2021年11月30日火曜日

 オミクロン株、新たな変異種なのでまだ簡単には
オミクロン感染かどうか調べられないのね。

今日、ナミビアから成田に到着した男性が陽性だったんだけど
オミクロン株かどうか解析するのに4~5日かかるとか。

また岸田首相は全世界からの外国人の新規入国を原則停止すると表明。
あくまで、原則であり新規入国でない場合の海外からの入国者は
1日3500人を上限に認められます。
完全にシャットダウンするわけではありませんが
東京市場はこうした一連のニュースにネガティブに反応して
結局株安で終わっています。
日本株市場独自に強気材料がまるでないせいもあると思います・・・。

明日11/30の大引けにはMSCIのリバランスもありますし
日本株は新規採用が2銘柄、除外が15銘柄もあります。

そしてサンクスギビング明けで米国勢が本格復帰した今夜
米株は軒並み高。すでに悪材料は折り込み尽くしたかのような動きです。
さすが米国勢、強気ですねぇ。
※ナスダック総合 こんなの崩れたうちにも入らない・・・

考えてみれば早期利上げ思惑が後退し金利上昇が抑制的となれば
株は買い、ということですね。

ただ今日ブラード・セントルイス連銀総裁が
ブルーンバーグTVのインタビューで
コアPCEがかなり高くFRBはテーパーを加速するなど、
よりタカ派的に行動すべきだと発言しており、オミクロン云々抜きに
タカ派勢はスタンスを強めている模様で、意外と12月のFOMCで
テーパリングの強化があるかもしれない、という点には気をつけておきたいですが。

というわけで、まだ手放しでリスクオン相場回帰とは言えませんが
株価インデックスショートを握っていると眠れないわね、、、

29221円の日経平均CFDショートを28488円で買い戻し。
28509円で日経ロングに切り替えました。
コストにストップおいて寝ることにします。

市場が冷静になってきたことから、ドル円、クロス円が戻りを入れそう。
ショートポジションはまだ継続していますが
利益のあるうちに逃げるかも。

ドル円114.70円S
キウイドル0.6850ドルS 
キウイ円78.40円S
ポンド円152.75円S

今日はドイツの11月CPIが前年同月比+5.2%、
EU基準だと+6%になったことが明らかに。

ドイツの11月インフレ率は6%に上昇、ECBは説明に苦慮か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-11-29/R3C4JZDWLU6H01?srnd=cojp-v2
ECBラガルド総裁はハト派スタンスを崩していませんが
これを放置できるでしょうか。
ややユーロ買いに傾く局面がありましたが、基調はユーロ売り継続。

米国よりタカ派的になることはまずないだろうというのが
ドル買いユーロ売りの背景にあります。

ECBデコス氏、インフレ圧力は中期的には抑制された水準に戻る
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-11-29/R3CAEWDWRGG101

過去、6%ものインフレとなったときにはドイツ中銀の政策金利は
8%超えてましたよ、という図。
このころはユーロではなくてマルクだったので機敏に動けた側面も。

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2021年11月29日月曜日

 南アフリカ発の変異種オミクロン株が週末の世界のマーケットを大混乱に陥れました。

感染源とされるハウテン州の実効再生産数は1.93だそうで、
感染力が強い事がわかっていますが、すでにイスラエル、ドイツ、チェコ、英国、
豪州、そしてアジアでは香港で感染者が確認されており、
日本にはいってくるのも時間の問題かな・・・・

問題は、これがどこまでマーケットの驚異となりうるか、です。
再び世界が渡航制限を厳格化するとの思惑が原油の急落をもたらしました。

※WTI原油 1日で10ドル(14%)下げるとは近年まれに見る暴力的な値動き

原油市場は12月2日にOPECにプラスの会合を控えています。
もともと産油国はこうした事態を想定していたために
バイデン政権からの増産要請を拒否していたわけですが、
本当に懸念したように原油需給が緩む可能性が出てきてしまったわけで、
彼らが今年に入って減産を縮小=増産していた計画を
取りやめる可能性もでてきました。
産油国の足並みが揃っていないという報道もありましたが
それはオミクロン株発生前の話。原油が暴落を続けるなら
再び減産を強化する方向に動くこともありえます。

