2021年5月17日月曜日

 先週の米4月CPIで急伸した米長期金利はご覧の下落。
・4月消費者物価指数(CPI)
     ・前月比 0.8%(予想0.2%) 前回0.6%
     ・前年比 4.2%(予想3.6%) 前回2.6%

◆米長期債利回り

4月の米生産者物価指数(PPI)も予想を上回り、
インフレ圧力の高まりを新たに示唆されたというのに、です。

・4月米PPI 前月比+0.6%(予想+0.3%) 
      前年同月比+6.2%(予想+5.8%)2010年以来の大幅な伸び

先週の一連の物価指数の結果を受け
FRBのウォラー理事は
「物価の伸びが向こう2年間、2.25~2.5%の間で推移する」
との見通しを示しつつ
「金融政策の変更を検討する前にさらに数カ月分のデータが必要」と発言。

リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、
「景気回復が軌道から外れないようにするためには、
人々に労働参加を促すことが重要になる」と発言しました。

つまり、これで「すわ利上げか」と騒ぐべからず、ということね。

同じく金曜に発表されていた米小売売上高は市場予想を下回っていました。

・4月小売売上高:前月比0%(予想:+1.0%、3月:+10.7%←+9.8%)
・4月小売売上高(除自動車)▼0.8%(予想:+0.6%、3月:+9.0%←+8.4%)

要するに、金融緩和は長期化するのか、、、
と市場が冷静になったということで
これに気を良くした株式市場はリスクオン再開です。

くりっく株ダウCFD
くりっく株日経CFD
金曜にもろもろポジションを組み替えています。
http://hiroko.yutaka-shoji.co.jp/2021/05/blog-post_15.html
ダウCFD34304ドルL
日経平均CFD27967円L
ユーロドル1.2126ドルL
ポンドドル1.4088ドルL
ユーロ円132.63円L

日経平均は、週初には手仕舞ってしまおうと思います。
このセンチメントとこの時期に、高値を更新するとは思えなくて・・・。
リバウンドをとったら今度は戻り売りを考えています。

ダウは様子を見ながら・・・ですが。
日経とダウ、チャートの形が全然違うんですよね。

ちょっと気になるのは、鉄鉱石や木材、コーンなど
これまでバブル的に上昇していたコモディティが先週から崩れていること。
それぞれに理由が異なるので、一概にコモディティバブルの崩壊とは
言えないのですが、何しろタイミングが一致しているのが気がかり・・・。

鉄鉱石
木材
コーン

これらのコモディティ、ブラックスワン的な事象での下落ではないので
単純にインフレ懸念後退となればドル安がさらに進み
株にはプラスとなる可能性もあるんですけどね。
原油は米国のパイプライン復旧でも特に下落することもなく堅調ですので
商品銘柄によって各々の動きではあります。

GOLDなどは200SMA超えたら新たなトレンド発生ですよ。
今週は金利とゴールドに注目しています。

そして引き続きインフレ、景気関連の指標に注目。

17日(月)NY連銀製造業景気指数(5月、予想23.9、前月26.3)
    
     中国小売売上高(4月、前年同月比、予想+24.9%、前月+34.2%)、
     中国鉱工業生産(同、予想+9.8%、前月+14.1%)
     中国都市部固定資産投資(同、予想+19.0%、前月+25.6%)

18日(火)日1-3月期GDP
     米住宅着工件数(4月、予想1,710千戸、前月1,739千戸)
     米建築許可件数(同、予想1,773千件、前月1,759千件)

19日(水)FOMC議事録(テーパリングの議論が出ていたか)

20日(木)フィラデルフィア連銀製造業景気指数(5月、予想41.9、前月50.2)

21日(金)欧米のPMI景況感指数
     米 国   予想 61.3(前月60.5)、サービス業 予想 64.9(64.7)
     ユーロ圏 予想 62.5(62.9)、サービス業 予想52.5(50.5)
     ドイツ   予想 66.0(66.2)、サービス業 予想52.0(49.9)
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先週の【ひろこのウィークリーゴールド】
マーケットエッジ代表 小菅努氏。

<インフレリスクを無視できなくなった金相場>
『ゴールドが再び買われ始めた理由』
https://youtu.be/fPqRqCQu3mo
◆ アーカンソー州が貴金属課税撤廃決定
◆ インフレリスクを織り込む環境が整う
◆GOLDは実質金利次第

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