2020年6月22日月曜日

VIXがなかなか下がりきらないのが気になるマーケット。
先週末は再び35Pまで上昇しています。

※VIX指数


新型コロナウイルスの感染拡大第2波、これまでこうした事態を
スルーしてきた市場でしたが、
Appleが一部店舗の再閉鎖に動いたというニュースが
週末金曜日の米株売りにつながったとの指摘が。

アップル、米国内の一部店舗を再閉鎖 新型コロナ感染拡大で
https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2020/06/post-93733.php

それから懸念されているのが新興国。
ブラジルは19日、累計の感染者数が100万人を超えたようです。
ラテンアメリカのペルー、チリ、メキシコ地域全体の感染者は約190万人。
約20日間で90万人増で新震源地に。
中国も第2波拡大、北京は全人代開催が良くなかったとの一部指摘も。

第2波の北京「まるで監獄だ」 政権の威信かけ徹底対策
https://www.asahi.com/articles/ASN6N7JRYN6MUHBI00L.html

これが、今週以降、世界の株価にどう影響するか。
第1派の時のような暴落はないと思いますが
上がり過ぎた分の修正はあっても不思議じゃないと思うのですが、、、

ダウCFDショートがワークするか。

※米主要株価インデックス一覧 ダウのアイランドリバーサルはまだ生きている


注目は新型コロナ感染第2波だけではありません。

米中トップ会談の傍らで米国は空母展開。
波乱含みの米中外交トップ会談 米空母3隻を同時展開!中国は台湾防空識別圏に戦闘機侵入 両国とも一歩も引かない構え
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b58d77677cd5110da52e90d55bc0ffa2a2e1cb8

この会談、伝えるメディアによってトーンが異なるのですが💦
空母展開にまで言及していたのが夕刊フジくらいじゃないかな?

また、ライトハイザーUSTR代表が中国との経済分断は現実的ではない、
分断できるかと言われればノーだと語ったことに対し
トランプ米大統領は18日、
中国とのデカップリング(分断)という選択肢は維持していると述べています。

大統領選挙に向けて、こうした中国への圧力は増していくものと思われます。

選挙と言えば、トランプ陣営のオクラホマ州選挙集会。

トランプ氏、選挙集会強行 目立つ空席、挽回見通せず
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60611010R20C20A6000000/
この記事だけを見ると
トランプ陣営劣勢で支持率低下が裏付けられたように見えますが、

滝澤伯文氏 @OsafumiT のTweetを見て驚きました。
https://twitter.com/OsafumiT/status/1274684852764368903

選挙妨害にあたらないのかしら?
あらゆるところで大統領選挙に向けた熾烈な争いが繰り広げられています。

プラス材料ももちろんあります。
先週発表されたフィリー指数は良かった。

6月フィラデルフィア連銀景況指数 +27.5(予想▼21.4 前回▼43.1)
仕入れ価格、販売価格、新規受注、出荷などの項目が大きく改善。

その前週に発表されたNY連銀 製造業景気指数も急回復でしたね。
6月NY連銀景況指数 ▼0.2 (予想▼30  5月▼48.5)

また、トランプ政権は1兆ドルのインフラ支出を検討
というニュースが先週週初にありましたが

トランプ政権、景気てこ入れで1兆ドルのインフラ支出検討-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-06-16/QBZZ8AT1UM1101

民主党は週末、1.5兆ドルのインフラ支出を提案。

米下院民主党、160兆円のインフラ支出を提案−大統領に協議呼び掛け
https://news.goo.ne.jp/article/bloomberg/business/bloomberg-QC5CKYT1UMBI01.html

一方で日本株は底堅いですね。
日経平均はチャート形状を見ても、
押し目買い派がうまく行っている感じ。。。
※日本主要株価インデックス

こんなニュースも。

海外中長期勢、日本株再評価の兆し:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60554500Z10C20A6EN1000/
・日本株を組み入れる海外ETFの6月(17日時点)の資金流出入額は
 7カ月ぶりに流入超に転じている

私も中長期的には日本株ブルです。
短期的には、修正も欲しいところですが日本市場は日銀の買いもあって
思うように下がらないので、今回のショートはダウ。

そして為替市場のニュース、市場関係者の注目はこれ。

ドイツテレコム、米Tモバイル株取得「ソフトバンクGと協議」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60601180Q0A620C2NNE000/
・ドイツテレコム、SBGが持つTモバイルUS株の取得に向け協議
・SBGは4兆5千億円の資産を売却する計画
~これまでアリババ、子会社ソフトバンクの一部倍局で1.5兆円調達を発表
・23%保有のTモバイルをすべてキャッシュ化すれば達成できる?