というわけで、原油ショートはOPEC前に手仕舞っておいたほうがいいでしょう。
金曜にデイトレ的に原油ショート参戦しましたが、
1日でも随分な利益となっています。週明けには買い戻します。

というように、先週金曜は暴落に乗る方向で
ポジションを色々組み替えています。
それまでの想定シナリオがひっくり返ったためですが、
これが週明け月曜からもリスクオフが続くのか、持ち直すのかが難しい。
ポジションは最後に記載します。

ここからの焦点は

①オミクロン株感染拡大で世界が再び厳格なロックダウン措置をとるのか?
~厳格に渡航制限をとるようならリスクオフ継続です。

感染力が強いだけでなく、死者数が増加するなど強毒化しているか?
また、従来型のワクチンの効果は?新たなワクチン開発が必要なのか?

⇒モデルナ・ファイザー社は今後2週間で従来のワクチンの効果の有無を
判断するデータが得られる見通しとしており
もし改良が必要な場合は100日以内に供給を開始する方針

もし、これまでのワクチンが効かない場合は
最悪3ヶ月の経済の停滞のリスクもあるということになりますが、
現在のところ、南アフリカの感染者は増加傾向にあるものの
死者数は驚くほどの増加となっているわけではありません

※南ア 感染者数 
 

死者数

 
感染力は強くても、デルタ株よりも強毒性はない、ということになれば
ウィズコロナで乗り切れるウイルスであるということで
リスクオフ相場は長くは続かないでしょう。

そもそも現在でもMMF残高、要するに待機資金は4.5兆ドル程度あります。
不確実性の高まりでキャッシュ化されたとしても
先が見えてくれば猛烈に買い戻されるでしょうから、この点に気をつけて。


②原油などコモディティ下落、株の下落でFRBの金融政策は・・・?

12月FOMCでテーパリングの強化が議論されるとの思惑が
クラリダ副議長らの発言から強まっていました。
さらにインフレ率の高まりから、22年には③回の利上げを織り込むまでに
市場はFMOCがタカ派的になるだろうと前のめりに動いていましたが
これが修正されれば、短期金利上昇が沈静化し、株式市場はむしろ
緩和の長期化を歓迎する形で買い戻しが大きくなる可能性もあります。

※米国債利回り一覧 軒並み低下・・・


12月14-15日のFOMCまでまだ2週間程ありますので
オミクロン株の全貌が明らかになるまで
市場には様々な思惑が飛び交うこととなりそう。

ただ、個人的には2020年4月から21年10月まで上昇を続けてきた
CRBインデックスは一旦ピークアウトしてしばらく下げそうな気がしていて
このタイミングでFRBが早期利上げに動くことはないんじゃないかと思っています。
つまり、ややドル高の修正がある。
ドル円は115円タッチが当面の高値となりそうです。

※CRBインデックスインデックス 月足 

※ドル円週足


ただし米国株式市場はまだ上昇トレンドを崩してはいません。

※ダウ

そもそもテーパリング開始、そして利上げ時期を模索する時期にはいっているのに
米株が強いという状況が続いていたため、高値警戒が蔓延していました。
そんな中にあって絶好のリスクオフになりうるニュースが出てきたため
ボラティリティが急上昇したと考えられます。

高値を怖がる買い方と、新規で売りたい向きも多くあり
きっかけが欲しかったんですね。
ただし、この下落が続くかどうかはオミクロン株続報次第。

※ポジション
ユーロドル1.1266ドルS ⇒ 1.2122ドル買い戻し
ポンドドル1.3379ドルS ⇒ 1.3328ドル買い戻し
ドル円114.63円L ⇒114.92円手仕舞い、114.70円でショート参戦
キウイドル0.6850ドルS ⇒ 継続
キウイ円78.40円ショート参戦
ポンド円152.75円ショート参戦

英国は12月利上げの可能性が後退するんじゃなかろうか。
26日にBOEチーフエコノミストは利上げの準備が整ったと講演していますが💦

英利上げへの準備が整った=中銀チーフエコノミストのピル氏
https://jp.reuters.com/article/britain-boe-pill-idJPKBN2IB1TH

