2020年3月16日月曜日

パニックに陥って下がりに下がった先週のマーケット。
週末のトランプ大統領の会見を受けて猛烈に反発してNYクローズ。

トランプ米大統領、国家非常事態宣言 新型ウイルス対策に500億ドル支出へ
https://www.bbc.com/japanese/51883975
・最大500億ドルの連邦政府予算を検査や治療の拡充に充てると発表
・日本時間17日からイギリスとアイルランドも入国制限
・トランプ氏の検査結果は陰性

3月に入ってから、世界各国の中央銀行が緊急利下げや流動性供給を
次々に打ち出しているにもかかわらず、下げ止まることのなかった
マーケットですがトランプ大統領の非常事態宣言で上がるというのも、腑に落ちぬ・・・。

週末リスクを避けるための買戻しのきっかけを作ったのかもしれませんが
短期的に下がり過ぎた分、戻りを入れる局面に入った可能性もありますね。

※ダウ平均 日足

3月に入ってから世界がどのように新型コロナウイルスに対処してきたか。

◆米国 FRB◆

3/3 緊急利下げ 0.5%

3/11 短期レポ市場資金供給強化
   従来2000億ドル以下の供給量を5000億ドル以上に引き上げると発表
3/12~13 1兆5000億ドル(約158兆円)以上を短期金融市場に供給

◇18日 FOMC さらなる利下げに加え社債、CPなどの資産買入れ発表か。

FRBのバランスシートは急拡大中。
 

◆日本 日銀◆

3/2~3 国債買い現先オペ5000億円(3日応札1500億)

3/12~13 ETF 1000億円超買入れ (3月買入れ総額13日までで6000億)

3/13 ・国債買い現先オペ5000億円 (応札5億円、札割れ)
   ・償還までの期間が5年超10年以下の国債を2000億円買い入れ
   ・公開市場操作も予定額1兆5千億円で実施

3/14 ・黒田東彦総裁を本部長とする新型コロナ対策本部を設置

◇19日 日銀金融政策決定会合
   ・現行6兆円のETFの買い入れ枠増額か
   ・マイナス金利は・・・?
   
◇日本の財政出動は・・・   
   ・事業規模10兆円から20兆円の経済対策案が浮上
   ・消費税減税案も浮上、麻生大臣は慎重姿勢。。。
   
アングル:10─20兆円規模の経済対策案浮上、新型コロナで現金給付など検討 https://jp.reuters.com/article/japan-economy-package-idJPKBN20Z11J
   
緊急の経済対策 消費税減税も検討か
https://www.fnn.jp/posts/00433827CX/202003131910_CX_CX

「2年程度、消費税増税撤回してよい」 浜田宏一エール大名誉教授
https://special.sankei.com/a/politics/article/20200314/0001.html

◆欧州 ECB◆
 
3/12 ・金利を▼0.5%に据え置き
  
  ~新たな緩和パッケージ発表    
   ・債券購入~19年11月~の月額200億ユーロに加えて
     2020年末まで1200億ユーロ(約14兆円)分追加で確保
   
   ・追加の長期資金供給オペレーション(LTROs第3弾)導入
           
    ※LTROs=貸し出し条件付き長期資金供給オペレーション

銀行は既存の長期資金供給オペについて、最低マイナス0.75%で借入れ可能
銀行がECBに預金した場合に適用される金利より低く、
同オペを通じた借り入れの上限額も資産規模の半分までに引き上げる
  
・ラガルド総裁失言、と厳しい評価も。
「ユーロ圏における最も安全な国債と他の国債の利回り差を
          解消するのがECBの政策意図ではない」
  
利下げ期待があった向きにはマイナス金利深堀がなかったことに失望、
そしてラガルド総裁の発言に失望との評価で、ユーロ売り。
まあ、先週の場合、ドル買いのフェーズに入っちゃったので
何をやってもユーロは売られたと思いますが、、、 
  
◆ドイツ◆

3/13 ドイツが無制限の資金支援表明、必要に応じ追加刺激策も-新型コロナ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-03-13/Q74RH7T1UM0Z01
・企業などの資金繰りを支援するため、
  総額に上限を設けない無制限の信用供与を実施すると発表
・ドイツ政府はこれまで財政健全化を重視してきたがスタンス変更か

◆英国 BOE◆

3/10 0.5%緊急利下げ →0.25%へ

3/11 新型コロナ対応で4兆円規模の経済対策を発表
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-03-11/Q715Q3DWRGG701
・経済対策費として300億ポンド(約4兆650億円)を拠出
・公共投資額65年ぶり(1955年以降で最高)水準
・道路や鉄道、ブロードバンド、住宅、研究への投資

◆豪州 RBA◇

3/3 政策金利引き下げ 0.75% → 0.5% (過去最低金利)

「理事会は豪経済を支えるために一段の金融緩和を実施する用意がある」

◆カナダ BOC◆

3/4 1.75% → 1.25% 利下げ(4年8か月ぶり)

3/13 緊急利下げ 1.25% → 0.75% 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56793310U0A310C2000000/

◆スイス◆

3/14 100億スイス・フラン(約1兆1250億円)規模の緊急支援策を発表


ここまでやって、全く反応しなかったマーケットでしたが
週末はトランプ大統領の会見きっかけに下げ止まりました。

緊縮脳ケチケチのドイツまでもが財政出動に言及したことで
世界的な金融+財政のポリシーミックスが、さすがにマーケットの動揺を
鎮静化させるか?日本も動かないとですよね。

◇日経平均 週足◇


3月第1週(2-6日)海外投資家は現物株を1536億円と4週連続で売り越し。
先物を合わせると1兆1000億円超の大幅売り越しです。

海外投資家の売りが止まらない状況が続いていますが
今週20日金曜って日本は春分の日休場なのね。

短期的な買戻しによる大幅上昇が見込めないこともない。
20日祝日前までに買戻しの上昇が大きくなってしまった場合は
逆に下落リスクになりますが、、、

日経平均の予想PERは年初14倍台から10.84倍まで低下していますが
新型コロナウイルスの影響で企業業績がどの程度悪化するか全く読めない。
これが果たして割安なのでしょうか?

