーロ高となると考えることもできる。
巻き戻しによるユーロ高に加えて、ドル金利低下によるドル売りが加わると
ユーロドル上昇はしばらく止まらないかも。。。。
ではドル円はどうでしょう。
利下げを好感する形でダウが上昇するなら、
ドル円も上昇するかもしれません。
しかし、ドル金利は低下ということで日米金利差は縮小するわけで、
金利差という尺度でみればドル円は下落バイアス。
どちらが勝るのかが難しい。
米株が戻り局面入りするとクロス円が上昇するとも思われるので
クロス円ショートもしばらくは厳しい。
戻り売りスタンスですが、売り増しを早まることはないか。
ポンド円ショート継続のまま新規ポジは作らず。
ユーロドルがまだまだ行きそうなので、遅ればせながらユーロ/ドルを
1.1082ドルでロング参戦。
随分上昇してきたのでここから乗るのは怖いんですが💦
これはユーロドル週足チャート。
これまでの下落トレンドのレジスタンスにぶつかっています。
ここで叩き落されるリスクもあって、ちょっと勇気が要りますね(-"-)
もし、この下落チャネルを抜けて上昇すると
200EMAくらいまで上がるかも、、、なんて期待してます。
丁度長期下落の0.382%戻りと重なる1.145ドルアラウンド。
※今日はOECDの世界経済見通しの発表もセンチメントを悪化させました。
◆OECD世界経済成長見通し引き下げ◆
・今年の世界の成長予測を19年11月予想から0.5ポイント引き下げ、2.4%へ
・金融危機以来の水jy分に落ち込む
・現実化するなら、各国の協調行動が必要に
短期リバウンド相場があっても、やはり高値越えは難しいと思います・・・。
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