2020年7月17日金曜日

中国の4-6月期のGDPは 前年同期比 +3.2%ですって! ひゃー
1-3月期が▼6.8%(統計開始後最大の落ち込み)でしたので
スーパーV字回復です。
2四半期連続マイナスを回避できましたので、リセッション(景気後退)には
陥らずに済んだ、ということになります。

中国の経済回復に太鼓判、となれば株価はあが。。。。下がってる!!
てか、暴落に近いんですけど・・・

※上海総合指数


強いGDPを受け当局の緩和ペースが緩やかになるリスクに反応した、
と解説されているんですけど、、、、

その他にも政府系のファンドや大株主による企業への出資比率引き下げや、
中国本土と香港の相互取引を通じた大規模な資金流出が起きていることなども
センチメントを悪化させたとの指摘もありますね。

リーマン前や2015年の盛大に弾けたバブル相場の教訓から
今回、中国当局はバブル化させぬようハンドリングするとみられているようです。

また、こんな指摘も。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-07-16/QDJRKZDWRGG401
・貴州茅台酒の商品が高価であることから賄賂に使われていると指摘、
 貴州茅台酒株が急落。

共産党の機関紙のSNSによる投稿ということで
反汚職キャンペーンが始まったのでは、
ということでセンチメントが悪化したとかなんとか。

これも、市場のガス抜きの一環と見ることもできますね。

中国株が崩れても、米国や日本の株価にそれほど悪影響はないと思います。
米中貿易交渉などと言っていた2019年までは市場のテーマの主軸でしたが
ポストコロナは「米中デカップリング」が新常識となりつつある気がします。

とはいえ、今日16日の日経平均は小幅安。強くはなかったですね。
ダウは底堅いものの、ナスダック総合指数に天井感が漂い始め
GAFAM銘柄が利食い旺盛となってきていることなどから
先行きを慎重にみる向きも出てきたようですが、
米株の場合、グロース(成長銘柄)からバリュー(割安)銘柄に
資金シフトしているだけ、って可能性もあって、
インデックス取引は難しい局面。
やるならダウロング、Nasdaqショートかな・・・・。

為替市場もドル円は相変わらずのレンジ。

今日は欧州、ECB理事会でしたが特筆すべき事項が何もない・・・

ECB、緊急購入プログラム1.35兆ユーロで据え置き-金利も維持
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-07-16/QDK8SLT1UM0X01
・中銀預金金利もマイナス0.5%で維持

むしろ17-18日のEUサミットでの復興基金の合意があるかどうかが
注目ですが、ユーロは下値固く推移しています。

むしろドル安が主導している相場なのでは、って感じもありますね。
リスク選好ならドル安になる、というのがコンセンサス。

ユーロとポンドの動向を整理したい方はこちらを是非。
今週の「ひろこのスペシャリストに聞く」は
ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子さんに
【英国もマイナス金利導入するの?】
  ユーロ・ポンド ドル主導相場の中で をテーマにお話しいただいています。


今夜の米指標も好結果。

①米6月小売売上高 前月比 +7.5%(予想+5.0%  前月+18.2%に上方修正)
・前年同月を小幅に上回る
・5月が良すぎた分、地味に見えるが外食アパレルが弱かった

②米7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 24.1(予想20 前月27.5)
・前月より低下も予想を上回る

③7月 NAHB住宅市場指数 72(予想 61 前回 58)
・住宅建設業者の景況感を示す
・今後6カ月の販売予測集計→先行指標として注目される指標

米国は、経済指標良好でドル買いではなくドル売りです。
円と同じですね。リスクが高まると円高。いい相場となれば円安。

ということで、全般ドル安基調が続いています。

これによりユーロ/ドルのロングはうまく行ってるのですが
解せぬのかポンド。。。毎日どっちに行きたいのかろうそく足はひげだらけ。
ポンドは今手出し無用通貨ですヽ(`Д´)ノ

豪ドルにとって今日は材料が2つ。

①6月の雇用統計で失業率悪化、1998年11月以来の悪い数字
https://jp.reuters.com/article/australia-unemployment-rate-idJPKCN24H092
・豪6月失業率 7.4% (5月7.1%)
・ただし労働参加率は4月以来の高水準。
・失職した人が職探しを始めるも就職先が見つからないケースが目立つ

豪ドル、あまり反応せず。

もうひとつは

豪州で中小企業向け賃金補助制度を拡充、景気支援策の一環
https://s.minkabu.jp/news/2714900
・中小企業が雇用する研修生の賃金補助制度の大幅拡充に向け
 15億豪ドル(11億米ドル)を投じる計画
 
・より広範な企業を対象とする総額600億豪ドルの
             給与支払い補助制度は9月終了
 ~その後も景気支援を続けていく姿勢を示す
 
・失業率悪化への対策として、総額5億豪ドルの再教育支援も同時に発表

これは評価していいんじゃないの?!
為替市場、ニュースに反応している風ではないのですが💦

豪ドルは下値固く推移しているので豪ドルロングも継続です。
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