27000円台からの日経平均ロングは先週月曜には手仕舞っていたのですが
金曜午前に売り参戦、29221円。
今週は戻りも入れそうですが、テクニカル的にはまだもうちょっと下げそう。

※日経平均 まだレンジと言われればレンジの中


今週の予定

29日(月)
・黒田日銀総裁、講演
・パウエルFRB議長、イベント挨拶
・ボウマンFRB理事、講演

30日(火)
・日本雇用統計(10月)
・中国製造業PMI・非製造業PMI(11月)
・ケースシラー住宅価格指数(9月)予想+20.0%、前月+19.7%
・シカゴ購買部協会景気指数(11月)予想67.0、前月68.4
・消費者信頼感指数(11月)予想110.0、前月113.8
・パウエルFRB議長、イエレン米財務長官が
 コロナ支援・救済・経済安全保障法(CARES法)について
 上院銀行住宅都市委員会で証言
・クラリダFRB副議長、クリーブランド連銀総裁、討論会出席
・NY連銀総裁、イベント挨拶

1日(水)
・中国財新製造業PMI(11月)
・ベイリー英中銀総裁、講演
・米自動車販売(11月)
・米ADP雇用者数(11月)予想+515千人、前月+571千人
・米ISM製造業景気指数(11月)予想61.0、前月60.8
・米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・米下院金融委員会、新型コロナ巡る公聴会開催

2日(木)
・米新規失業保険申請件数(27日終了週)
・クオールズFRB理事、講演
・アトランタ連銀総裁、講演
・サンフランシスコ連銀総裁、講演
・リッチモンド連銀総裁、講演
・OPECプラス閣僚級会合

3日(金)
・中国財新サービス業PMI(11月)
・米雇用統計(11月)NFP:予想+500千人、前月+531千人
         失業率:予想4.5%、前月4.6%
         平均時給・前年同月比、予想+5.0%、前月+4.9%
・米ISM非製造業景気指数(11月)予想65.0、前月66.7
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2021年11月25日木曜日

 今日はサンクスギビングで米国市場は休場。

為替市場ではトルコのエルドアン大統領が金融政策に
利下げを迫る介入を続けていることから
トルコリラが暴落していますが、メキシコも怪しくなってきた。

メキシコ大統領、次期中銀総裁に初の女性指名 突然の変更でペソ急落
https://jp.reuters.com/article/mexico-centralbank-idJPKBN2IA026
ロペスオブラドール大統領が、次期中央銀行総裁人事でエレラ前財務・公債相に対する指名撤回に伴い、財務副大臣のビクトリア・ロドリゲス氏を総裁に起用
~多くの政府当局者にとっても寝耳に水
~中銀の独立性を十分に保てないのでは

メキシコペソ/ドル

日本も任期が23年までの黒田総裁の次の総裁の人事や
22年7月で日銀審議員任期を終えるリフレ派の片岡氏、鈴木氏の
後任人事によっては(タカ派的人物が指名されれば)
強烈な円高となるリスクがあったりします。
ただこれは正当な人事を持ってしても起こりうるリスクです。

トルコやメキシコの場合、大統領による強権によって起きている
通貨下落です・・・。米国が金融政策の転換に踏み切ろうという時期に
自国通貨を下落させてどうする(-_-)

だから多くの新興国は米国より先に先にと利上げに踏み切っています。
ロシア、ブラジル、ポーランド、ハンガリー、NZ、、、
そうしないとドル高自国通貨安となり
インフレに苦しむこととなるからです。

こうして新興国の通貨が下がればますますドル高に拍車が・・・。
(日本の日銀人事のリスクは円高のリスクですが)

