2020年10月25日日曜日

 大統領選まで後10日。

大統領テレビ討論ですが、無難に終わったとするメディアが多い中、
WSJは石油業界へのインパクトについてこのようにまとめています。

バイデン氏発言で波紋、エネ政策が争点に急浮上
https://jp.wsj.com/articles/SB10107801210713354711004587055073412179982

民主党のバイデン候補は、パリ協定への復帰と共に
「石油産業からの移行をはかる」と明言しました。

トランプ氏はこれに対し、
「彼は基本的に、石油業界を破壊すると発言している」
「テキサス州、ペンシルベニア州、オクラホマ州、オハイオ州のみなさん、
どうか心にとどめておいてください」(石油産業が盛んな州)

このトランプ大統領の口撃に対し
記者団に対し
「なくすのは化石燃料に対する補助金」と発言。

これは石油産業票を失うリスク。

先週、その影響を大場紀憲氏に伺っていますので是非。
【シェール規制/イラン核合意】
グリーンニューディール?!「バンデンプランで原油が動く」
https://youtu.be/1ToHJkGhSxA
◎バイデンプランとはなにか
◎バイデンはシェールオイルを潰すか?
◎イラン核合意は動くか 

2016年の大統領選でメディアの世論調査の信頼が失墜、
おかげで、どれだけバイデン候補優勢が報じられても
信用していいものか、懐疑的に見る向きも多いようですが、
決戦は11月3日祝日です。
今回はすぐには結果が出ないかもしれませんが。

米民主党バイデン候補の選対本部長 世論調査の水増し認める
https://www.excite.co.jp/news/article/EpochTimes_63630/

また、選挙の行方とともに市場の注目となっていたのが
追加経済対策の与野党交渉ですが、民主党ペロシ下院議長が
交渉期限を20日に区切ったことで期待が高まる局面があったものの
結局合意なし。これはマーケットを神経質に動かすだけで
トレンドを形勢するような材料にはなっていませんね。

おそらく選挙前の合意はないと思われますが、
どちらが大統領となっても追加で財政支出があることは
間違いないということで、マーケットは選挙前の合意には
こだわっていないということですね。
むしろ、バイデン勝利のほうが金額が大きいため
これが金利を押し上げていると指摘されています。

バイデン優勢が米長期最利回り上昇につながっていると
解説されていますが、週末はちょっと下がりました。

為替市場では米金利上昇基調にもドル安気味でしたね。
ユーロと円が強かったというべきか。

■中国26日~29日に5中全会(第19期中央委員会第5回全体会議)開催

中国、26日から5中全会 市場はここに注目
「内需拡大を議論」「半導体や金融市場改革に期待」
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL23HRG_T21C20A0000000/
・5カ年計画の期間に開く7回の重要会議の5回目
・次期5カ年計画(2021~25年)決定
・35年までの長期目標もまとめる見通し

人民元の動向に注目。

人民元の国際化戦略、中国中銀が再検討-さらなる政策支援を計画
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-10-25/QIQKIDDWX2PS01

国際化戦略を再検討と中国人民銀行。
昨今の人民元高はこうした戦略のもとに?

元高が進むと円高気味に動くんですよね。
だから円高にも警戒しておいたほうがいいかもしれません。

■29日 ECB理事会
先週はユーロが上昇反発、上昇し始めたようにも見えますが
このユーロ高になにか言及があるか。
また、欧州の感染再拡大が懸念事項ですが、景気下押しリスクに対し
緩和的発言があるか、このあたりが注目でしょうか。
今回、特に新たな材料投下という予想はほとんどありません。

■28日 日銀金融政策決定会合

このところ無風ですよね。
大統領選挙前ですし、新たな政策導入のタイミングではありません。
ということで、今回も無風では。

■米7-9月期GDP速報

前期比年率:予想+32.0%(前期▲31.4%)
個人消費:予想+38.5%(前期▲33.2%)

ポジションですが
ユーロドル1.1784ドルロングは継続。

また、年末に向けてアノマリー的に強いキウイを狙うとしていましたが
キウイドルを0.6684ドルでロング参戦しています。

キウイ円でもいいのですが、今週からの中国のイベントで
元高、円高となる可能性がちょっと嫌だったので、
もしそれで、円高が進み、キウイ円が大きく下げるようなら
その時に参戦します。


今日から欧州は夏時間が終了し、冬時間へ・・・・

今週の予定

25日(日)
欧州は夏時間終了、冬時間に移行へ

26日(月)
ドイツIFO景況感指数(10月)
中国第19期中央委員会第5回総会(5中総会、29日まで)

27日(火)
韓国GDP速報値(第3四半期)
中国工業利益(9月)
トルコ中銀インフレリポート
カナダ中銀政策金利
米消費者信頼感指数(10月)
米ケースシラー住宅価格(8月)

28日(水)
ダラス連銀総裁、パネル討論会参加
アルファベット、フェイスブック、ツイッターのCEO 上院委員会で証言

29日(木)
日銀会合、黒田日銀総裁の会見、展望リポート公表
ECB政策金利、ラガルドECB総裁の会見
米GDP速報値(第3四半期)
米中古住宅販売成約指数(9月)
米新規失業保険申請件数 (24日までの週)

30日(金)
日本雇用統計(9月)
香港GDP速報値(第3四半期)
フランスGDP速報値(第3四半期)
ドイツGDP速報値(第3四半期)
イタリアGDP速報値(第3四半期)
スペインGDP速報値(第3四半期)
ユーロ圏GDP速報値(第3四半期)
メキシコGDP速報値(第3四半期)
米個人所得支出(9月)

31日(土)
中国製造業PMI・非製造業PMI・コンポジットPMI(10月)

1日(日)
米国夏時間終了、冬時間に移行へ


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