中長期ではユーロが底入れ完了で上昇すると思っているものの
短期目線では、いったん調整入りかな。
投資家らが総強気の様相を呈してきました…。
ヘッジファンドがユーロに強気、米選挙後に1.25ドルへの上昇見込む
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-08-20/QFCYB7T0G1KW01
またこんな考察も。
堅調ヨーロッパ経済に潜むユーロ高の爆弾
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/08/eu-229.php
ユーロ圏が非常に開かれた経済だということだ。アメリカではGDPの12%にすぎない生産品・サービスの輸出が、EUではGDPの30%近くを占める。
開放的である上に、輸出に依存しているというEU経済の特徴は、ユーロが上昇し続ければユーロ圏に深刻な問題が起きる可能性を意味する。そのような変化は地政学的な観点からは望ましいかもしれないが、経済的には望ましいとは言い切れない。ユーロ圏のように極めて開かれた経済にとって、これは重大な欠点になり得る。
ということで、ユーロ高はユーロ圏経済にとって
マイナスであるというお話しなのですが、
現状欧州はマイナス金利ですし、
ユーロ買いポジションはスワップ支払い側となりますよね。
それでもユーロに強気な投資家が増え、
現実に上がり出したってことは、もう抑制が効かない
フェーズに入ったってことですから、
大局ではユーロ上昇トレンドは止まらないでしょう。
ただし、短期的には投機筋らのポジションが過去最高水準に
買い越しになっちゃってるので、ポジション整理が入らないと
さらなる上昇は厳しい状況かな。
この場合のポジション整理というのは、手仕舞いが入るということね。
手仕舞いが入るということは一定の調整があるということ。
別に先週ドル金利が上昇したわけじゃないですし
※米長期債利回り むしろ下がってる
株が下落してリスクオフになったわけじゃないですし
※米主要株価インデックス一覧 Nasdaqはどこまでいくん?
ドル高の材料が見当たりません。
ですから、先週末のユーロ下落は手仕舞いによるものかと。
そしてそのトリガーは、EUと英国の通商交渉が
難航しているというニュースが大きかったんじゃないかな…
ということで、先週金曜のブログに書いたように。
ユーロ安、ポンド安という欧州通貨安がトリガーとなって
ドルの巻き返しが起こり、それが故にゴールドも下落し
豪ドルなどコモディティ通貨にも波及した、とみています。
金曜に書いたブログ
ドル安一服、英EU通商交渉進展なしで欧州通貨下落
http://hiroko.yutaka-shoji.co.jp/2020/08/eu.html
ポジションは金曜日のブログ記載のまま。
さて、今週。
8月27-28日のジャクソンホール年次総会に注目。
米カンザスシティー地区連銀主催の年次総会。
今年は「今後10年の進路:金融政策にとっての意義」がテーマ。
2010年、8月27日、
当時のFRB議長のバーナンキ氏がジャクソンホール会議の講演で
追加の金融緩和を(QE2)を示唆する発言を行うサプライズが。
これをうけて同じく会合に参加していた当時の日銀総裁である
白川氏が予定を1日に早めて急遽帰国。
8月30日臨時の金融政策決定会合を開催し、
新型オペの拡充策を決定するという展開にドル円は神経質に動きました。
2014年にはECBのドラキ総裁が金融緩和を示唆する発言を
行っています。(翌月のECB理事会で実行)
2016年はイエレンFRB議長が利上げに言及し、
実際に4ヶ月後の12月に1年ぶりの利上げに踏み切っています。
ということでコロナ禍でオンライン開催となるのですが
中央銀行総裁らの講演、発言内容は世界の金融関係者らが注目しています。
今年は27日(日本時間22:10~)に
パウエル議長の講演が予定されています。
9月15-16日開催のFOMCに向けてフォワードガイダンス強化など
市場の思惑が為替市場に織り込まれれば、反動がありそう。
その他は、大統領選挙に向けての共和党大会とか。
24日~27日:米国の共和党全国大会
(27日トランプ大統領の指名受諾演説)
ユーロショートは大きく動けばどこかで買い戻して、
買うことも考えたいと思っています。
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