2020年5月4日月曜日

セルインメイという格言のある5月です。

@Kamada3 さんのTweetにこんな情報が。


https://twitter.com/Kamada3/status/1255931211387564032

これはジェフリーAハーシュ氏の「アノマリー投資」
という本でも検証されていて

〇1年で最高の(投資の)6か月は11月から4月まで
〇10月や11月に株を買って、4月や5月に売るという単純なトレード戦略を
用いるだけで、ほとんどの年に利益を増やして、リスクを減らすことが出来る


と書かれています。
これは米国株市場においてのアノマリですが
米株が下がって日本株だけが上昇できる地合いにはありませんので
日本株市場でも同様のことが言えると考えられます。

今年の場合、暴落からの急反発で、特にNasdaq総合指数は
年初寄り付き水準にまで回復してきているため、留意しておくべきかと。

米株市場は業績発表が本格化しているのですが
シェルの80年ぶりの減配だけでなく
テスラに関しては決算は悪くなかったものの
(3四半期連続黒字とか~
※「モデル3の生産台数」の水増し疑惑で
      FBIが捜査開始との未確認情報もありますが)
イーロンマスクCEOが「株価が高すぎる」とtweet、、、、
これを受けてテスラ株は先週末に10%を超える下落となっています。
何が起こっているやら。
(第3者による不正アクセスを指摘する声もありますが)

さらにバークシャーハサウェイを率いるウォーレンバフェット氏が
保有していたデルタ航空とサウスウエスト航空、アメリカン航空グループ、
ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスの株式を
全て手放したことを明らかにしており、
新型コロナの世界的大流行で航空事業は根本的に変容したと指摘。

アフターコロナの世界はそれ以前と同じに戻るということは考えられないと
指摘したわけで、これは経済、
そしてマーケットも等しくと受け止めていいでしょう。
バークシャー・ハザウェイの1~3月期決算は、
最終利益が497億ドル(約5・3兆円)の赤字でした。

米国在住の個人投資家さんが、バークシャーハサウェイ株主総会のQ&Aを
まとめて翻訳したブログを書かれています。
これは素晴らしい!!

Berkshire Hathaway株主総会のQ&Aをまとめました
https://www.saki-imamura.com/entry/Berkshire-Hathaway-shareholder-meeting_2020

ただし、今年は3月にすでに下落してしまったことで
FRBはじめ世界の中央銀行がすぐさま金利を引き下げ、市場の資金供給を実施、
量的緩和策にも踏み切っていることから、大暴落の再来はないと思っています。

しかも今年は大統領選挙年でもありますので、
この3月の暴落を超える下落が夏に向けて再来するのは
現政権にとって致命的ですよね・・・。

ここからは暴落はなくても、下落には備えておきたい相場展開と
なるとみていますが次の暴落があるとすれば、
新興国や中国の債務問題でしょうか。
これが問題になるのは今年ではなく、もう少し先じゃないかな。

新興国、止まらぬ資金流出 100日で10兆円超
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO5876396002052020EA2000?disablepcview=&s=4

景気が停滞する中国の債務リスク
https://www.scgr.co.jp/report/survey/2020041542524/

ボラティリティは低下傾向ですが、
大統領選に向けてはトランプ大統領が中国にタカ派的な戦略に出るとみられ
これが短期的にはボラティリティを激しくするのでしょう。
トランプ大統領のTwitterには警戒を強める時期に入っていくと思われます。

米、新型コロナウイルスめぐり中国への報復措置検討
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/post-93298.php

・中国への制裁発動や、新たな関税またはその他の貿易制限のほか、
国家は外国の裁判権に服さないとされる国際法上の「主権免除」を
中国に対し認めない措置などが検討されている。

先週末はこのニュースが、米株の下落を招き、オセアニアなどリスク通貨の
売りにつながったものと思われます。

なかでも米紙ワシントン・ポストが関係筋の話として
米政府高官が中国保有の米国債の一部を帳消しにすることを
協議していると報じたことで米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は
「全くの誤り」として報道内容を否定する騒ぎも。

現時点でこれが発動されることは、まずないと思われ、
また、過去にも例がないのですが、
実は米国債は米国の一存で無効化できるんです。
もちろん、米国として正当な理由がある場合ですが。

