2021年11月15日月曜日

 日本株はMSCIの銘柄入れ替えが発表されたことで
材料出尽くし(事前に警戒売が入っていた?)ってことでOK?

MSCI銘柄入れ替え、日本の新規採用は2銘柄・除外は15銘柄
https://jp.reuters.com/article/msci-idJPKBN2HW2OX

明日15日月曜には日本の7-9月期GDPが発表されますが
マイナス予想なんですよね。前期比年率▼7%…
これももう織り込んじゃってるって考えていいのでしょうか。
(8:50発表東京オープン直前)

先週末に向けて上昇を始めました。
このまま年末高を期待して見守ります。

※日経平均

期待は薄いのですが岸田新政権の経済対策も出てきますので。
日経平均CFDロング継続。

米国株も金曜日は調整が終わったかのような上昇を見せました。
先週は米10月CPI:消費者物価指数が前年比+6.2%、 前月比+0.9%と
強すぎる数字となり早期利上げ思惑が株の利食いを誘いましたが
市場金利は上昇が止まらない、というムードにないんです。
先週末は短期から長期まで金利が低下傾向となり株買いが再開。

※米国債利回り一覧

※ダウ平均


どうやら債券市場ではリフレトレードが流行りすぎて
すでに債券ショート(金利が上がる方向へのポジション)が
積み上がってしまっていて、先週のような金利上昇局面では
「利食い」が出てしまう。
これが金利上昇のストッパーのようになってしまっているのかもしれません。

原油や天然ガスなどエネルギー上昇も一服で高値もみあい中ですが
トップアウトして下げてくるようだとインフレ警戒も後退し
金利は上がりにくくなってくるかもしれません。

バイデン氏は10日「国家経済会議(NEC)に対し、
コストのさらなる低減に向けた対策を採るよう指示したほか、
連邦取引委員会(FTC)に対し、すべての市場操作、価格つり上げ行為に
対処するよう要請したと報じられていますが、
これがでてくるまで弱いかも。出てしまえばたいしたことないじゃん、
原油高抑制なんて無理じゃん、ってことで結局上がるような気がしますが、
足元はこれを警戒して新規買いが入らないセンチメントにあります。

原油って季節要因的に11月から12月は弱い傾向があるんです。
これは寒くなる前には灯油の在庫を積み増す買いが旺盛になるために
秋に向けては上がるのですが、冬支度が一服するためとされています。
ホントかどうかしりませんけど。

※原油シーズナリティ 過去20年

足元の動きで注目しているのが人民元。
チャート見てると現高ドル安が再開しそうよね。

※人民元ドル

ファンダメンタル的にみれば 先週発表になった中国の10月貿易統計で、
貿易黒字が過去最大水準に膨れ上がったことがひとつ。

※中国貿易収支

輸出は好調なようですが、国内不動産市場の崩壊で鉄鉱石輸入が減っていることや
原油、銅などのコモディティ輸入も減少しているため
輸出入を相殺すると輸出が大きいという状況になっているようですね。

貿易黒字は通貨高要因です。

また、外国人投資家の 10月末時点での中国国債保有額が
前月比 38 億ドル増と海外投資家が中国国債を買う動きが旺盛です。
10月からの世界国債インデックス(WGBI)に組み入れられたんですって。
インデックス買いによる中国国債買いも入るようになったことで
対内証券投資の流入が続いていることも人民元高の背景にありそうです。

人民元高となると何が起きるか。

これは人民元ドルチャートと、ユーロドルのチャートを比較したもの。

必ずいつも相関が高いとも言えないんですが
トレンドは概ね一致していることが多いですね。

これは「対ドル」でどちらもドル安ということです。

人民元高、ドル安となるならユーロ高ドル安となりはしないか・・・。
足元では逆に動いちゃってますが💦
これがこのまま又先が拡大して逆方向に動いていくとは考えにくい。
つまり人民元高が本物ならユーロの反発がある?
ユーロのファンダメンタルズだけを見ると売りしか考えられないのでうが
今みんなユーロショート目線なので、これには注意しておきたいですね。

