先週末は米国株がそこそこの下落となり
「リスクオフ相場か?」ってムードにも包まれましたが
毎月のオプションSQ日前後となる月中には
米国株が下落するパターンがあるため
今回もただそれだけのことかもしれません。
※テレ東モーニングサテライト~野村グループ草田裕紀氏
とはいえ、大倉キャプテンは日経ロングを手仕舞った、
と週末のセミナーでお話されていました。
ここからの一段の株高には懐疑的となっている模様・・・
私はまだ日経平均CFDならロング継続していますが💦
岸田政権見てるとなんか上がらない気がしてきた(´・ω・`)ショボーン
まず週末の米株安の背景をあえて拾ってみると
①欧州コロナ感染再拡大でロックダウンなど規制続々 ドイツも追随との観測も
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/11/post-97500.php
オーストリア来週から全国的ロックダウン
ドイツこれに続く可能性を示唆
~米国でも直近7日間の一日平均新規感染者数が再び10万人近くと月初来30%増加
欧州株が難聴となった、と解説されていますがドイツの代表的なインデックス
DAXはご覧の通り高値圏から調整に入りそう~ってレベル。
②米金融当局、資産購入のテーパリング加速を12月検討の方向か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-11-21/R2W5ZRDWLU6801?srnd=cojp-v2
・ウォラー理事
「金融緩和をより急速に解除すること」を支持」
・クラリダ副議長
「12月のFOMCでテーパリング加速について議論することが適切だ」
どちらも今、株価を急速に冷やす決定打ではないと思いますが
正常化のペースを早めるということは利上げ(引き締め)も
前倒しでやってくる可能性が高まるということですので、
ここからの株の一段高を期待するより
どこで逃げるかのチキンゲームになってくるかもしれません。
特にクラリダFB副総裁が12月FOMCでのテーパリング強化の議論に言及したことで
ここから米株のラリーがあったとしても、
12月14-15日のFOMC前には手仕舞っておこうという向きが増えるでしょうから
高値でのロングは後3週間程度の期間のどこかで逃げたほうがいいかも。
そして、クラリダ氏はインフレを警戒していますので
ここからでてくるインフレ指標が強ければ、早期引き締め開始懸念の警戒
が強まり、株にはネガティブとなってきそう。
それから、これまで意外と欧州株は強かったんですが(ユーロ安のおかげ?)
コロナ感染再拡大の影響を懸念する手仕舞いからの調整がどこまで入るか、
って点ガキになりますが、今週は23日に欧米のPMIが発表になるんですね。
※PMI:購買担当者景気指数
企業の購買担当者らの景況感を集計した景気指標
鉱工業生産や雇用統計などの統計よりも景気先行性があるとされ、
株式等の運用担当者の注目度が高い指標のひとつ。
※米国11月製造業PMI 予想59.0 前回 58.40 前々回60.70
サービス業 予想59.0 前月58.7
これは米製造業PMI推移
※ユーロ圏製造業PMI 予想57.3、前月58.3
サービス業PMI 予想53.5、前月54.6
これはユーロ圏製造業PMI推移
※ドイツ11月製造業PMI 予想56.7、前月57.8
サービス業PMI 予想51.5、前月52.4)
これはドイツ製造業PMI推移
PMIの推移を見ると、米国、ドイツなどは下降基調で、
コロナ禍からの景気の持ち直しはピークアウトしたんだな、
ってことが伺えます。
これ、通常は先行指標としているのに、
現在は株式市場PMIの下降は無視して買われているんですよね。
今週はさらに悪化しているのか、持ち直しているのかにも注目ですが
株式市場がいよいよこれに反応するフェーズに入ってきてはいないか
確認する重要な週となるやもしれません。
通常、サンクスギビングデー(今年は11/25)から12月初旬までって
年末商戦ラリーで株高になることが多いとされていますが
今年の場合、サプライチェーンに乱れから企業がキャンペーンを急ぐなどして
クリスマス商戦は10月から始まっており、需要の先食いが
起きてしまっている可能性があるのよね。
26日感謝祭明けがブラックフライデー、
感謝祭プレゼントの売れ残り一掃セール日として知られています。
ここでの売上が好調だったか否かも材料視されるでしょう。
ともかく今週の欧米PMIには要注目です。
あ、日本って勤労感謝の日でお休みでした。気をつけなければ。
日本ですが~
経済対策でてきましたけどマーケットは全然湧きません。
首相、経済対策の財源「赤字国債含め総動員」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA187SF0Y1A111C2000000/
岸田文雄首相は19日、日本経済新聞社などのインタビューに答えた。
経済対策の規模について「真水で56兆円規模」になると説明した。
真水で56兆円?!