米国の安全保障などに敵対する国家の米国債は
「国際緊急事態経済権限法」等により
無効化出来る仕組みとなっているのです。
米国および米国の同盟国を攻撃するような軍事的行動が
あった場合が想定されているのですが
これが、バイオテロだと結論付けられたりすれば、
これが適用されないこともない。
報道に乗るくらいですから、過去前例のない米債無効化が
中国報復のひとつとして出てきているということですし、
もし、今後米中対立が激化して中国が軍事的行動に出た場合は、
初めてのケースとして、それが現実となるかもしれません。
そうなると米国の債務は帳消しになり、さらに財政出動が拡大できる・・・

いますぐにある話じゃないですけどね。
アフターコロナの世界では、何が起こっても不思議はありません。

米債の無効化は排除するにしても、対中制裁が話合われる中
例えば中国に対する資本規制を導入した場合は、
ドル売り要因となるでしょうか。
制裁された側の中国は外貨準備のドルを
他通貨へシフトすると考えられます。

ということで、ドル売りとなるリスクも孕みつつ、
足下でのリスクオンムードからリスクオフへの転換は
コモディティ通貨、オセアニア通貨の売りの方が強いので、
その意味ではドル高だったりしますので、一筋縄ではいきませんね💦

そうそう、先週4月30日の月末のロンドンフィキシングでは
ドル円が大きく上昇しちゃって、ドル円ショートが狩られました・・・。

月末ロンフィクは気をつけなくちゃいけないってのはわかっていたけど
こんなに動く~?!

※ドル円、クロス円 


※ドル円、ドルストレート

※欧米の機関投資家は、月末にポートフォリオのリバランスを行うケース多し。
ロンドンフィキシングについては、
去年書いたコラム③NY時間のところを読んでね。

FX取引時間帯:株式市場と為替市場の違い
https://media.monex.co.jp/articles/-/11492

ということで、106.89円ドル円Sは107.10円でロスカットされ、
さらに売り直したりしています。

※ドル円日足 線ひいても意味なかった・・・。


ロンフィクの特殊な値動きとみて直後106.85円で再ショート、
これが再び107.20円(ロンフィクの高値レベルに置いたストップ)で
HITして再度ポジション消えちゃったわ。このところ勝率悪し。


それから先週末、ユーロが強いとみて1.0983ドルでロングしているのですが
その後急伸し利益になったがぬか喜びで、行って来いになっちゃった…。
今アゲインスト状態ですが、週足で再び三角持ち合いの中に戻されるようなら
損切かな。
ここを明確に抜ければ、そこそこ大きめのユーロ高となるような気がするんだけど…。

※ユーロドル週足 結局レンジに戻される可能性もありますね・・・


通貨インデックス一覧を見てるとユーロ高、
スイス高傾向が強まっているんですが
これが継続するとは限らないのよね・・・。


GW時期とあって、このところのトレードはポジションを小さく抑えていますが
4月末のロンフィクには参りました。

ユーロロングのみです。

さて、今週は米雇用統計で凄まじい悪化が確認される見込み。
予想のレベルで米NFP▼2000万とか。

ちなみに3月雇用統計は、
①非農業部門雇用者数▼70.1万人
②失業率4.4%、
③平均時給28.62ドル(前月比+0.4%、前年比+3.1%)

4月分の予想は
①非農業部門雇用者数▼2000万人強
②失業率16%

すでに随分前から予想されていますので、これが出たからといって
ドル売りになるとか株安になるということではありませんが。

■5/4(月)●みどりの日
米 3月製造業受注(23:00)
休場:中国(~5日)、タイ

■5(火)●こどもの日
RBA豪州準備銀行理事会
インドネシア 1-3月期 GDP(13:00)
米 3月貿易収支(21:30)
米 4月 ISM 非製造業景況指数(23:00)

■6(水)
米 4月 ADP 雇用統計(21:15)
ブラジル中銀政策金利発表

■7(木)
英 BOE政策金利&声明&資産購入枠発表
  BOE四半期インフレ報告
米 3月消費者信用残高(8日 4:00)

■8(金)
豪 RBA四半期金融政策報告
米 4月雇用統計(21:30)
休場:英国
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GOLDは高値圏で持ち合いも、先週末は堅調に推移しましたね。





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