2020年9月21日月曜日

ドル円がじりじりと円高方向へ。
人民元安が一因ではないかとの指摘も。

戸田 裕大氏 @yudai___


大倉キャプテンとの先週末のセミナーでも
中国の外貨準備の円買いの可能性という話も・・・。
大倉さんは先週きっちり106円台でドル円ショートしてましたね。
「何も材料がないときが本物だ」とかなんとか。さすがです。

今回のドル円の下落は、これといった材料がないまま
ソフトバンクのアーム売却がらみだとか
ゴールドマンレポートで日本の個人のロングが狙われているとか
いろいろ後付けで推測をブログに理由を書いてきましたが💧

キャプテンは「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とよくおっしゃいます。
大倉さんの言う材料が何もない時こそ本物、、、という言葉の意味ですが、
正体がわからないからこそ怖い。
不安心理がトレンドを加速させる可能性があるということ。
これが材料が明らかになると、その実態が見えることから
不安心理から加速した相場が終焉するということ。
正体が見えたら、ただの枯れ尾花だった、というオチですが、
しかこれが中国の外準が動いているとすると枯れ尾花どころの話じゃない。

もし、これが実体だったりするなら
明日からの2日間日本が連休中のマーケットは怖いような気がする・・・。
本邦勢が休んでいるときって危ないんです。支える注文がないから。
明日、あさっての為替市場、気をつけましょう。

日本株は底堅くも、米株が崩れてきているのが気になりますし。
米市場がこのまま崩れていくようだと、連休明けの東京市場が…
先週、米株が軟調だった背景には米GDPの7割を占める
消費に関する指標が予想を下回ったことなどがあげられるトの指摘も。

※米小売売上高 8月は予想が1.1%のところ 0.6% 


5月、6月、7月、8月とだんだん悪化していますね。

コロナの影響で3月、4月の凹みが大きかった分、
財政支出による現金給付が効いて5月6月が良すぎたって話もありますが
要するに、追加経済対策がなかなか合意に至らない中で、
失業保険上乗せ給付や小規模企業支援が失効しており、
米国民の財布のひもがだんだんと締まってきたということです。

米株がこのまま調整色を強めるのかどうかにも注目。
金曜日にトリプルウィッチング(メジャーSQ)をこなしましたが
あく抜けしたのか・・・GAFAMのチャートは余りよくありません。

ダウCFD28008ドルショート継続。

※GAFAM+TESLA

そして、ポンド乱高下の背景ですが…
ジョンソン首相が、
1月に発効している「EU離脱協定」の一部を
英国政府が(勝手に?)で変えることができる「国内市場法」を提案

国内市場法
・英領北アイルランドのプロトコル(手続き)を一方的に一部無効にできる
・北アイルランドに入る物品が関税の対象かどうか一方的に決める権限が
 英国の政務担当者に与えられる
 (「通商合意なき」離脱移行期間終了となった場合)
 
この国内市場法は
イングランド、ウェールズ、スコットランド、英領北アイルランド間の
自由な取引を確保することを目的とすると主張していますが
通商交渉の駆け引きといいますか、圧力
のようですね。

ジョンソン首相は英本土から北アイルランドへの食料品の輸送を
阻止するとEU側が脅したと主張しています。
その脅しに対抗するもの、という位置づけのようですが、
この法案を巡っては英国内からも反発が。
  
  →EU離脱協定は20年1月に発効、国際法として成立済であるとし
   英国内の与党保守党内からも批判が。
   
  →議会の承認を求めることで反対与党議員らと合意
  
  →英下院は14日同法の基本方針について審議、賛成多数で可決
   
  →21日、22日の審議を経て採決の見込み
  
反発は抑え込めそうな情勢。  
ジョンソン首相の手腕で法案は可決される可能性が高い状況とか??

  →EU側今月末までに撤回しない場合、国際法違反だとして
   法的措置も辞さないと反発
  
そりゃEU側は反発しますよね。

EU離脱の通商交渉合意を巡っての駆け引きとはいえ、
EUが本気で国際法違反だとして法的措置に出れば事態は悪化します。

確かこの通商交渉、期限は10月31日。
あと一ヶ月ちょいです・・・。

英国内市場法案、権限行使に議会の承認義務付け 政府と与党が合意
https://jp.reuters.com/article/britain-eu-bill-idJPKBN2673NY  
EU、通商交渉巡り英国を脅すべきでない=ジョンソン首相
https://jp.reuters.com/article/britain-eu-idJPKBN26508A
   
このように政治的に揺れる英国、こんな時に金融政策を変更できるわけが
ありません。ということで先週のBOE(英中央銀行)の
MPC(政策委員会)では政策変更はありませんでした。

ただし、マイナス金利導入の本格検討スタートが報じられ、
ポンドは一時大きく売られました・・・が、
欧州委員会のフォンデアライエン委員長が、
通商合意が成立可能だと「今も確信している」と述べたことで
大きくポンドが買い戻されるなど、政治情勢にもポンドは大きく
動かされる展開となっています。

まあ、だからこそ、こんな時に新政策導入はできないということなんですが
通商交渉のヘッドラインでもポンドは大きく動くので
やりづらいですね。。。ポンドショート中なので
ショートカバーで吹き上がると気が気じゃありません💧

ただ、今週は22日にBOEベイリー中銀総裁のオンライン講演があります。
先週のMPCではベイリー総裁の会見がありませんでしたので
あらためて今後の金融政策(マイナス金利導入)に言及があれば
ポンドが動くかもしれません。ショーターはここに期待かな・・・

しかし、英国はコロナ感染者が再び増加中で
ロックダウン、、、とまではいかなくても
何らかの規制が導入される可能性が高まっている模様。

英、コロナ第2波不可避 新たな措置実施も=ジョンソン首相
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-britain-idJPKBN2691EU

もし、ロックダウンがあれば、ポンド売り加速(ポジショントーク)
ポンド円135.88円ショート継続。

豪ドルドル0.7307ドルLは
17日の安値0.7250ドルあたりを明確に割り込んだらやめます。
豪ドルもレンジ入りで辛い・・・。

21日(月)22日(火)
東京市場シルバーウィーク休場

22日(火)
米テスラ、イベント開催
ベイリー英中銀総裁、ウェブ講演

23日(水)
NZ中銀政策金利
9月ドイツ製造業PMI速報値
9月ユーロ圏製造業PMI速報値

パウエルFRB議長、CARES法について下院金融サービス委員会で証言

24日(木)
月例経済報告
日銀議事録(7月14日-15日開催分)
トルコ中銀政策金利
9月ドイツIFO景況感指数
ECB経済報告
EU臨時首脳会議(25日まで)

ベイリー英中銀総裁、ウェブ講演
パウエルFRB議長・ムニューシン米財務長官
CARES法について上院銀行委員会で証言


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05:25 2030年まで財政赤字は1兆ドルを上回り続ける 07:20 第二次世界大戦の直後よりも厳しい債務環境 08:40 累積債務の膨張は、まだ始まったばかり 11:05 金価格と政府債務の関係を読む 15:20 FOMC新戦略の金価格に対する影響は? 16:50 実質金利マイナスの影響を巡る勘違い 18:40 上昇率から金価格のシナリオを作る 20:45 金価格からみたバフェットの総合商社株買いの意味

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