そうそう、過去20年のシーズナリティ。
ユーロは12月上がる傾向が強い。
これは12月本決算企業が多いためレパトリが出るためとも言われていますが
6月の半期末と12月にはそれまでのトレンドと逆方向に動く癖があるのがユーロ。
今週来週とまだ下掘りするかもしれませんが
12月年末高を狙ってどこかで買い参戦するかもしれません。

※ユーロシーズナリティ 過去20年

豪ドル円84.88円Sは継続していますが
クロス円下落トレンドがこのまま続くのかどうか、、、
今週はこれを手仕舞う州となりそう。

人民元高トレンドが本物なら全般にドル安が来るかもしれない、
ってことでドルストでは豪ドル、キウイ、ポンド、ユーロなどが反発し
クロス円も反発してくるもしれないので。

キウイ円80.68円Lはどうも想定より弱かったので
先週80.30割れで損切っています。。。
又どこかで買い直そうかと思わないでもないですが、、、。

今週はFRB高官の発言が目白押しです。

火曜日
デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁
バーキン・リッチモンド連銀総裁
ジョージ・カンザスシティ連銀総裁
ボスティック・アトランタ連銀総裁

水曜日
ボスティック・アトランタ連銀総裁
エバンス・シカゴ連銀総裁
ウォラーFRB理事、ボウマンFRB理事
メスター・クリーブランド連銀総裁。

木曜日
エバンス・シカゴ連銀総裁
ボスティック・アトランタ連銀総裁
デーリー・サンフランシスコ連銀総裁。

金曜日
ウォラーFRB理事
クラリダFRB副議長

いちいちチェックしていられませんが、ドル高となる瞬間があれば
売りの好機かも?

今週の予定

注目は16日火曜米国小売売上高でしょうか。GDPの70%が個人消費の米国。
9月はデルタ変異株感染拡大やサプライチェーンの乱れなどから
前月比マイナス予想でしたが+0.7%としっかりとした結果でした。
今回10月分は+1.1%。今年はクリスマス商戦がかなり前倒し傾向にあるようで
10月の数字は意外と上ブレるかもしれません。その時はドル高になるかな💦

15日 (月)
日 7-9月期実質 GDP(前期比年率、3Q 速報) 予想▲ 0.7% 前月1.9%
           個人消費(同、予想▲0.5%、前期+0.9%)
           設備投資(同、予想▲0.6%、前期+2.3%)
中 鉱工業生産(10月)予想 3.0% 前月3.1%
中 都市部固定資産投資(年初来累計/前年比、10 月) 予想6.2% 前月7.3%
中 小売売上高(10月) 予想3.8% 前月4.4%
ユ 貿易収支(9月) 111
米 ニューヨーク連銀景況指数(11月)予想 20.1 前月19.8

16 日(火)

 米 小売売上高(10月速報)予想 1.1% 前月0.7%
 米 設備稼働率(10月)予想 75.8% 前月 75.2%
 米 鉱工業生産(10月) 予想 0.8% 前月▲1.3%

17 日(水)
 日 機械受注(前月比、9 月)予想 1.8% 前月▲ 2.4%
 日 貿易収支(10月) 予想▲5,886 前月▲ 6,248
           輸出・予想+11.0%、前月+13.0%、
           輸入・予想+34.4%、前月+38.6%)
 英 消費者物価指数・生産者物価指数(10月)
 米 建設許可件数(10月・万件) 163.0 前月158.9
 米 住宅着工件数(10月・万件) 157.5 前月155.5
 米 企業在庫(9月)予想 0.6%前月 0.6%

18 日(木)
 ユ EU 新車登録台数(10月) 予想▲ 23.1%
 米 フィラデルフィア連銀景況指数(11月) 予想22.0前月 23.8

19 日(金)
 米 景気先行指数(10月)予想 0.8% 前月0.2%
日 消費者物価指数(10月)予想 0.1%前月 0.2%
日 消費者物価指数(除生鮮、前年比、10月)予想 0.1% 前月0.1%
日 消費者物価指数(除生鮮エネ、前年比、10月)予想 ▲ 0.8% 前月▲ 0.5%
英 小売売上高(10月)

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