というわけで、12月欧米企業決算期に入りドル需要も高まるでしょうから
ドル高はまだ続きそう。

今日はNZドルショートも追加しちゃった。
リスクとりすぎかな💦

だって今週政策金利の利上げを決定してるのに
下げ止まらないんですもの。相当に売り圧力が強いとみた。
コスト0.6850ドルS

NZドル/ドル

NOTE

ドイツの新型コロナ感染者数が過去最大を更新し続けており
昨日あたりはドイツがロックダウンに踏み切るのでは?という
憶測がユーロの一段安をもたらしていましたが、
そのドイツでは、12月、
在任16年を経て首相を退任するメルケル氏に代わって、
SPDのオラフ・ショルツ新政権が誕生します。

ドイツ3党が連立で合意、ショルツ新政権が12月発足へ メルケル政権に幕https://www.bbc.com/japanese/59411875

ショルツ氏の手腕に注目が集まっていますが、早速この記事。

ドイツ猛烈な感染拡大の裏側、ショルツ氏がメルケル氏の警告無視
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-11-24/R3132GT1UM1301
・メルケル氏はコロナ対策会議を提案、ショルツ氏は州幹部に無視指示
・ショルツ氏は水面下で、自身が所属する社会民主党(SPD)の州幹部らに対し、新たなコロナ対策を話し合う会議を求めるメルケル氏の呼び掛けに応じないよう指示

大丈夫かいな。

ユーロ売り継続中。
ユーロドル1.1266ドルS
ポンドドル1.3379ドルS
ドル円114.63円L
キウイドル0.6850ドルS

もうリスクは増やせません~

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 ドル高が際立っています。
今日はRBNZ(NZ準備銀行)が利上げしたにも関わらず
NZドルが上がらない。

■11月RBNZ 0.25%利上げ ⇒ 0.75%へ
市場が0.5Pの利上げを予想していたということで
予想より利上げ幅が小さかったという失望も合ったかと思いますが
それにしてもNZは10月に続いて今年2回目の利上げですよ。
さらに利上げペースの加速にも言及しているというのに・・・・

NZ中銀、政策金利0.75%に引き上げ-利上げペース加速も示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-11-24/R31XLWT1UM0Z01

通貨インデックス一覧 NZはむしろ売られた

       


とにかくドルが強い。

今夜でてきた経済指標も早期利上げ期待を追認する内容。

・個人所得(10月)前月比 +0.5%  (予想+0.2% 前回▼1.0%)
・個人支出(10月)前月比+1.3%(予想+1.0% 前回+0.6%)
・PCEデフレータ(10月)前年比 5.0%(予想5.1% 前回4.4%)
・PCEコアデフレータ(10月)前年比 4.1%(予想4.1% 前回3.7%)

さらにサンフランシスコ連銀総裁が
テーパリング加速を支持との発言も伝わっています。

ドルの強さと同時にユーロが売られる材料も。

ドイツの感染者が過去最多を更新し続けていますが
今日はドイツがロックダウンに踏み切るとか
見送るとか噂が飛び交ったためにユーロが売られる展開へ・・・。

特にこれから12月に入ってきますが
12月は欧米企業の本決算につきドル需要が高まります。
色々キャッシュが必要となる時期でもありドル高傾向が強まります。
もうちょっとドル高トレンドは続くかな?

23日祝日の押し目でドル円ロング追加しています。
ドル円114.63円ロング + 114.69円ロング
また狙っていたユーロドルの戻り売りポジションも作っています。
ユーロドル1.1266ドルでショート参戦。
ポンドドルも1.3379ドルでショート参戦。

今週のひろこのウィークリーゴールドは
マーケットエッジ代表 小菅努氏。

何故ゴールドは乱高下しているのか?
インフレヘッジで騰がりだしたんじゃなかったの??
再び下落で行って来いとなった訳を解説くださっています。

またトルコリラ下落で、トルコは金準備売却に動くか?
2018年のリラ下落時には金を大量に売却しています。
(ところが金市場(価格)にはあまり影響が出なかった、、、そのワケは?!

そしてロシア。外貨準備が膨らんできました。
金をちょこちょこ買い始めましたよ。

小菅氏の解説をぜひ。
<トルコリラ急落、金売却に動く?>
『ゴールドは金融政策の通信簿』

https://youtu.be/8beuszGspfY

◆11月の金相場が乱高下している意味
◆パウエルFRB議長の再任決定を受けて



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