トランプ大統領が緊急記者会見を行うなど、世界問題に発展してきた
COVID-19の感染拡大ですが、重要なポイントは
「未知のウイルス」であり特効薬もワクチンもまだないこと。
暖かくなれば終息すると断言はできません。
新型コロナ、「春に終息」と言えないこれだけの理由
SARSとMERSに季節性の証拠なし、証拠に基づかない予測に専門家が警鐘
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/022700130/
しかし、先週は世界同時株安の様相を呈しました。(上海除く)
27日に発表された1月の米耐久財受注額や米仮契約住宅販売指数は
市場予想を上回っているのですが、指標どころじゃないですね。
※米株主要インデックス一覧 日足
日足チャートでは一気に200EMAを下抜けています。
VIX,恐怖指数は一気に49.48まで急伸。
これを受けてリスクパリティの売りが断続的に出たものを推測されます。
※リスクパリティの売り
株や債券などの価格のボラティリティーに応じて資産配分を変える戦略で
リスクを変動率(ボラティリティ)に応じてそろえるため
変動率が上がると、リスクを下げるために株を手放さなければならず、
機械的に株が売られてしまう。
つまりVIXが急上昇すれば株を自動的に売らねばならないということ。
こうしたリスクパリティ型の運用が増えているため、
VIXが下がらないことには、株が上がることはないでしょう。
VIXがさらに上がれば、株の売りがさらに出てくるということです。
そしてその資金は債券に振り分けられるものとみられますが
それにしても米債に資金が集中しすぎ。
27日、米債利回りは軒並み過去最低を更新してます。
10年債利回り一時1.24%
30年債利回り一時1.74%
※米債利回り比較
さすがにFRBもこの事態を看過できないと見えて
週末金曜、パウエル議長が利下げを示唆する声明を出しました。
FRB議長、ウイルス注視し「適切に行動」と表明-利下げの可能性示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-28/Q6FFKVT0G1LH01
これを受けて、NYクローズに向けて米株は急速に下げ幅を縮小して引けましたが、
これで安心となるでしょうか。
CME Fedウォッチでは3月のFOMCでの利下げ織り込みは100%
4/29FOMCで84%、連続利下げの可能性が出てきました。
これを材料視していったん米株市場がリバウンド局面入りする可能性も
ありますが、この週末は中国のPMIが発表されてて、
これがまた酷い数字だったんですよね、これは週明けのマーケットにも響きそう…。
◆中国2月PMI製造業購買担当者指数 35.7(予想45.0 前月50.0)
◆2月非製造業PMI 29.6 (予想50.5 前月54.1)
もちろん、過去最低の数字です。。。
ということで、米国の利下げを囃して戻る局面もあろうかと思いますが
今週はビックイベントが控えているんですよ・・・。
◆2日(月)◆
10:45 中国財新製造業PMI (2月) 予想46.0 (前回51.1)
24:00 米ISM製造業景況指数 (2月)予想51.0 (前月50.9)
東京市場前場に中国製造業PMIが発表されるため、荒れそう。
そしてNY時間に出てくるISM予想が結構高めなのよ。
この指標発表には要注意。
◆3日(火)◆
12:30 豪中銀政策金利 0.75%据え置き予想
RBA金利据え置き予想なんだけどRBAは2019/20年度(6月期)の国
GDP成長率の予測を2%とし、0.5ポイント下方修正しています。
金利先物市場での利下げ確率は90%を超えている?!
コンセンサスは据え置きなので、利下げがあればサプライズかと思いますが。
豪ドルがさらに売られる可能性もありますが
米国も利下げを示唆していますので、読みにくい。
◆米大統領選スーパーチューズデー
3月3日はなんといってもこれでしょう。
民主党候補者選び、ヤマ場のスーパーチューズデー迫る
新投票制度のカリフォルニアは混乱必至
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/02/post-92537.php
2/29のサウスカロライナ州予備選では、バイデン氏が初勝利。
マーケット的にはサンダーズ氏よりいいんだけど、
今のマーケットはこれを全く材料視するムードにないですね。
今回の予備選現在優勢なのはサンダース氏ですが、
他候補を圧倒しているかというとそうでもない。
3/3は14の州の予備選・党員集会が集中するスーパーチューズデーですが
特に注目を集めるのは大票田のカリフォルニア州。
サンダース氏で決まってしまうと、株はもう一段安を覚悟?!
◆4日(水)◆
9:30豪GDP (第4四半期) 予想0.4%
22:15米ADP雇用統計 (2月) 予想+17万人(前回29.1万)
24:00米ISM非製造業総合景況指数 (2月) 予想55.1 (前回55.5)
24:00カナダ金融政策会合 1.75%据え置き予想 利下げあればサプライズ
◆5日(木)◆
22:30 米労働生産性 (第4四半期) 予想1.4%
カーニー英中銀総裁、講演 ポンド動くか。
ダラス連銀総裁 NY連銀総裁講演 利下げに言及あるか
◆OPEC臨時総会
追加減産が検討されています。
現在出ている数字は日量60万バレル。
60万バレルの追加減産合意はすでに織り込まれています。
さらなる拡大がないと原油は上がらないような気がしますけど、、、、。
◆OECD経済見通し
世界経済生長の下方修正がありそうですね。
マーケットに悪材料視されるリスク。
◆6日(金)◆
22:30 米雇用統計 (2月) 予想+18.5万(前回22.5万)
22:30米貿易収支 (1月) 予想▼488億ドル(前回▼489億ドル)
◆OPECプラス会合
前日のOPEC会合をうけて、ロシアなど非加盟国と協議。
ロシアが協調姿勢を見せないとネガティブ。
さすがに今回はグダグダ言ってる場合じゃないと思うけど。
◆8日(日)◆
米市場、夏時間に移行
月曜にイスラエル総選挙があるのですが
2度目のやり直し総選挙(国会定数120)の投開票なのね。
昨年の4月と9月にも総選挙が行われたものの新政権樹立に至らず、
1年以内に3度目の選挙が行われる異例の事態なのだそうです。
その3度目の選挙のやり直し選挙??
トランプ米政権が1月に中東和平案を発表していますが
イスラエルの選挙が米国政治やマーケットに影響があるでしょうか・・・?
イベント盛りだくさんですが、先週の値動きで気になるのがゴールドの急落です。
※ドル建てゴールド
これは換金売りじゃないかしら、、、ってのがもっぱらの見方。
これまで、株売り債券買いの時はゴールドは買われてきました。
ところが、先週はゴールドが売られている、、、キャッシュ化されている?
つまり、来るとこまで来た。
損失補填しなければならないところが出てきたってことじゃないの。
ということで、今週は短期リバウンドがあったとしても
本格的な買い相場到来ではないと思っています。
ドル円の月足は三角持ち合い上抜け失敗。
このいやな上髭は、今後の円高を示唆しているような気がします・・・。
ポジションですが、木曜深夜に作ったダウ、日経CFDロングは
朝起きたら消滅してました。ロスカットです
戻り狙いのスケベロングでしたが・・・・まだ早かったわね。
ユーロドルショートもまだ早すぎた!!こちらもロスカット。
そして、金曜、110円を割り込んできたドル円を109.61円で、
そして、140円を割り込んできたポンド円を139.78円でショートしています。
朝方、パウエル議長の利下げ示唆で、あらゆるマーケットが
逆流し始めたように見えますが、戻り売り継続でいいのでは、、、。
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2020年3月2日月曜日
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