2021年9月13日月曜日

 週明け月曜、米国市場と切り離して日本株は上昇を続けられるか?
自民党総裁選は熱を帯びてきたところですし需給面からも
下落に転じることはないと考えていますが、米株がやや怪しくなってきた。

ダウ平均 34607.72 ▼271.66
ナスダック 15115.49 ▼132.76
S&P500    4458.58  ▼34.70  
まあ、どの指数も1%にも満たない下落ですが💦

ただ、これを受けて日経平均先物,大証夜間終値が
29940円で通常取引終値から220 円安で返ってきた。
3万円の大台割れ。
月曜はギャップダウンからのスタート覚悟ですが
その後、下値を買う向きがどれだけいるかですね。

先週末の米株下落は9月のシーズナリティもありますし
いまのところは調整の一貫の範囲内かとは思いますが
Apple下落もセンチメントを悪くさせたと見られます。

※Apple

Appleがなぜ急落したか。

Appleにアプリ課金ルール見直し命令 米地裁
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN10DWF0Q1A910C2000000/

Apple、アプリ販売や課金に最大30%の手数料を徴収

手数料が不当に高いとエピック社が独自の課金システムを導入

Apple、規約違反でエピック社アプリをアプリストアから削除し

エピック社「独占禁止法(反トラスト法)違反」でApple提訴

米連邦地裁、独禁法違反ではないとしながらも、
アプリの開発業者がアップストア外の課金システムにユーザーを誘導する
ことを認めるようAppleに命令

独禁法違反だ!とするエピックの主張は退けられ
Appleの勝利にも見えますが、今後、アプリ業者がアップルストア外での
課金が可能になるということは、Appleの収入が大きく減少する可能性がある、
ということでAppleの株価は3%程の急落となったのです。
(Appleは20年、有料アプリから200億ドル
           (約2兆2000億円)前後の手数料収入有り)

Appleは上訴するとみられていて
この係争は少なくともあと1年続く見通しだとか。
最高裁にまで持ち込まれる可能性があると指摘する向きも。

同じことがGoogleにも言えるわけで週末アルファベットの株価は
1.86%程度下落しています。

これがきっかけで米株の上昇トレンドが終焉する、とまでは
考えにくいのですが、テーパリング開始が年内に迫る中で
良くないニュースであることには違い有りません。

50日移動平均線で跳ね返され続けてきたS&P500が
今週その域にまで下落しそうです。
ここで反発できれば懸念は杞憂に終わりますが、さて?!

S&P500


日経日経平均CFD27829円+29718円Lは継続していますが、
(需給、季節要因、総裁選~衆院選期待の割安修正)
海外勢の日本株買い、アベノミクス以来の高水準に-次期政権に期待
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-09-12/QZ7PUTT1UM1401
・外国人投資家の買い越しは17年以来


米株に弱気の声もでてきていますので気は抜けません。

ウォール街で米国株高の失速観測広がる、モルガンSは投資判断下げ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-09-08/QZ3OS6T1UM1101

米株価の大幅上昇は過去のもの-S&P500種指数構成銘柄でも鮮明に
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-09-11/QZ8XSPT0G1L101?srnd=cojp-v2

さて、為替市場はリスク警戒のドル高が続いているようです。
先週末、Appleのニュースがあるまでは
リスク選好気味に傾いていて
私せっかくのドルロングポジションをカットして
ドルショートに変えちゃったのよね。
それが失敗でした、、、、NYクローズにかけては再びドル高に。

豪ドルドル0.7389ドルS コストでカット
ユーロドル1.1849ドルS →1.1836ドルで買い戻し


ポンドドル1.3865ドルL アゲインスト(泣)
     1.3710ドルにストップおいてます。
     
キウイドル 0.7136ドルL アゲインスト
      0.7070ドルにストップ。
      
ちょっとしたアヤ戻しに狼狽えてしまった・・・

週明けからリスクオフ的な動きが加速すればドル高気味になるでしょうから
ポジションを組み替えたのは失敗だったような気がしています💦

ただ、週明けの相場って全く予想しなかった方向に動くこともあるので
ストップがつくまで我慢しましょう。。。

リスク選好気味だった背景にはバイデン大統領が習近平氏に電話した、
などのニュースが好感されていた模様。
      
バイデン氏と習氏が電話会談 7カ月ぶりに直接協議
https://www.bbc.com/japanese/58512287

後退するアメリカーー米中首脳電話会談で
「一つの中国」を認め、ウイグル問題を避けたバイデン
https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20210911-00257686
~バイデンは習近平に対して、「アメリカは“一つの中国”原則を守ります」
と誓ったことになる。

これを受けて米中対立による経済への悪影響への懸念後退とか。。。
マーケットへの反応にこじつけるのは後付講釈でしょう。

バイデンさんに関しては911慰霊式典で突然マスクを外して叫びだした、
というキャプションの写真がSNSで拡散されていますが、
https://redstate.com/nick-arama/2021/09/11/this-picture-of-biden-at-9-11-ceremony-says-it-all-n441667
米国も色々心配です・・・。

ドル円は膠着、トレンドが生まれる気配なし。
テーパリングではないとしながらテーパリング開始を発表した
ECB理事会受けてユーロも材料出尽くしでユーロも主役じゃない。

今週は米国CPIと英国CPIが注目です。
インフレが予想より強めにでればドル高、あるいはポンド高。
しかし、予想と同等、それ以下ならドル売り・ポンド売りかな。

ともかく米株がドンドコ下げるようならドル高です。
日本株だけ上昇が続くかどうかに注目ね。


13日(月)
日国内企業物価指数 予想+0.3% 前回+1.1%
景況判断BSI[大企業全産業] 予想+5.7% 前回+5.6%
NZ食品価格 前回+1.3%
OPEC月報

14日(火)
英失業率「四半期」 予想4.6% 前回4.7%
◆米消費者物価指数(8月)予想+5.3% 前回+5.4%
米財政収支 予想▼1750億ドル 前回▼3021億ドル
第76回国連総会開幕
米アップル、新製品発表イベント

15日(水)
中国小売売上高(8月)予想+7.0% 前回8.5%
中国鉱工業生産(8月)予想+5.8% +6.4%
◆英消費者物価指数(8月)予想+2.9% 前回+2.0%
英生産者仕入価格(8月)予想+10.3% 前回+9.9%
米鉱工業生産(8月)予想+0.4%、前月+0.9%
米NY連銀製造業景気指数(9月)予想17.1、前月18.3

16日(木)
日本貿易収支(8月)予想▼527億円 前回+4394億円
月例経済報告(9月)
NZ GDP(第2四半期)予想+1.2% 前回+1.6%
豪雇用統計(8月)予想▼80万 前回+2.2万人
米小売売上高(8月)前月比、予想▲0.8%、前月▲1.1%
米新規失業保険申請件数(11日終了週)
米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(9月)予想19.2、前月19.4

17日(金)
自民党総裁選告示
米ミシガン大学消費者信頼感指数(9月)予想72.9、前月70.3
ロシア下院選挙(19日まで)

ひろこのTwitter
https://twitter.com/hirokoFR


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