2020年12月27日日曜日

 今年も後4日。

クリスマスも終わりましたので、海外勢がマーケットに戻ってきます。
外国人投資家らはクリスマス明けから実質新年相場スタートって感じ。
流動性も戻ってきますので、
レンジが続いていた株式市場もトレンドが出るかもしれません。

ただ、今年は28日㈪がはボクシングデーの振替休日で
ユーロ圏、英国、オセアニア、カナダなどが休場ですので
動き出すのはボクシング・デーが休場にならない米国市場からかな?

ではどちらに?!

通常、年末高というのはサンタラリーとかクリスマス商戦と呼ばれ
1945年以降の74年間のうち55年は株価が上昇しています。

年末上昇パターン崩れるか、コロナや上院決選投票巡り懸念=来週の米株式市場
https://jp.reuters.com/article/usa-stocks-weekahead-idJPL4N2J42QQ

では年始は?!
年始はどちらかというと、株価が大きく下落するケースが多い傾向が。
2001年からの日経平均を検証すると、10~12月は日経平均が4.4%上昇、
翌年1月は▲1.5%下落していることが確認できます。
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/30158

今回はどうなるでしょうか。

日米ともに株価は年末に向けて堅調に推移してきました。
ただ、ダウや日経平均は上値の重さも気になるレンジが続いています。

気になるのが韓国のインデックスKOSPIの強さ。
先週末、高値もみあいを抜けて一段高。

緑のラインが日経平均ですから、日経よりKOSPIが強いのがわかる。

韓国株が強いというのは
半導体セクターが強いことを示しているものと思われます。

韓国の10大輸出品目への依存度は46.3%(他国平均は36.0%)
このうち、特に半導体は14.6%。
韓国は半導体輸出依存型の経済です。
つまり、半導体の景気変動が韓国経済に及ぼす影響が大きいのです。

~韓国版経団連『全国経済人連合会』の
「グローバル輸出大国の現状と示唆する点」リポート 20/08

こちらのHPに詳しいのでぜひ。
https://money1.jp/archives/28661

気になる記述もありますね。
合衆国と中国の対立で、合衆国は中国に対する半導体の供給を断とうとしています。
韓国の最大の輸出相手国はどこでしょうか? 中国です。


さて先の話はともかく、足元は半導体は絶好調。

韓国KOSPIだけでなく
米国SOX指数もご覧の上昇。三角持ち合いを上に抜ければ一段高かな・・・

半導体が牽引する相場ということなら
テクノロジー銘柄の比率が高いナスダック総合が強いのはわかりますが
ラッセル2000までがこの強さ。


CMEグループはラッセル2000を市場全般を映し出した総合指数であり、
米国経済の有する本来の多様性を反映している、と解説しています。
https://www.cmegroup.com/ja/education/featured-reports/russell-2000-small-companies-as-the-engine-of-job-growth.html
今年、ダウは平均は3月の安値から63%高、ナスダック総合指数は86%高、
ラッセル2000に至ってはほぼ100%達成です。

というわけで、「今」はテクノロジー銘柄が絶好調。

英国とEUのブレグジット交渉も合意が発表されました。
まあ、ギリギリまでプロレスしていたってことですね。
株式市場もポンドもそれをわかっていたということでしょうか。
全くノーディールブレグジットを織り込んでいなかったものね・・・。

英政府、EUとの通商合意文書を公表
https://jp.reuters.com/article/britain-eu-idJPKBN291064

米国の追加経済対策、議会合意もトランプ大統領が署名せず、
議会は2000ドルで再協議も、共和党がこれを阻止するなど混乱が。

米議会共和党、今週は重大な局面-国防権限法案と追加経済対策法案で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-12-27/QLZ0HMT1UM0Y01
米下院民主党は、トランプ大統領の意向を受け
個人給付額を600ドルから2000ドルに引き上げる案を示すも
下院共和党は24日にこれを阻止、民主党は28日、2000ドルを
大半の米国民に支給するための新たな法案を採決に付す予定となっています。

28日深夜には現行の暫定予算が切れるため、別の暫定予算案が採決される可能性が
あるようですが、個人給付についてはどうなるのか、、、コロナ第3派拡大の今、
最も急がれる部分ですが、これでグダグダやると5日のジョージア州の決選投票で
共和党が不利になるのではないか、と指摘されています。

大統領選と同日に行われたジョージア州上院の議会選挙で
確定している議席数は民主党48議席に対して共和党が50議席。

ジョージア州は通常選挙は共和党現職が民主党候補を上回ったものの
過半数の50%に届かず、補欠選は共和党の有力候補者が複数出たこともあり、
票が分かれてどの候補も50%に大きく届かない結果となったために
規定により2議席とも上位2名による決選投票となっています。

この決選投票を民主党がともに抑えると上院の議席数は50対50となります。
同数の場合上院議長を兼ねる副大統領が最後の一票を投じる決まりなので
民主党が多数派となりますね。

民主党のバイデン大統領、上下両院を民主党が抑えるトリプルブルーと
なれば、株式市場はこれまでとは真逆の政策が通りやすくなるリスク、、、
~例えば富裕層への増税やキャピタルゲイン税の増税とか~

一方で、さらなる財政拡張への期待もあるでしょうから、
金利が上昇し、これに驚いた市場が大きく調整する、なんてシナリオも
考えられますので、年末年始には新規で大きなリスクを取りたくないですね。

クリスマス前に、すべての株価インデックスと為替のポジションを
キレイにしちゃいました。リスク落として年末年始を迎えようかと。。。

個別株とコモディティ、ビットコインのロングなどを持っていますが、
株と為替がどうもよくわからない💦

わかりやすいところでいうと
クリスマス前に買って1月10頃に売れば過去18年のウチ16回が
利益になっていたゴールドが面白いと思います。
ゴールド、週明け上がるんじゃないかなぁ、、、

ビットコインだけこんなに上がるってのもね。


年初80万円くらいだったのですが
今や300万円大台目前です。
そりゃ、コロナ禍、法定通貨をばらまいているんですから
発行上限が決まっているビットコインに資金が集まるってのも
わからないでもないです。。。

ゴールド今は動きが鈍いですが
今年の動きと来年のポイントはこちらをどうぞ。
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今週のひろこのウィークリーゴールドは
2020年ゴールドマーケットの10大ニュース!!
youtu.be/yQ7jJuQZJEs

前代未聞?!といいますか・・・
歴史的にも珍しいことが沢山あったゴールド市場。
来年に向けての重要ポイントも整理しておきましょう~

マーケットエッジ小菅努氏にお話いただきました。

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