2020年10月4日日曜日

 ◆オクトーバーサプライズ!!
トランプ大統領とメラニア夫人が新型コロナ陽性。

2日金曜東京時間13:54に自身のTwitterに投稿された
「今夜、妻と私は新型コロナウイルスの陽性と判定された。
ただちに隔離と回復のためのプロセスを開始する。
この新型ウイルスをともに乗り越えていく」

この投稿を受けて、日本株市場も急速に値を崩し
ダウ先も大きく売り込まれました。

※日経平均日足 ただし下値は切り上がっていますので強いチャートのまま。

その前に側近のホープ・ヒックス氏の感染が明らかになったことが
報じられていましたが、その後選挙対策本部長、ビル・ステピエン氏、
首席政策顧問・共和党全国委員会ロナ・マクダニエル委員長など
政府関係者の感染が広がっていることが明らかとなってきましたが、
9月26日にホワイトハウスで行われた連邦最高裁判事指名発表に
参加した6名が感染していることから、
この式典での感染拡大が指摘されています。

クリス・クリスティー前ニュージャージー州知事
ケリーアン・コンウェイ元上級顧問。
マイク・リー上院議員
トム・ティリス上院議員
ジョン・ジェンキンス師、ノートルダム大学学長
式典を取材した記者(ホワイトハウス記者協会発表)

◆容態は…

トランプ氏の医師団は3日朝、トランプ氏の容体は回復していると述べています。
新型コロナを攻撃する2種類の抗体を組み合わせた「抗体カクテル」と
「レムデシビル」の投薬を受けたと報じられており
トランプ大統領自身がツイッターに「まもなく戻れると思う」と
動画を投稿しています。
https://twitter.com/i/status/1312525833505058816



まずは、1日も早い回復を願いますが、
11月3日の大統領選挙まで1ヶ月、大統領夫妻の感染の影響が
大統領選にどう影響するかは未知数です。

フロリダやウィスコンシンなど激戦州での集会を中止が
決定されましたが、残る2回のTV討論会も実現できるか不明。

米上院は米最高裁判事エイミー・バレット氏の承認公聴会は、
予定通り進めると発表しており、こちらは粛々と進められるようですが。

感染対策を軽視してきたトランプ陣営が惨敗する可能性もありますし
短期間に回復し対中圧力を強めることで1枚岩になるかもしれません。
全く読めません・・・。

少なくともこの不透明要因、不確実性はマーケットにとって
ネガティブだと考えますが、2日金曜の米株市場は比較的確りでした。
ダウは前日比ではマイナスも、陽線です(寄り付きより引けは高く終わった)
アップルやマイクロソフト、アマゾンなどのハイテク銘柄が弱く、
ナスダックが下落しました。これはバイデンが優位となる可能性を
織り込んだ結果かもしれませんが、全体としては大統領のコロナ感染と
いう驚きのニュースに割には下げ幅は小さかったですね。

※米主要株価インデックス一覧

NYダウ先物は欧州時間に前日引けから600ドルの大幅安で推移。
米国市場ではマイナス400ドルで始まるも、ひけにかけて持ち直しています。

◆追加経済対策

市場を支えているのはやはり追加経済対策期待でしょうか。

米下院、2.2兆ドル規模の民主党経済対策案を可決-交渉は継続
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-10-02/QHJSJ8T0AFBF01

下院は民主党が抑えているのでまあ民主党案が可決するのは当然ですが
共和党は同案に反対しています。

与党 共和党は当初、1兆ドル規模の対策を提示。
野党民主党は3兆ドル規模の対策を提示。

これでは折り合いがつかぬ、とそれぞれ条件を緩和させ、
民主党は2.2兆ドルまで引き下げましたが
共和党が5000億ドル~1兆ドルに抑えたい考え。

むしろ共和党は当初案の1兆ドルから5000億ドルに
引き下げるようなことも言い出していて
(共和党内の緊縮派が主張しているようです)
どうも合意する気がなさそう、、、なんて見方も。

両党の協議は継続されており、トランプ大統領感染が
契機となってむしろ合意に向けて話し合いが進むとした考えも。

ペロシ下院議長、追加経済対策に楽観的-大統領のコロナ感染が契機に
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-10-02/QHL0REDWX2Q101

この期待が引き続き株価を支えているものとみています。

◆9月雇用統計

NFP 66.1万人(予想87.5万人 前回148.9万人(137.1万人から修正)
失業率 7.9%(予想 8.2% 前回 8.4%)