それならなぜマーケットが好感していないのでしょうか。
本当に真水で56兆円でてくるなら
マーケットはもっと盛り上がっているはずですが(-_-)
内閣府のHPで確認できるにはできるのですが
https://www5.cao.go.jp/keizai1/keizaitaisaku/keizaitaisaku.html
これらPDF全部開いて検証する時間も能力もありませんので
詳しくは明日、エコノミスト村上尚己氏に聞いてきますが
大枠ではこれを見ればわかりやすい。
https://www5.cao.go.jp/keizai1/keizaitaisaku/2021/20211119_taisaku_gaiyo.pdf
ただ、新規国債発行額がどのくらいになるのかこれでは不明ですし
前の予算の使い残しも流用しているはずです。
直接家計に届く子ども子育て支援は分配戦略、成長戦略とセットで19.8兆円の
枠組みの財政支出となるようですが、その中にはクリーンエネルギーや
DX促進などなど盛り盛りの計画の中にあり、総額でもたったの19.8兆円ですね。
これが本当にGDP押上効果が5.6%にもなるの??
そりゃ大倉キャプテンが日本株ロング降りちゃうわけね。
私も降りるかもしれません・・・・
為替市場ですが週末のリスクオフムードに全面ドル高となりました。
※通貨インデックス一覧
ユーロはどこまで下がるの💦?
米国の金融政策にタカ派圧力が強まっているのでドル高、
ということかもしれませんが
しかしドル円は上値が重くなっています。
つまり円高の圧力もそれなりに合って、これはやっぱりリスクオフ展開。
週末は欧州発の経済停滞リスクかと思いますが
これがさらに広がるかどうか、、、ですね。
ユーロドル1.13474ドルLはコストでカット。
まだまだ落ちるかもしれません。戻り売りを狙ってみます。
キウイ円79.98円S
カナダ円90.64円S 継続です。
今週のPMIなどで世界の景気の先行きに不安が強まれば
オセアニアも売られるかもなぁ・・・。
豪ドルなども戻り売りかもしれませんね。
そうそう、原油が急落しています。
短期的には米国の要請に日本も応える形で備蓄放出を検討、
ってニュースも材料になっているかと思います。
石油の国家備蓄初放出へ、余剰分の一部を売却して市中に流す案も
https://news.yahoo.co.jp/articles/1af7533529d26bdbbd1caad904e55c849f14138c
ん~これは明らかに米国に言われたからやるわけですね。
そもそも日本はガソリン流通量が足りないわけじゃなくて
様々な理由で原油の国際価格が高いから
ガソリン価格が上がっている(税金下げればいいのに)わけで
備蓄を放出しなければいけないような「ものが足りない」
という逼迫した状況じゃないでしょ。
もともとガソリン高に対処するために日本政府は元売りへの補助金を
考えていましたが、米国からの圧力で国家備蓄を出すって?
価格を押し下げたいがための備蓄放出要請ってバイデン政権も
随分追い込まれているんだなぁって思いますが
まあ、日本は備蓄法の目標を上回るほんの少しの量を放出して
ごまかすくらいに留めるんじゃないかと思います。
アナウンス効果を狙ったものって感じがします。
故に、原油の国際価格を恒常的に押し下げるとは思えません。
ただ、このニュース西条は大きく反応して売られましたね。
これを警戒してこのところの原油は頭が重かったですが。。。
しかし、そもそも備蓄って放出したらまたどこかで
買わないといけないのよ。備蓄なんだから。
ただ、世界のコロナ感染者拡大で需要減退懸念が広がれば
しばらくは高値奪還は無理かな。
それと木材価格がまた上がりはじめた??
これをどう読む?!
住宅市場はローン金利が上る前にと駆け込みで注文が増えるかも、
って考えることはできますが。。。
☞ひろこのTwitter
いつもご覧いただきありがとうございます。
人気ブログランキングへ