TモバイルUS株を売却で得た米ドルで債務返済をするのか
円に替えてから債務返済するのかわかりませんが、
自社株買いするとしていますので、その分は円に替えて行いますよね。

というわけで、今為替市場関係者は
このディールに多大なる関心を持っています。
大倉キャプテンもこのニュースには関心を持たれていました。
円買い圧力になる、という話なのです。

ニュースが出た際にはすでにそうした玉は出てしまっている後かもしれません。
また、為替関係者の多大な関心を集めているとするならば
思惑だけですでに動いてしまっており、実際にはこれから出てくるのかもしれません。

すくなくとも、6月初旬ドル円が急騰して、円安トレンド発生かと
色めき立った後の円高の圧力は大きかった。
6月8日以降のドル円下落、そしてユーロ円売りはひょっとしたら、、、
その背景にこうしたディールがあったのでは?という観測もあるようです。

ドイツテレコムがTモバイルを取得するわけですからユーロドルにも
影響があるという見方も。
TモバイルUS株をドイツテレコムが取得するために
ユーロをドル転するという見方ですね。
これも実際のところ、いつどのような形で出てくるのかは不明ですが
半期末で(今年の場合)ユーロが上昇しやすいとしたこの時期に
先週あたりからドル売り圧力が強まっている背景は気になります。

こういうのは実需玉ですので、将来の反対売買が起こらない。
ということで、これによってテクニカル的に重要な節目を
突破するような動きにまで繋がってしまうと、それがそのままトレンド発生の
トリガーとなってしまうことも少なくありません。

このニュースの効力はまだ今週以降も残されているものと思われ
ドル円、あるいはユーロ円での円高、
ユーロドルでのユーロ売りドル高圧力は継続するかもしれません。
それでも半期末なので、ユーロは上がるんじゃないかという気も。。。
この辺りは慎重に見極めたいところ。現時点ではノーアイディア。

あ、先週ショートして一度手仕舞ったポンドですが
再ショートしています。

ポンドドルの1.2420ドルS
ポンド円の132.58円S

理由は合意なき離脱リスクを市場が織り込んでいないのでは?という点。

欧州議会、英国の合意なき離脱に備えるようEUに呼びかける
https://jp.sputniknews.com/europe/202006197554769/

また、先週木曜のブログにも書いています。
http://hiroko.yutaka-shoji.co.jp/2020/06/mpceu.html

先週のひろこのスペシャリストに聞く!もまだ見ていない方は是非。
経済産業研究所 上席研究員 藤和彦氏に
原油安の先にあるリスクについてお話しを伺いました。
 https://youtu.be/bdLhTejFBlo
ひょっとしたら年内WTI原油価格が100ドルを超えるかも?!
と藤氏。注目はサウジアラビア。
政情不安は甘く見ない方がいいかもしれません。
是非ご覧ください。25分ほどの動画です。


今週の予定

22日(月)
ユーロ圏消費者信頼感指数 速報値(6月)
米中古住宅販売件数(5月)
アップル世界開発者会議(26日まで)
ASEAN首脳会議(30日まで)

23日(火)
ドイツ製造業PMI 速報値(6月)
ユーロ圏製造業PMI 速報値(6月)
米新築住宅販売件数(5月)
ボルトン前大統領補佐官の回顧録、発売予定

24日(水)
11:00 NZ中銀政策金利
タイ中銀政策金利
ドイツIFO企業景況感指数(6月)
シカゴ連銀総裁、討論会参加
セントルイス連銀総裁、討論会参加
IMF経済見通し公表

25日(木)
フィリピン中銀政策金利
米GDP 確報値(第1四半期)
米新規失業保険申請件数(20日までの週)
FRB、大手金融機関ストレステスト結果発表
中国・香港市場、端午節のため休場

26日(金)
米個人所得支出(5月)
中国市場、端午節のため休場
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