2021年10月4日月曜日

 先週末10月1日(金)の日本株下落って何がトリガーだったんでしょうか。

※日経平均 200SMAで止まってくれるか


・中国市場は国慶節で休場(春節(旧正月)に次ぐ祝日、8日まで休み)
・米国市場は下げ止まって反発して引けた

中国、米国などの外部要因ではなさそう、、、と判断していいものか。

たしかに日本株市場の下落は岸田新総裁誕生を前にして上値が重くなり
岸田氏の金融所得税などを報じ直す(改めて言及したわけではない)など
日本株下落は岸田新内閣への不信の現れだと指摘する声もあるようですが、
本当にそれが理由なら買い場ですよね。
といいますか日経平均CFDは高値ロングを手仕舞って29000円前後で
買い直しています。早まったかな・・・?
日経CFD29737円L ⇒ 29483円でカット損切り
29010円でロング。27829円L継続

こんなツイートを見つけました。

りんりん@熊野古道 さん
https://twitter.com/LysBlanc99/status/1444598928708550660

ツイート中リンク先
https://www.caixinglobal.com/2021-10-01/cost-of-shipping-between-china-and-us-plunges-101782973.html
要約
・中国と米国間の輸送コスト、9月初旬に記録的な高値を記録も今週に入って急落
・電力不足で中国の製造業が停滞、投機家が買貯めた輸送スポットの売却を急いだため
(中国から米国西海岸への40フィートコンテナの輸送コスト
 約1万5千ドルから8千ドル強へ下落、過去4日間で半減)
(東海岸への出荷のスポットレート
 2万ドル以上から1万5千ドル以下へと4分の1以上下落)

コンテナ価格上昇が日本の海運株上昇を牽引する指標となっていましたが
先週は海運株が軒並み総崩れとなっていますね。

どうやら投機筋がコンテナ不足に乗じてかなり価格を釣り上げていたようです。

そしてこの逆流のトリガーはオフシーズンが迫っていることと
中国の電力不足による製造業の減少が主な原因、と書かれています。

10月1日~の国慶節の長期休暇入前に、中国投機筋が急いでスポットを
売ったとみられることがひとつ。
そして中央政府がエネルギー消費抑制目標を達成するために、
工場生産を停止していることなどから、コンテナ需要が緩むとみた投機家が
買い貯めていたコンテナスポットを売り急いた、ということのようです。

このコンテナ価格下落⇒(海運株下落)が長期化するかどうかは
中国政府の計画停電による工場生産停止が長期化するか否か、と読めますが
問題は中国政府の計画とは関係なしに「電力不足」によって
中国の製造業が止まってしまうリスクはないのか、という点。

中国の石炭在庫量、2週間持ちこたえられるかどうか…「工場稼働中断」懸念
https://news.yahoo.co.jp/articles/8463780e324b54bf1f549721f71d184e342b3fb4
・21日基準で中国の主要発電所6カ所の発電用石炭備蓄量は1131万トン、
 今後約15日耐えられるかどうかの量
・来年2月にかけて中国で発電用石炭2億2200万~3億4400万トンが
 足りなくなることが予想される
・「世界の工場」と呼ばれる中国の電力難が
 「工場稼働中断→供給萎縮→物価上昇」という悪循環の始まりになるのでは?

モノがない、というのはコモディティの基本需給の逼迫ですから
価格が上がりますね。石炭価格は急騰しています。
なぜ石炭生産が減少しているかも含めこのWSJの記事がわかりやすい。

石炭・天然ガス不足、中国政府の思惑に試練
https://jp.wsj.com/articles/chinas-coal-and-gas-woes-might-test-beijings-principles-11632963441

こうした背景から豪ドルはここから底堅くなりそうな予感。
豪州輸出品目(2020)を見ると、石炭、天然ガス輸出が22%。
(1)鉄鉱石(32.0%) 
(2)石炭(12.0%) 
(3)天然ガス(10.0%) そうそう、天然ガスも今需要急増で高いのよ。

鉄鉱石が弱いのは環境負荷が大きい鉄鋼業界の減産計画を推進している影響と
恒大集団など不動産業界の急減速による需要減の影響かと思われます。
ここだけ見ると豪ドル売り材料なんですが、、、

※鉄鉱石先物 暴落中

今週火曜はRBA、豪州中央銀行による金融政策決定会合。
前回9月会合で国債買い入れプログラムのテーパリングが決定されています。
(現行週50億豪ドル⇒40億豪ドル/来年2月中旬までは緩やかなペースで)

そして「2024年まで利上げは想定しない」とのフォワードガイダンスも
変更はないとみられます。

ただ7月に発表されたインフレ率はガソリン価格の上昇などを背景に
約13年ぶりの高い伸びを示していますが
コアインフレ率は、豪中銀(RBA)の目標である2-3%を5年以上下回って
いる他、7-9月期の経済成長率がロックダウンの影響でマイナスになるとの予想も。
(▼2.7%予想も)

要するに、今週のRBAでタカ派の予想は全くありません。
そしておそらく、結果も予想通りハト派的となるものと思われます。
仮に2月以降のテーパリングが加速するような内容となればタカ派シフト、
ということで豪ドルが上昇する可能性が大いにありますね。

中国がおかしい、エネルギー価格上昇で世界の景気後退のリスクも?
と考えれば為替市場のリスク選好通貨である豪ドルはとても買えないのですが
今起こっていることは、豪州の輸出品目価格の高騰なのです。。。

早々豪州の貿易収支は2017年位から黒字転換しており
恒常的な貿易黒字国となっていることは無視できませんね。

今週は豪ドルの買いを考えています。
ドル円110.38円Lは継続。

長くなるので、part2は別記事とします。
続きは米国と日本と今週の予定など。

【噂の株式】
総裁選そして衆院選へ~注目個別銘柄はこれだ!
https://youtu.be/I23tEIbFb6c

今回の動画は 2週間限定公開です。
お早めに御覧ください。

そしてひろこのWeeklyGOLDはマーケットエッジ代表小菅努氏。
中国の若者がGOLD宝飾品を買う時代に。
2019年データーでは金には全く興味を示していなかったZ世代が
なぜ今、金を買うようになったのか。
https://youtu.be/4ebQoYt_Gp8

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