非農業部門雇用者数(NFP)は66万人と予想を下回ったものの、
前回分が上方修正されたほか、失業率が7.9%と8%を下回りました。
ん~マーケットにはあまり影響は大きくなかったですね。

◆ドル高円高のリスクオフも小動き

為替市場は、トランプ大統領の感染で
若干ドル高、円高傾向が強まりましたが、トレンドになるでしょうか。

※通貨インデックス一覧


豪ドルドル、ユーロドルショートは継続しています。
リスクオフ時の典型的なドル高の動きが加速するかと思ったのですが
豪ドルドル0.7114ドル/0.7198ドルショートはまだ微妙・・・。

ユーロドル1.1734ドルショートも継続。

大統領選の不確実性の高まりは、やはりドル高をもたらす可能性がある
と思っているのですが・・・。

◆新型コロナ、欧州で再ロックダウン

スペインの首都マドリード全域で、
2日夜からロックダウン措置が再導入されます。

また、フランスパリでも感染状況が悪化しており
早ければ5日にも、パリとパリ近郊に最高警戒レベルを
適用せざるを得なくなると仏ベラン保険相。

これ、ユーロ売り要因じゃないかな(ポジショントーク)

◆原油安も気がかり

コロナ感染再拡大は原油市況にも影響します。
ロックダウンなどで人の動きが止まればエネルギー消費は減る
との思惑につながりますね。

またOPECの9月の生産量は前月比で日量16万バレル増えた
ことも原油下落の引き金に。(3ヶ月連続で増加)
6月比で約200万バレル増となります。

減産合意の全体の遵守率は高いのですが
協調減産の除外国であるリビアの生産施設の一部再開や
イランの輸出増の影響が大きく出ているようです。

※内戦が続く北アフリカのリビアと
米国からの制裁を受けているイランは
OPEC加盟国ですが「OPECプラス」の減産合意から
特別に除外されています。

イランは米国の制裁にもかかわらず輸出が増えているのはなぜ?
ですが、、リビアの原油生産は、有力軍事組織「リビア国民軍」が
9月18日に原油輸出の封鎖を解くと表明、月間平均で日量7万バレル増。

生産量が増えているのに、コロナ再拡大。
これで原油は新たな下落トレンドが始まったようにも見えます。

ダウからエキソンモービルも除外されてしまっているのですが
原油安はやはり米株市況にも悪影響ではないでしょうか・・・。
(オイルマネーの撤退リスクなどもありますしね)

※WTI原油
【今週の予定、ポイント】

注目☆7日 米国副大統候補TV討論会

ペンス副大統領とカマラ・ハリス民主党副大統領候補の討論会。
ペンス副大統領が感染していないことは共和党にとって救いとなっていますが、
先日のトランプ・バイデン討論会が惨憺たる内容だったことを考えると
副大統領の討論会への注目度が高まる可能性も。


5日(月)
黒田日銀総裁、全国証券大会で挨拶
米ISM非製造業景気指数(9月)
中国市場は国慶節で休場(1日-8日)

6日(火)
豪中銀政策金利
米貿易収支(8月)

ダラス連銀総裁、講演
フィラデルフィア連銀総裁、講演
パウエルFRB議長、全米企業エコノミスト協会年次会合で講演
ポンペオ米国務長官来日、米日豪印4カ国外相会合

7日(水)
日本景気動向指数 速報値(8月)
中国外貨準備高(9月)
ラガルドECB総裁、講演
NY連銀総裁、講演
シカゴ連銀総裁、講演
アトランタ連銀総裁、講演
ミネアポリス連銀総裁、講演
ボストン連銀総裁、講演
◆米FOMC議事録(9月15-16日開催分)
 8月ジャクソンホール会合で平均インフレ率2%政策の枠組み導入を発表。
 その後のFOMC理事らの発言から9月FOMCでの新政策導入の期待が高まるも
 肩すかしに終わりました。実際には追加緩和についてどのような議論が
 されていたのか、注目度旗会と思います。

◆米副大統領候補討論会

8日(木)
黒田日銀総裁、日銀支店長会議で挨拶
日銀地域経済報告(10月)
日本景気ウォッチャー調査(9月)
中国財新サービス業PMI・コンポジットPMI(9月)
ECB議事録
ベイリー英中銀総裁、パネル討論会参加
OPEC世界石油見通し

9日(金)
英鉱工業生産(8月)
カナダ雇用統計(9月)
ノーベル平和賞受賞者発表

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