米長期最利回りは12日金曜のNY時間1.63%まで上昇。
この金利上昇は、債券市場の需給悪化への懸念や
インフレの懸念などもありますが、
単純に3月期末ということで、GPIFなど年金、機関投資からの
リバランスによる米債売りの可能性も指摘されています。
3月は本決算に絡む円のレパトリも例年意識されるのですが
そういうのは早い時期に終わっちゃってるって話もあり
実際のところはわからないんですが、
現在モメンタムは米金利上昇、ドル円上昇ですね。
ところが、この金利上昇にも米株は動じませんでした。
ダウは5営業日連続で史上最高値更新です。
ラッセル2000も、ダウ輸送株も新値をとってきました。
SOXとナスダック総合は軟調も下落が続く様相ではなくなっています。
株式市場のプロ、最近の利回り上昇に動じず-強気相場継続見込む
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-03-14/QPXXF0DWRGG001?srnd=cojp-v2
ブルームバーグが50人以上の市場関係者を対象に非公式調査を実施
回答者の多くは景気・業績回復見通しに注目、中銀にも安心感示す
今週は3/16-3/17にFOMCですが
イベントをまたずにすでにリスク選好相場入り?!
Bitcoinも再上昇で6万ドル台へと上昇。
11日にバイデン大統領の署名を持って成立した
1.9兆ドル規模の追加経済対策によって
一人あたり1400ドル(15万円)の現金給付が実施されるほか、
子育て世帯への税額控除や、失業保険の給付額を週300ドル上乗せする措置なども
家計向けの支援は1兆ドル規模に上ることで、早くもリスク資産が反応したか。
30歳前後のアメリカ人、給付金の約半分を投資に…
全体では約1700億ドルが株式市場に流入
https://www.businessinsider.jp/post-230928
ドイツ銀行調査では1700億ドルものマネーが株式市場に流れ込むとの試算。
また、需給の鬼スプリングキャピタルの井上氏にお話伺ったところ
昨年は例外だったが、毎年4月は欧州勢が日本株を買うのだとか。
欧州マネーってSWF(政府系ファンド)とオイルマネーです。
ということで4月の日本株は上がりやすい傾向が。
すでに調整が来ているので、拾いに行ってもいいかも・・・。
リスクオンなら、クロス円上昇トレンドも継続でいいでしょう。
ただ、今週はFOMCに日銀と金融政策イベントが相次ぎますので
その波乱を狙って下落したところを買いたいかな。
◆FOMCは一部にツイストオペ観測があるようですが、
万が一、導入されれば、長期債利回りが抑えられるためリスクオン加速です。
(短期債を減らして、長期債を買うように調整する政策)
ドルは軟調となるでしょう。多分、今回の導入はないと思いますが。
今回導入しなくても、将来の導入を示唆、でもリスクオン加速でしょうけれど
それもないと思います、、、だって金利上昇といっても1.6%程度ですし。
2018年は3.2%程度まであったんですよ。
まだ全然低金利。ここでされに金利を抑え込む必要があるかというと
それほど足元の米国経済は弱いと思えませんね。
また、四半期に一度のFOMCメンバーらによる金利見通しが出てきますので
このドットチャートに注目です。
パウエル議長のスタンスに変化があるとは思いませんが、
メンバーらの金利引き上げ時期予想が市場金利上昇を意識して
前倒しされていたりすると、その瞬間は株などのマーケットに
ネガティブな反応があるでしょう。
ドル円はそのまま上がっていっちゃうかな。。。
◆日銀 3月にコレまでの政策の点検を出すとしていますので大注目。
日銀が18~19日に政策点検、市場への影響は
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGD11A8O0R10C21A3000000/
ETFの買い入れのあり方、購入枠などが注目されていますが
日本株市場を失望させ下落させるようなことはないと思います。
また、長期金利については黒田総裁と雨宮副総裁で発言が異なるのが
気になりますね。YCCの長期金利の変動幅の拡大があるかどうかが焦点。
黒田総裁が考えていないといっているのに、
雨宮副総裁は緩和効果損なわれない範囲で変動あってもいいとしています。
緩和効果損なわれない範囲が明確でない以上、
するべきではないと思いますが、さて。
ポンド円148.58円Lと151.22円は継続。
豪ドル円82.45円L も継続です。
それと先週、ユーロ円を130.08円でロング参戦です。
先週ECBは債権購入ペースを加速させるとして長期金利上昇を
抑え込む姿勢を見せましたが、そもそもドイツ長期債利回りはマイナス圏。
ユーロドルもユーロ円もテクニカル的に強いように見えるのです。
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今週の主な注目イベント
●米国
15日:3月ニューヨーク連銀製造業景気指数
16日:2月小売売上高、2月輸入物価指数、
2月鉱工業生産・設備稼働率、3月NAHB住宅市場指数
17日:FOMC ・2月住宅着工件数・建設許可件数、
18日:3月フィラデルフィア連銀景況指数、2月先行指数
ブリンケン国務長官とサリバン大統領補佐官が中国の外相と会談
19日:年次米中経済・安全保障委員会報告書
●欧州
16日:2月仏、伊CPI、独3月ZEW景気期待・現状指数
17日:ユーロ圏2月CPI
●英国
18日:英国中銀金融政策
●日本
15日:1月コア機械受注
19日:日銀金融政策決定会合、黒田総裁会見、2月CPI
●中国
15日:2月鉱工業生産(前年比予想:+32.2%)
2月小売売上高(前年比予想:+32.0%)
2021年3月15日月曜日
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