ただしPBRで見ると 13日は なんと 0.84 まで低下しています。

一度、下げ止まって反発しても不思議はありませんね。
ただし、アベノミクス上昇の半値押しまできっちり下がるなら
16250円までの下落もあり。もう少し下げ余地があるとみています。
戻りは中期的には売りたいと思います。。。

30%も下落したら完全にベアマーケット入りですしね。

◇通貨インデックス一覧◇


圧倒的なドル高です。独歩高。

レパトリです。
あらゆるリスク資産を処分してドル(キャッシュ)に戻す動きが加速。
これでドル(キャッシュ)不足が起きていて、ドル調達コストも上昇中。

これがドル高の背景です。

緊急利下げを実施し、今週のFOMCでもさらに利下げして
ゼロ金利にするだろうことがわかっていても、ドル高になる不思議は
今、リスクオフが極まって、ドル資産に資金が集中しているために起きています。

◇ドルストレート一覧◇ ドル高ですね。


ドル高、円安なのでクロス円も高いですが、
ドルストレートではユーロもポンドも豪ドルも下落しているので
クロス円ロングはあまり妙味があるとは言えません。

やるならドル円か、ドルストレートでのドル買い。
ただし、先週かなりドル高が進んだので、いったん反落するかも。
ドルは押し目をじっくり待って買うべし、です。

リスク資産の短期的な戻りがあったとしても、
VIX指数が高いのでまだまだ気をつけないといけません。
ボラティリティが高い相場は続いているということです。

◇VIX指数◇


ドルキャッシュに戻すために、あらゆる銘柄に手仕舞いが殺到しましたが
今回のリスク資産の下落はスピードが、、、
AIやアルゴが支配するマーケットということなのでしょうか。

◇パラジウム

需給がタイトだということで(10年供給不足)買われてきたのですが、、、
自動車触媒ですので、今後訪れるだろう不景気で自動車売り上げが落ちるかも、
という心理悪化もあるでしょう、、

◇東証REIT指数 なにこれ、、、、コワイ(*_*)

安泰な市場などどこにもないってことね。
なにもかもです。
リスク回避時に資金の受け皿となるゴールドでさえこれです。

◇ゴールド


◇ビットコインだってこの有様


◇原油


下落の第2フェーズのきっかけを作った原油が戻らないことには
正常化という意味での買いスタンスには立てません。

ということで、あくまで短期戻り相場でインデックスは買い目線。
FXではドル買い目線でおりますが、
中期的には、株価インデックスは再度売り。

ポジションですが、
週末にダウCFD、日経平均CFDをロング。
ドルストレートでドル買いポジションを作り直しています。

トランプ大統領の会見まで起きていられず(;'∀')
OCO注文(ロスカットと利食いの両方)を置いて寝ちゃったのですが
ダウのみ利食いがヒットしてポジション消えてました。


ダウ 21150ドルL → 23000ドル 手仕舞い

日経16990円L 保有中 18500円に注文を置くも届かず。
週明けの地合いを見て、短期では利を伸ばす方向で継続するかも。

ポンドドル 1.23903ドルS 

豪ドルドル 0.63312ドルS

これ、ポンドの月足なんだけど 1.925ドル辺りを割り込むと底なし沼
英国は、国民の多数がコロナウイルスにかかることで「集団免疫」を
つけることを流行収束の目標とする、という独自の対処をするようで(;'∀')
(さすがにこれ撤回するんじゃないかな・・・)

英首相の「降伏」演説と集団免疫にたよる英国コロナウイルス政策
https://news.yahoo.co.jp/byline/onomasahiro/20200315-00167884/

これ、ポンド買いにはならないように思います・・・。

今週の予定

■3/16(月)
1月機械受注(8:50)
中国 2月工業生産(11:00)
中国 2月小売売上高(11:00)
中国 2月都市部固定資産投資(11:00)
英中銀総裁にベイリー氏が就任
米 3月 NY 連銀製造業景気指数(21:30)
米 1月対米証券投資(17日 5:00)
休場:メキシコ

■17(火)
ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)
独 3月 ZEW 景況感指数(19:00)
FOMC(~18日)
米 2月小売売上高(21:30)
米 2月鉱工業生産・設備稼働率(22:15)
米 3月 NAHB 住宅市場指数(23:00)
米大統領選挙予備選の予定(フロリダ州・イリノイ州・オハイオ州)

■18(水)
日銀金融政策決定会合(~19日)
2月貿易統計(8:50)
2月訪日外客数
米 2月住宅着工件数(21:30)
米 2月建設許可件数(21:30)
パウエル FRB 議長会見(経済見通し発表)
米州開発銀行(IDB)年次総会(~22日コロンビア)
米、EU の航空機に対する追加関税を現行の 10%から 15%に引
ブラジル中銀政策金利発表

■19(木)
黒田日銀総裁会見
2月消費者物価指数(8:30)
1月全産業活動指数(13:30)
NZ10-12月期 GDP(6:45)
インドネシア中銀政策金利発表
トルコ中銀金融政策決定会合
米 10-12月期経常収支(21:30)
米 3月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(21:30)
米 2月 CB 景気先行総合指数(23:00)

■20(金)
 春分の日
地下鉄サリン事件から 25 年
東京五輪の聖火到着(宮城)
米 2月中古住宅販売件数(23:00)
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